のんきに介護

母親と一緒の生活で、考えたこと書きます。

週刊現代 / 「セクハラ会見の翌日、テレ朝の報道局デスクが、突然死していた!」(ここでも、意外な「格差」の問題。これは、経済の「内なる持続性破壊要因」の証左ではないか)

2018年05月07日 01時57分38秒 | 経済生活
水@yzjpsさんのツイート。

――スクープ「セクハラ会見の翌日、テレ朝の報道局デスクが、突然死していた!」未亡人は通夜の席でテレ朝幹部の方を睨み続けていた
明日発売の[週刊現代] とのこと。 話がよく分からないので、告知のみ〔20:10 - 2018年5月6日 〕――




<追記>

日本って、

何だかとても怖い国なんだな。

「週刊現代」5月19日号、

買って読んで見た。

遺族は、

テレ朝の報道局デスク(Aさんとしておく)の過労死を

疑っていらっしゃるようだった。

Aさんは、

テレビ朝日の完全子会社である製作会社・文化工房の社員らしい。

出向社員だったので、

その分、扱いが酷かった面が

あったのだろう。

テレ朝関係者が声を潜めて明かしたところによると、

「Aさんは休日だった4月16日月曜日の深夜に自宅で突然倒れて、病院に搬送されたんです。その前日の日曜日は出勤しており、とても元気でした。Aさんが倒れたことにことについては、所属する取材部の一部には説明があり、『このことは外部に口外しないように』と口止めもされたそうです。ですから、報道局の多くの人間はAさんがなぜ休んでいるのか、事情をまったく知らなかったんです。
 そして20日以降になって、亡くなったことだけ、突然メールで知らされました。なので、入院中にお見舞いに行くこともできませんでした。葬儀の日程は知らされましたが、なぜ亡くなったのか、詳しい説明も上層部からまったくありません。報道局ではこの対応に戸惑っている人が多いんです」

とのことだ。

「週刊現代」が

「『働き改革』が進むなかで」という小見出しの下、

労働環境の改善策が

「子会社の社員であり、報道の現場で働いていたAさんには届いていなかったのかもしれない」

という分析をしている。

つい先日、

丸善の視点で契約社員が大量に辞職した事件を起こした、

元従業人の

ブログについて記事を書いた

(拙稿「丸善は、まるで、安倍晋三が乗り移ったように強きに媚び、弱きを挫く経営をしているのか。この会社、潰れるぞ!
」参照)。

☆ 記事URL:https://blog.goo.ne.jp/nrn54484/e/7009280318ebabee922adbe72690ce65

正規と非正規の格差が

苛めを後押ししている残酷な労働環境を

指弾する内容だった。

テレ朝報道局デスクの突然の死は、

本社社員と出向社員の

格差の死として、

その不合理を告発しているようだ。

セクハラとは、

性的な形をを取った特殊なパワハラだ。

パワハラを、

僕は、

次のように定義する。

すなわち、パワハラ、すなわち、パワーハラスメントとは

「取引上の優位性を背景に、

業務の適性な範囲を超えて、精神的苦痛を与える行為」だと。

その苦痛が性的な形である「セクハラ問題」の対応で

封建社会のごとく、

階層の低い非正規社員への責任の丸投げ問題が浮上したという

皮肉な結果になった。

4月25日、Aさんの通夜があった。

そのときの光景を

ある参列者は、

次のように明かしたという、

「通夜が始まって10分ほど過ぎた後に、会社関係者だった40人ほどがまとめて葬儀場に呼ばれました。そこで異様だったのは、焼香する際、喪主であるAさんの夫人が、頭を下げることなくずっとその人たちを睨みつけたままだったことです。他の親族がみなずっとうつむいているなかで、夫人だけは身体を横(原文ママ)にして会社関係者たちを一人一人、その顔を焼き付けるように見つめ続けていました」と。

思うに、

対立点は、

テレ朝の幹部職員たちと

亡くなったAさんの奥さんとの間にあるのか。

折りしも、

浜矩子さんが

「新ストリート・エコノミクス」という

THE BIG ISSUE(VOL.334、2018年5月1日号)



のコラムに

「内なる持続性破壊要因」として

自然環境やエネルギーなど

人間は

経済活動の外枠を形成する要因にも目を向ける必要があるとしながら、

次のように言われる。

すなわち、

「ただ、経済活動の持続可能性を規定する要因は、決して外的要因だけとは限らない。今、このことをつくづく感じる。経済活動の持続可能性を制約し、それを損なう最大の要因は、実を言えば経済活動の中に押し入ってくる政治だ」と。

これ、従来、見落とされてきた陥穽じゃないか。

安倍は、

「非正規雇用の拡大」を推進して

格差が経済発展の原動力のような考え方をしている。

しかし、格差を容認する偽物の豊かさにもたれかかることは、

道徳的に感心しないだけでなく、

弱者切り捨てがアプリオリに経済を活性化するという思い込みは、

「妄想」であり、経済的にも誤りではないか。

たとえば、安倍政権の下、クローズアップされる生保Gメン気取りの片山さつきなど

真逆のことをして経済を委縮させている。

経団連の丁稚小僧のような自民党政治家たちに忌み嫌われる

経済の“たるみ”こそ、

実は、削ってはならない無駄であり、

その無駄のエネルギーが経済発展の最大要因ではないか。

もちろん、

違法な生活保護費の受給が許されるわけではないが、

経済的に

判断を誤ったときに受け止めてもらえるネットのあるなしで

経済への活気度がまるで違う。

これは、

老人と若者との間の対立として

煽られている関係においても

言えるだろう。

たとえば、

朝日新聞に若者から

「若者の〇〇離れとは全て若者からお金を奪ったせいだ。年寄りは反省しろ」

という怒りの投稿があったという。

――ガチ怒りを感じる文章だ〔9:10 - 2018年5月7日 〕――

などというコメントが付してあった。

アルファルファモザイク@alfalfafafaという人のツイートだ。

一体、どれだけ老人に対する怒りが込められているのか、

気になったので読んで見る。

こんな内容だ。



一読すれば分かるけれど、

老人に対して、

欠片ほどの怒りも込められていない。

ということは、

つまり、アルファルファモザイクさんは、

感情に流されて、

嘘をついたということになる。

これを受けてと言うか、よしよし、とばかりに高須克弥@katsuyatakasuが

ここぞとばかりに若者差別を煽るツイート。

――甘ったれるな若者
年寄りは君たちくらいの年齢のときはモーレツに働いたんだよ。働きながら君たちを育てたのだ。
君たちの全ての原資は年寄りになった我々からのプレゼントだ。君たちに与えることはあっても奪ったことはない。ハングリーになれ。向上を目指せ。
目覚めて働け若者。〔9:23 - 2018年5月7日 〕――

これに関して、

町山智浩@TomoMachiさんが

ちょっとばかり

的外れなこんなツイート。


――高須先生曰く、日本にはもともと包茎を恥じる文化は存在しなかったが、ユダヤ系が割礼してるのを見て、これを商売にしようと思いつき、「包茎はよくないから手術しよう」と広告して莫大な財を成したそうな。それをそんなに威張ることなのか。〔7:59 - 2018年5月8日 〕――

上に述べた通り、考えるべきなのは

「老人と若者」の対立ではない。

また、包茎ごときで財を成した高須が威張っていることではない。

知らぬ内に忍び込む

「経済活動の中に押し入ってくる政治」の

歪(いびつ)さだ。

生保受給者を「自己責任」で切って捨てようとする

冷酷さが

格差を招き、女性差別を助長させているんだ。

2018年5月8日昼 記


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