5月某日の晴天。久々、「うな重」を喰ってきた。場所は、埼玉県の北の外れ、羽生パーキングエリア(上り線)である。20年ぐらい前から高速道路のSAやPAが商業施設っぽくリニューアルするようになったが、羽生パーキングエリア(上り線)は、池波正太郎の著作「鬼平犯科帳」とコラボ。2013年に、「鬼平江戸処」としてリニューアルオープンしたらしい。
実は、十代の頃、この羽生パーキングエリア(上り線)に、よく来ていたんだよなァ。30年も昔のことだ。当時、つるんでいた友達の家が近くにあったので、バックヤードの従業員用入口(一般道からの客も入れた)から入って、ちょいちょいメシを喰いに行っていた。あァ、懐かしい…。あのボロいパーキングエリアが、こんなに有名になるなんて思いもしなかった。
リニューアルオープンして以来、いつか行こうと思いつつ、10年も行かずじまいだった。いつでも行ける近い場所って、返って行かないもので…。しかし、先日、母親が「鬼平のうな重が食べたい」と言い出したので、親孝行を兼ねて、遂に行くことにしたのだ。30年前に何度も通った道なのに、久しぶりで少し迷った。風景は、大して変わっていなかったが…。
30年前の従業員用入口は、知る人ぞ知る秘密の入口って感じだったが、今は改装されて、一般道からの客も入りやすくなっていた。通路、自販機、ベンチ、トイレと、いちいち江戸っぽい。早速、うなぎ「忠八」で「うな重」 2700円の食券を購入。暫し待って、念願の「うな重」とご対面。店で焼いて直ぐに喰う本物の「うな重」は、やっぱり美味いねェ!
PAのフードコートなので、そんなに期待していなかったが、思っていた以上に本物だった。値段も手頃だし、中々のものである。やっぱり、冷凍とは、比べ物にならない。最近は、回転寿司にまで鰻丼があるが、絶滅危惧種なんだから、安くて不味い鰻は、法規制して欲しいよ。次に「鬼平江戸処」に来る時は、「五鉄」で「軍鶏鍋」を喰らいたい。
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