のんきに介護

母親と一緒の生活で、考えたこと書きます。

庵野秀明監督の、映画「この世界の片隅で」評を聞いて、カリブーの生き方を見せてやりたいと思った

2016年12月09日 16時12分26秒 | 日々の思い
シネフィルイマジカDVD @cinefilDVD さんのツイート。

――「昨日、庵野秀明君に会って『観た?』って聞いたら『観た。なんだあの女、ぼおっとして。首締めたくなった』って(笑)」〔8:47 - 2016年12月9日 〕—―

庵野監督の代表作

「新世紀・エヴァンゲリオン」

と比較すると、

分かるかなという感じだな。

古道具上海リル‏@lirukoさんが

――わからんでもない(笑)(10:15 - 2016年12月9日)―—

とツイート。

同じ趣旨かな。

思うに、

この二人の監督の

対比の面白いところは、

気忙しい人と何事もスローな人の違いだな。

「新世紀・エヴァンゲリオン」は、

SFだ。

それに対して

「この世界の片隅で」は、

太平洋戦争に

題材をとっている。

前者が

(どうするんだ、自分が無くなるぞ)と

後ろから責め立てるようにして

物語が進行するのに対し、

後者は、

反戦映画と言われていながら、

空襲があってもこんなにのんびりしてられるんだ、

戦争も悪くないかも――

というコメントが出る始末だ。

ちなみに、

僕は、

「この世界の片隅で」を

館内に響き渡る

すすり泣く声を期待して見に行ったのに、

隣に座った

兄ちゃんが笑い上戸で終始声を出して笑っていた。

「あはは」

「いひひ」

「うひゃひゃ(お笑い3段活用です)」

アホめ、

泣かんかいと思いながら、

僕が泣いてしまった。

今は、

何事も勘違いはあるものだと、

納得しているが、

腹が立つ映画鑑賞になった。

ただ、映画を観終わってからもう一回ぐらい見てもいいかなと

思わせる数少ない映画ではある。

ところで、

週刊「金曜日」12月2日号に

本田勝一氏の

「ノッシノッシと逃げ始める」という

エッセイが載っていた。

エスキモーたちが

8頭の

カリブーを狩る場面を描いている。

狩人たる

エスキモーたちは、

一斉射撃をしなかった。

順次、間をおいて撃っている。

へぇ、

そんなものかと感心されたのだろうな。

ただ、

本田氏が驚いたのは、

それとともに、もう一つある。

カリブーの動きだ。

銃声と同時に

横っ飛びで走り出すかと思いきや、

ゆっくり、あわてず、ノッシノッシと逃げ始めたという。

(ありゃー)と

ぼやいていたかもしれないカリブーたち。

もし、

その場に庵野監督がいたら、

「おれが銃で撃ち殺したくなった」

という感想を述べるのだろうな。

これに関して

思い出したことがある。

山本太郎氏がNHKで「トップランナー」だったかな

有名人に

インタビューする番組があった。

山本氏に抱負を聞かれた

庵野監督は、

「新世紀・エヴァンゲリオン」の世界から

抜け出せなくなっているファンの

目を覚ましてやらねばならないと言っていた。

正直、

(大きなお世話やで、おっさん)

と思った。

あの親切心は、

庵野監督の待っておれない

いらち(「せっかち」という意味の関西弁)な

性格の現れだったんだなと、

シネフィルイマジカDVDさんの冒頭ツイートを読んだとき感じた。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿