
最近気力が無くなり 一日コタツでジッとして
朝から酒を飲んで寝ていることがシバシバあります
酒を飲むと言っても元々が下戸なので
飲んでは寝、醒めては飲むと言った飲み方ですが
何もする気が起きません
どうも気鬱な気分が続くのです
少し前までは毎週山登りに出かけていたり
来週はどこへ行こうなどと考えるだけで
楽しかったのですが・・・
もしかして軽い躁鬱病かなと思って
「うつから帰ってまいりました」一色伸幸 著
という本を 読みました
筆者は
「私をスキーに連れてって」「病院へ行こう」「ショムニ」等々
数々のヒット作を手がけた 売れっ子シナリオライターですが
頭痛薬から始まった薬の服用や
自分が想像した人物になりきることで鬱病に陥ってしまったのです
幸い今は完治して
スキューバダイビングと著作活動に勤しんでいるようです
著者によると
鬱病になると 脳みそがサランラップにくるまれたようになり
どんな刺激があっても実感として伝わってこない
なにをしても、そういうもどかしさが、常にあった。
僕と現実の間に、一枚、岡本理研の薄い膜があるようだった。
最悪な時期には自殺する気力もなくなり
ただ消えてなくなりたいと願い
自殺するのはいくらか動けるようになった回復期に起こる様です
現在 鬱病患者はどれくらいいるかわかりませんが
かなりの数にのぼることは間違いないようです
身近なところにも患者は居ますが
適切な治療をすれば必ず治るようです
売れっ子ライターで金にも家庭にも恵まれ
何不自由無い人でも鬱病になるのですから
私のような木っ端○○が病気になっても何の不思議もありません
幸いこの塞いだ気分も2週間ほどで晴れてきたので
心配には及ばなかったようですが
今回の不景気や○○総理の発言のように
いつ何時急変するかも知れないので
この際 鬱病について勉強してみようと思った次第です
この本の中で一番感動的だったのは
鬱病が回復したと思ったら次は
胃全体に潰瘍ができ胃ガンを覚悟し
奥さんにもその旨告げていたのですが
同級生の医師から
「精密検査の結果は癌では無かった」
と電話連絡を受けると
そばで聞いていた妻は・・
僕は、人生で三本の指に入る驚きに見舞われた。
地鳴りだ。
いや、地鳴りかと思うほどに、腹の底から声を絞り出しながら、妻が泣き崩れたのだ。
四つんばいになり、動物が咆哮するような声で、身も世もなく、泣いていた。
冗談かと思われるほど、涙が雨のように床に落ちる。
彼女は強くなんかない。
強くあらねばならないときに、そうであろうと頑張っただけだ。
彼女は大地でもない。
奥さんは彼が鬱病の時も癌ではないか心配したときも
大地のように動かず泰然自若としていたのに
癌でないと解った途端
何年も気丈に振る舞っていた緊張の糸が切れた
それまで押さえていたモノが
一気に噴出した
浅間山大噴火だ
泣いても泣いても止まらない
後から後からしゃくりあげてくる
涙なんて無限にあるんじゃないかと思うほど出る
自分にもこんな泣き方をした経験が1度だけある
そのことを思い出したら涙が出た
我が脳みそはサランラップには包まれていなかった
週末の天気が気になりだした
愚:65まで年金出ないんだから、退職しても働いてよね
(病気になれましぇーん)


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