のんきに介護

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「日本会議」は、何故、力を持ちえたのか

2015年07月21日 13時50分51秒 | 日本の現状
自民党を牛耳ることで

日本を

支配している感のある

「日本会議」とは、

どこから湧き出てきたのか、

多くの人が疑問に思っていると思う。

週刊「プレイボーイ」が

その疑問に応えるべく

2015年7月20日号(No.29)において

記事にした

(下記〔資料〕参照)。

源流は、

新興宗教「成長の家」の

にあるらしい。

教義の中心は、

いかなる宗教も一つのものに

帰一する

という考え(万教帰一)にある。

とりたてて、

天皇主義に走る必然はない。

しかし、開祖とも言うべき谷口雅春氏は、

宗教の要にあるものとして

神道を

信奉したということだろうか。

敗戦後も

「天皇国日本が敗れたわけではない」

と主張していたようだ。

上掲紙に

「大東亜戦争(太平洋戦争)に敗れたのは、『偽の日本』だ」

とまで断言していたという。

当然、日本国憲法は、

GHQに押し付けられた無効の憲法だから、

「大日本国憲法(明治憲法)を復元しなければならない」

ということになる。

ただ、「成長の家」は、

3代目の谷口雅宣(まさのぶ)総裁の下、

左傾化と言われるほどの

方向転換をし、

現在は、日本会議の構成メンバーではないとのことだ。

その路線転換についていけなかったものが

日本会議の

中枢として事務局を担った。

「草の根保守の蠢動」を執筆している

菅野完(たもつ)氏によると、

安倍政権がこれまで実現した政策は、

日本会議の

強力な動員力だと言う。

なぜ、この勢力が

自民党に食い込んでいったのか

と言うと、

まさに、その動員力の力らしい。

2001年の参議院比例代表選挙から、

政党名でなく

候補者名をも書くことができる

「非拘束名簿式」が

導入された。

そのことが同組織の

強力な動員力が発見されるきっかけとなった。

すなわち、

候補者名を記すことから、

その候補者の

支持団体の集票能力が見えるようになった結果、

日本会議が掘り起こされたようだ。

政治家の

悩みの種は、

「集票」の不安だ。

日本会議に所属すれば、

その不安が払しょくされる。

となると、

不安解消のためにも

帰属願望が湧く。

日本会議は、

その願望に付け入って一挙に組織を拡大した。

日本会議の名の下の

人間の紐帯は、

宗教というより

右翼的な思想性なのかもしれない。

ただ、公明党の議員が

創価学会の組織的結合力に依存するように、

自民党は、

日本会議の人間の紐帯に依存した。

その関係性は、

公明党‐創価学会とのつながりに似ている。

五里霧中だと、

柳も幽霊だ。

実を言うと、日本会議って、

いつの間にこんな団体ができたのだという思いもあって、

少し不気味な印象があった。

しかし、「プレイボーイ」の記事を読んで、

なあんだ、集票力が目当てか…

と思った途端、

保身の悪臭がするものの

少しホッとした。


〔資料〕

「安倍内閣を牛耳る『日本会議』とは何か?」

   集英社/週刊「プレイボーイ」No.29(2015年7月20日号)








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