1989年に未盗掘の状態で発見された雪野山古墳とその周辺の古墳群をめぐるツアー「雪野山と蒲生野の古墳を巡る旅」(着地形バスツアー)が11月に開かれる。
開催日:
11月2日(土)~11月3日(日)の1泊2日
雪野山古墳の発掘調査に携わった岡山大学清家章教授による講演会の聴講のほか、周辺に点在する木村古墳群、千僧供古墳群、安土瓢箪山古墳などをめぐる。
11月10日(日)1日コース
大阪大学の上田直弥助教授の案内で、雪野山古墳をはじめとする東近江市に築かれた前・中・後期の300年間に渡る古墳時代を旅する。
集合: JR米原駅(10:00)、JR能登川駅(11:00)
参加費: 1泊2日のコースが19500円、1日のコースが5000円
定員: 各45人
申込・問い合せ: 東近江市観光協会(TEL 0748-29-3920)
東近江市の西南に位置する雪野山古墳は、古墳時代前期の前方後円墳で、三角縁神獣鏡をはじめ、武器や武具などの鉄製品や漆製品など、豊富な副葬品が出土した。埋葬時の状況がわかる稀有な事例として、出土品は重要文化財、古墳は国の史跡に指定されている。
今年は発掘30周年を迎える。出土品186点(全218点)を展示した記念展示(10月4日~27日)が東京都の明治大学博物館で開かれるほか、そこで開く記念講演会はすでに満員に達するなど、全国の有識者らの注目度は今も高い。
ツアーでは、雪野山山頂(標高308メートル)にある雪野山古墳を目指し、のちの万葉集の舞台にもなった蒲生野を一望し思いを馳せる。
<滋賀報知新聞参照>