ただメモ

まぁなんだなぁってことで

データは使いたい時に使えれば良い

2007-12-20 | IT
私的録音録画補償金制度についての私的録音録画小委員会が開催されて、喧々諤々の議論がされたらしい。
まァ議論していただくのは、建設的な議論であればどんどんやっていただくのが望ましいと思うのだが、なんだか議論の根本がズレてる気がしてならない。
ユーザーは、音楽にしても映画にしても、ただのファイルであり、データに過ぎないことを、もう十分知ってしまっている。DLしコピーするのは、そのデータの利用シーンが、室内の静的な視聴からモビリティ重視に変わってしまったからなのだという、ユーザーからの視点が欠けている気がしてならない。
DLとコピーは所有するために行うのではなく、利用するために行う。少なくとも自分の場合はそうだ。場所の制約を受けず、どこでも使いたい時にそのデータを使えればそれで良い。
委員会の議論は私的録音録画があくまでも所有の意思表明であり、コピーはその財を違法に増やすことだという視点からの議論に思えるのだ。
望ましいのはNapsterのように、定額使用料を払って、聞きたいときに聞きたいものを聞きたいだけ聞けれる環境があることであって、徒にディスクスペースを消費したり、DVDの枚数を増やしたいわけではないのだ。じゃまくさいし。
だいたいが今のiTunesで売ってるデータのビットレートの楽曲がコレクションに耐えるものだとは、到底思えない。光ユーザーもも1000万を超え、ADSLに並びかけつつあるというご時世に、いつまでもDLによる所有を前提とした議論は意味が無いのではないか。携帯電話に助手席ナビってサービスがあるご時世に。

DLを目の敵にして、アップもダウンも違法なんて議論をいつまでも繰り返して、正当なユーザーの利用機会を奪うようなことを画策するのなら、違法行為はいつまでたっても増加するだろう。国内法に照らして違法なサイトであっても、そのサーバなりが国外にあって、その国の国内法に照らして違法ではないのなら、そのサイトへのアクセスやDLの違法性をどうやって立件するのだろう?通信を監視するんだろうか?

メーカーさんも権利者さんも、サービサーの皆さんもDLする必要の無い環境の整備やサービスの充実に、そのお力を発揮していただきたいものです。使いたいデータがあって、それがTPOにあわせて便利に使えるのであれば、それなりの納得できる対価であれば、支払うことに異議を唱えるユーザーは、今ならそれほど多くないと思う。どこかの国のように、違法コピーが常識となり、データに金を払うのがバカらしいってキモチが蔓延してしまってからでは、誰も幸せになれないのではないでしょうか。