のんきに介護

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前川喜平さん / 「日本はファシズムの入り口に立っている」(無用な混乱を解くカギは、拉致問題か)

2018年05月02日 12時00分44秒 | 日本の現状
前文部科学事務次官 前川喜平さんの講演、

人気絶頂みたいだな。

「日本はファシズムに入り口に立っている」などとの警告が

ずしんと響く。

思うに、この人の講演が人を引き付けるのは、

話がとても

具体的だからだろう。

ツイッター上に次のようなミニ動画が流れて来た。

これは、講演において盛り上がったスポットであったに違いない

(4月17日、「憲法とわたし」というタイトルでされた前川さんの講演の一部だ。講演全体を聴きたいと思われる方は、IWJが公開している動画があるので、そちらを観られたらいい。*https://iwj.co.jp/wj/open/archives/418500)。




マスコミ等では、

タブー視されている日本会議や

青年会議所という

やくざな組織の名前を歯に衣せず口外される姿を見て

清々しく感じる方が

大勢いらっしゃったことだろう。

さて、

そんな日本の空気を

冨永 格(たぬちん)@tanutinnさんが

鋭く切り取って

こんな風に活写されている。

――「ところがいま、銃撃を『義挙』と呼び、『赤報隊に続け』などと、そのゆがんだ考えと行動を肯定する言葉がネット上に飛び交う…『反日』『国益を損ねる』といった言い方で、気に入らない意見を敵視し、排除しようという空気が、安倍政権になって年々強まっている」〔5:51 - 2018年5月2日〕――

これを受け、

青木 俊@AokiTonkoさんが
  
――嫌中嫌韓本が売れ、民族差別的な言葉をツイートすると5倍から10倍のRTがあるという。そうした勢力がかつてなく繁殖していることは明らかだ。安倍がもたらした最大の負の遺産。この社説や「日本はファシズムに入り口に立っている」(前川喜平氏)という警鐘は強い危機感をもって受け止めるべきだ。〔7:47 - 2018年5月2日〕――

とツイートされている。

ただ、事実としてどこまで深刻なんだろう。

ファシズムの足音は、

本当に目の前か、疑問なしとしない。

(1)「嫌中嫌韓本が売れ」という現象は、

安倍が政治資金を投入して、そういう種類の本を買いまくっているからだろう。

(2)「民族差別的な言葉をツイートすると5倍から10倍のRTがある」は、

ネトウヨたちの捨てアカウントによるリツイートの結果だろう。

怖れるに足りずだよ。

青木さんが「負の遺産」とか言っているものの実態は、

暴いてしまえば、ただの張りぼてだ。

すなわち、

「負の遺産」って、

真面な人ならばこそ陥りがちな幻想に過ぎないってことなんだよ。

思い込みを捨てれば消えてしまう。

つまり、民族差別的な勢力って、実際のところは、

別に「繁殖」していないんだな

(彼らは、一人で2000個程度のアカウントを持っている。まったくそっくり同じツイートを見たことはあるだろう。あれ、なぜ、同じかと言うと、発信者が一人だからだ)。

思うに、

「日本はファシズムに入り口に立っている」という演出は、

以上、検討した通り、

確かにある。

政権は、

空気をそうやって操縦しているのだ。

ただ、空気の操縦だからって、

笑っていられない。

情報に疎い若い人たちが

「義挙」という言葉や

「赤報隊に続け」などの煽りに騙され、「反日」でないものを「反日」と思い込み、

「国益を損ねる」テロ活動に加担する可能性があるからだ。

今の時代は、

テロリストがテロとの戦いを宣言する時代だ。

そこはとことん用心しておく必要がある。

yukinokakera@yukinokakeraさんが

こんなツイート。

――安倍首相は中東訪問の際、自身の存在感を示すため人道支援資金をテロとの戦いのためと強調。「アベ、お前の無謀な決断のために」とイスラム国に名指しされ、後藤健二さんは処刑された。その時の日本側の対応もむごかった。私はあの時のことを忘れない。何が「架け橋」だ。安倍が後藤さんを殺したのだ。〔6:41 - 2018年4月29日〕――



安倍は、

いつも誰かの脅威を煽り、人々を敵対させようとする。

「漁夫の利」を狙う

彼にはそれが習い性になっている。

今回の中東訪問に際して安倍が強調した脅威は、

北朝鮮だった。

ヨルダンで北朝鮮と国交断絶している

同国を褒めちぎっていた。

志位和夫@shiikazuoさんが

――南北の平和・統一、米朝の国交正常化が問題になっているときに、途方もない逆方向への暴走をしている。安倍さん、あなたは一体何がしたいの?〔12:29 - 2018年5月2日 〕――

と呆れている。




北朝鮮に対して

対話を拒絶したこれまでの基本方針の

誤りを認めたくないが故のパフォーマンスだ。

しかし、こんなことをすればするほど、

拉致問題の解決が遠のく。

と言うか、

安倍が最も恐れているのは、

拉致問題の解決のために避けて通れないはずの

日朝会談の開催だと言われている。

しかし、なぜ、恐れる?

元レバノン大使の天木直人氏によると、

「安倍首相が金正恩委員長の反応を最初に知らされたのは、トランプ大統領との電話でしょう。トランプ大統領と文在寅大統領に拉致問題の提起を頼み込んでいたわけですから、満額回答と言っていい。それなのに自分の口から一切明かさず、喫緊の課題もない中東へ向かった。日朝首脳会談が実現すれば、拉致問題をめぐるウソがばれてしまうからではないか。まさに敵前逃亡ですよ。安倍政権はストックホルム合意に基づく再調査結果を正式には受け取っていませんが、内容は把握しているはずで、安倍首相にとって都合が悪いものだと伝えられている。安倍首相が〈全ての拉致被害者を取り戻す〉と言い続けているのはデタラメである可能性が高いのです」(日刊ゲンダイ、
2018年5月2日付記事「北との対話に尻込み 拉致問題から逃げる安倍首相の二枚舌」参照)

とのことだ。

☆ 記事URL:https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/228237/2

安倍はもう、

自分でも何をやっているのか

訳が分からなくなっているのだろう。

冒頭、縷々述べた「ファシズムの入り口の前に立った」ような危ない風潮は、

安倍のそんな安定を欠いた行動が

ネトウヨ界隈の不安を巻き起こした結果ではないか。

彼らにしてみれば、

飯の種の会社が倒産の危機に瀕しているってことだ。

じっとしていられないんだろう。




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