のんきに介護

母親と一緒の生活で、考えたこと書きます。

教育令(明治12年) / 「生徒に体罰を加うべからず」

2013年02月12日 21時01分33秒 | Weblog

前記事において、

中曽根元首相が

口にした

「海軍魂」

という昔懐かしい言葉に触れ、

思い出した言葉が

あります。

「鉄拳制裁」です。

言うならば、

元祖「体罰」です。

しかし、

この悪名高き「体罰」、

もともとは

日本の教育法ではないとのことです。

日本人は、

もともと子どもには

優しく接する

習慣があったそうです。

武士の

「沽券にかかわる」

という表現からしても

名誉を著しく毀損する体罰など、

市民権を得る可能性は

小さかったようです。

現に、

体罰禁止の考えは、

戦後の学校教育法を待って

初めてできた、

というわけではありませんでした。

実は、明治12年(1879年)に

教育令が定められました。

そこに

凡そ学校に於ては、生徒に体罰を加うべからず」(第46条)

という、

明確な体罰禁止規定が

既にありました

(施 光恒(せ・てるひさ)・文「体罰は日本の伝統ではない」参照/リンク)。

びっくり仰天、

目から鱗の話ではないですか。

 なぜ、こんなに早く、

子どもに優しい

教育法を取れたかというと、

日本には

「生来の善を育んでいく」

という発想があったがために、

体罰を

極力排除する方向に

向えたようです。

この点、

欧米では

「心の中の悪を追い出す」

という考え方から、

体罰重視の立場から

抜けられなかったのかも、ですね

(小泉吉永・文「江戸に学ぶ人育て人づくり」参照/リンク)。


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