お菓子とお菓子のおまけのゆるぎない関係？

　子供の頃、駄菓子屋さんの常連だった。店では天井からいくつもの籠がぶら下がっていた。一つを指差して「あれ！」と言うと、おばさんが籠を引っ張って、中を見せてくれた。お菓子より、おまけが好きだった。
　籤とかもあったな！
　大きい怪獣が欲しくて、何度も挑戦して、小さなフィギュアーばかりが当たって失意の日々。それで、当て物でなく、シールの一揃えで交換してもらえる拳銃が欲しくなった。ついにはお菓子の問屋まで行って、シールを集めまくった。しかし、手にした銃は、銀メッキの目立つ、けばい代物だった、ジュウというだけあって、ジュウ量はあったが。《←ここのところ、笑ってね。
　（これは銃ではない。水テッポウもどきだ！）と、怒りつつ、帰宅。
　打てども弾は飛ばず、下に向けると、テッポウの先からプラスチック製の弾が重力の法則に従ってこぼれ落ちた。
　（普通、玩具でも、重力でテッポウの弾を動かして遊ぶか？）
　今から考えると、水テッポウにさえ及ばなかった。僕が手にしたのは、そんなのばっかりだった。。。それでも宝物は、宝物。大事に全部、土に埋めたっけ。あれから何十年。本体であるはずなのに、脇に追いやられ続けたお菓子の怨念だろうか。最近、とても甘いものが食べたい。今も考えている、まん丸の饅頭がいいな、と。
　（大丈夫かな、糖分の取り過ぎ。頭がぽたっと、地面に転げ落ちなければいいが。）
　そう言えば、饅頭って、人間の頭を模してあるとか。要するに、人間の頭もどき。しかし、それにしても、こんな蘊蓄を語り出すと決まって、欲求があっち向いてホイする。人間の心理って不思議だ。蘊蓄の中身が問題というところかな。