お台場ガンダム出撃

東京都の緑化事業とオリンピック招致のシンボルとして企画された実物大ガンダムを観に、お台場に行ってきた。小型核融合炉で動く白兵戦用試作兵器という設定のガンダムが、なんで緑化事業とオリンピック招致のシンボルになり得るのか、さっぱり理解できないが、18メートルの実物大ガンダムを無料で観る事が出来るなら、緑化もオリンピックも大賛成だ。映画スターの兄貴の都知事は嫌いだが、ちょっぴり彼を応援したい気持ちにさえなった（都民じゃないけど）。


ガンダムとマンゴーミックスソフト350円。前日の予報では大雨だったが、幸運なことに雨に濡れることなくガンダムと対面することが出来た。曇天の下、18メートルの機動兵器が聳え立つ。これが連邦のV作戦かっ。時々、大音響でテーマソングが流れ、ガンダムのアイカメラが点灯し、ダクトから水蒸気が噴出して首が動く。手足が動いたり、コックピットに座ることが出来たら、もっともっと最高だけど、そんなギミックを組み込んだら制作費が跳ね上がるだろう。それにしても、夏休みだけの展示なんて勿体無い。期間終了後の行方が気になるが…。


ガンダムと冷凍メロン200円。数年前までは病的なガンダムマニアだった俺も、最近は年相応に冷めてきた。無駄に買い漁ったガンプラも、フィギュアも、雑誌も、ほとんどを処分した。しかし、実物大ガンダムとなれば話は別。命そのものを消費してでも観に行かねばならんのだ。夢が叶った、なんて言うと、興味の無い人達から失笑されそうだけど、ガンダムに魅せられた（元）少年には、真実、夢なのだ。細身の紫ロボットのオタクアニメなんかとは比べ物にならんのだ。エヴァとは違うのだよ、エヴァとはっ！

7店舗が出店した飲食サービスで昼食を済ますつもりだったが、いまいち食をそそるメニューが無い。富士宮やきそばが、いくら有名なB-1グルメだからって、所詮はパック詰めやきそばなので、600円なんて払う気にはなれないし、真夏に野外でカレーやラーメンなんぞ食いたくない。結局、冷たい物を食っただけで、昼食は他で食べることにした。オフィシャルショップで会場限定ガンプラを買いたい衝動をグッと堪え、会場の潮風公園を後にしてフジテレビへと向かった。

（つづく）