『怜-Toki-』 第1局
以下、『怜-Toki-』最新話の感想になりますので未読の方はネタバレにお気を付けください。
(関連記事:『咲-Saki-』新作スピンオフ、千里山女子の「過去」を見せたるわ。)

『咲-Saki-』15巻の帯にて判明した『咲-Saki-』スピンオフシリーズ第5弾となる『怜-Toki-』の連載が今号のBGからスタート。それに伴い、今号のBGの表紙は怜と竜華の2人。季節感のある爽やかな表紙がすばらだね。大阪を舞台にしているだけあって、
がキー牌になるのかな。

第1局の扉絵は千里山女子&姫松&荒川憩さんという大阪チーム大集合の巻。怜を主人公としたスピンオフであることはわかっていたけど、「西の本格美少女麻雀物語」という表記を見るとやはり、大阪地区のキャラクター達はいずれ登場する機会もありそうだ。そうなると本編よりも先に荒川憩さんの能力や対局が描かれる可能性も十分にあり得るね。

物語は怜が小学5年生に進級した日からスタート。ランドセル姿の怜がかわいい。
クラス替えに一喜一憂する同級生たちをよそに、ただひとり憂鬱に浸っていた怜。そんな負のオーラに包まれた怜にとある少女がいきなり声を掛けてきた。

そう、清水谷竜華である。これがこの二人のファーストコンタクトだった。誰にも話しかけず一人ぼっちでいた怜とクラス替え初日にもかかわらず人気者の竜華。面識があったわけでもなく、初めて同じクラスになったはずの少女がなぜ自分に話しかけてきたのか。その理由もわからないが、何よりも怜が抱いたのはクラスの中心でキラキラした笑顔を浮かべる竜華に対するコンプレックス。なんなら小学生とは思えないスタイルにもコンプレックスを抱くレベル。
成績の良い子。スポーツの出来る子。リーダーシップの取れる子。世の中にはいろんな子がいる。でも、たとえ自分が気付いていないだけだったとしてもどんなことにも自信を持てない子だっている。怜もまたそんな暗闇の中で開花を待つおんなのこの一人だった。

頭も良くなければ運動もできない空っぽな自分と仲良くすることに何の意味があるのか。そのメリットがない。そう竜華に告げる怜。僕としてはこういう怜みたいなタイプ嫌いではないけれど、小学生にして友情にメリットという「打算」が必要と考えてしまうのはあまりよろしくないのでは...と思わなくもないね。というのもそれだけ今まで交友関係というものに苦労してきた証でもあるのだろうけど。
だが、怜が竜華に対して距離を置こうとしても、竜華は執拗に怜と仲良くすることを諦めようとしない。

しつこく自分につきまとう竜華に自分を知っている理由を問いかける怜。その問いに対し、竜華は首に掛けるペンダントを大切そうに握りしめながら口を紡ぐ。
だが、その問いの答えは風の音にかき消され、怜の元には届かない。うーむ、圧倒的意味深感。小学生竜華ミステリアス過ぎるじぇ...。『咲-Saki-』シリーズの主人公ポジションにしては小学生怜は内面の描写、置かれている状況がわかりやすく表現されているのに、その反面、竜華に至っては本心も本音も本気も本性も、その全てが今の時点では見えてこないというのが新鮮。
そして、謎を残しつつ竜華は続けて怜にこう提案する。

幼き日、二人の間に結ばれた約束。あまりにも奇妙で矛盾をはらんだ関係を繋いだ二人はこの日、晴れて「友達」になった。
──というところで第2局に続くわけだけど、これは中々に読み応えのある導入だね。怜に見せた物憂げな表情はクラスの中心で笑顔を振りまく竜華の姿とはあまりにも対照的だ。持っている人間の知られざる過去。綺麗に見える見せかけの笑顔の裏にある、竜華の本当の想いを怜はいつかきっと視ることになるのだろう。
中学生の頃、そして高校生の頃の怜と竜華しか知らない身としてはこの2人の始まりは意外という他ないんだけど、でもだからこそどういう過程を経て、離れていても心で繋がっている本編の2人の関係に変わっていくのかとても楽しみ。新友はやがて親友になり、信友になって心友になる。今はまだその序章の始まりでしかない。
同時掲載第2局に続く。
以下、『怜-Toki-』最新話の感想になりますので未読の方はネタバレにお気を付けください。
(関連記事:『咲-Saki-』新作スピンオフ、千里山女子の「過去」を見せたるわ。)

青春が、輝く時──。
『咲-Saki-』15巻の帯にて判明した『咲-Saki-』スピンオフシリーズ第5弾となる『怜-Toki-』の連載が今号のBGからスタート。それに伴い、今号のBGの表紙は怜と竜華の2人。季節感のある爽やかな表紙がすばらだね。大阪を舞台にしているだけあって、


西の本格美少女麻雀物語
第1局の扉絵は千里山女子&姫松&荒川憩さんという大阪チーム大集合の巻。怜を主人公としたスピンオフであることはわかっていたけど、「西の本格美少女麻雀物語」という表記を見るとやはり、大阪地区のキャラクター達はいずれ登場する機会もありそうだ。そうなると本編よりも先に荒川憩さんの能力や対局が描かれる可能性も十分にあり得るね。

新学期
物語は怜が小学5年生に進級した日からスタート。ランドセル姿の怜がかわいい。
クラス替えに一喜一憂する同級生たちをよそに、ただひとり憂鬱に浸っていた怜。そんな負のオーラに包まれた怜にとある少女がいきなり声を掛けてきた。

出会い
そう、清水谷竜華である。これがこの二人のファーストコンタクトだった。誰にも話しかけず一人ぼっちでいた怜とクラス替え初日にもかかわらず人気者の竜華。面識があったわけでもなく、初めて同じクラスになったはずの少女がなぜ自分に話しかけてきたのか。その理由もわからないが、何よりも怜が抱いたのはクラスの中心でキラキラした笑顔を浮かべる竜華に対するコンプレックス。なんなら小学生とは思えないスタイルにもコンプレックスを抱くレベル。
成績の良い子。スポーツの出来る子。リーダーシップの取れる子。世の中にはいろんな子がいる。でも、たとえ自分が気付いていないだけだったとしてもどんなことにも自信を持てない子だっている。怜もまたそんな暗闇の中で開花を待つおんなのこの一人だった。

目的
頭も良くなければ運動もできない空っぽな自分と仲良くすることに何の意味があるのか。そのメリットがない。そう竜華に告げる怜。僕としてはこういう怜みたいなタイプ嫌いではないけれど、小学生にして友情にメリットという「打算」が必要と考えてしまうのはあまりよろしくないのでは...と思わなくもないね。というのもそれだけ今まで交友関係というものに苦労してきた証でもあるのだろうけど。
だが、怜が竜華に対して距離を置こうとしても、竜華は執拗に怜と仲良くすることを諦めようとしない。

風に消える
しつこく自分につきまとう竜華に自分を知っている理由を問いかける怜。その問いに対し、竜華は首に掛けるペンダントを大切そうに握りしめながら口を紡ぐ。
…だってすごく …むに…て…から
だが、その問いの答えは風の音にかき消され、怜の元には届かない。うーむ、圧倒的意味深感。小学生竜華ミステリアス過ぎるじぇ...。『咲-Saki-』シリーズの主人公ポジションにしては小学生怜は内面の描写、置かれている状況がわかりやすく表現されているのに、その反面、竜華に至っては本心も本音も本気も本性も、その全てが今の時点では見えてこないというのが新鮮。
そして、謎を残しつつ竜華は続けて怜にこう提案する。

友達
絶対に 私の『大切な人』にはならへんって 私たちはおままごとの『お友達』
幼き日、二人の間に結ばれた約束。あまりにも奇妙で矛盾をはらんだ関係を繋いだ二人はこの日、晴れて「友達」になった。
──というところで第2局に続くわけだけど、これは中々に読み応えのある導入だね。怜に見せた物憂げな表情はクラスの中心で笑顔を振りまく竜華の姿とはあまりにも対照的だ。持っている人間の知られざる過去。綺麗に見える見せかけの笑顔の裏にある、竜華の本当の想いを怜はいつかきっと視ることになるのだろう。
中学生の頃、そして高校生の頃の怜と竜華しか知らない身としてはこの2人の始まりは意外という他ないんだけど、でもだからこそどういう過程を経て、離れていても心で繋がっている本編の2人の関係に変わっていくのかとても楽しみ。新友はやがて親友になり、信友になって心友になる。今はまだその序章の始まりでしかない。
同時掲載第2局に続く。
怜竜の過去が思ったよりも深いものがありそうでワクワクしてくる
竜華のペンダントは大切な友達の形見なんかね
竜華が健康的でとても良い
自分が小学生の時にこういうお姉ちゃん欲しいわ