ViVid 63話「Re:START」感想
(前回の感想はこちら→魔法少女リリカルなのはViVid Memory:62「今日から明日へ」 感想)
今回から新章がスタート。前回の終わりでイクスの胸のあたりから小さいイクスが出現した。今回もその続きからになります。
今回はサウンドステージXの物語が好きだった方は特にいろいろと思うところがある回だったのではないかなぁと思います。
イクスが目覚めたことを聞き、ヴィヴィオとスバルが聖王教会を訪れるとそこには妖精のような小さいイクスの姿があった。シャンテによるとイクスの体自体は眠ったままだが小さいイクスの動きや感情に対応してイクスの体も反応を示していて、小さいイクスはイクスの体の一部であり、またイクス自身であるとのこと。
つまりは小さいイクスが見たり聞いたり遊んだりすることはイクス自身が経験していることになるということか。小さなイクスがどういう存在であるかはわかったけど、どうしてイクスが目を覚ましかけているのと同時に小さなイクスが生まれたんだろう。
小さいイクスはイクス自身とは言ってもイクスの体はまだ完全に目覚めているわけではないということですよね。サウンドステージXでは次回目覚めるのは10年後か100年後か、もしかしたらまた1000年先のことかもしれないと言っていたし、事実前回目覚めた時は1000年もの間眠っていたわけだけど、完全にイクスの体が目覚める時は近いうちにやってくるのかな。
スバルはイクスがずっと見たがっていた青い空が広がる平和な世界に連れて行ってあげたいからとなるべく早めに休暇を取るとのこと。今回はスバルの涙が描かれていてサウンドステージXの話を思い出して泣けました。
スバルに出会う前のイクスはずっと灰色の空や不毛の大地、血染めのぬかるみの世界しか見てこなかった。でも自ら死のうとしている命さえ命を賭して救おうとしてくれるスバルに出会ってから世界がこんなにもキレイであることを知った。「次、目が覚めたら素敵な世界が待ってる。」そう言って眠りについたイクスにスバルはずっと今の世界のキレイなところをたくさん見せてあげたいと思っていたんですよね。
山や海や空や川、イクスが今生きている世界にはたくさんのキレイな世界が広がっている。イクスにはそんな今の世界をスバルやヴィヴィオたちと一緒に触れて行って欲しいですね。
ヴィヴィオの提案で友達みんなに改めてイクスを紹介することに。イクスは覇王であるクラウスのことを知っていたんだね。この場にベルカの王である「冥王」と「覇王」の末裔、そして「聖王」の器が集まっているけど、それはもう過去のこと。今は聖王でも覇王でも冥王でもなく現代に生きる「ヴィヴィオ」・「アインハルト」・「イクスヴェリア」として「これから」を歩んでいく。それこそが今回の題でもある「Re:START」だと思います。
みんなの紹介を終えて、プールに行くことになったヴィヴィオたち。 笑顔のコロナちゃんがかわいい。
こうして一つ一つ思い出を積み重ねていく幸せを感じられることは素晴らしいことですよね~。
これから学期内試験があるとのことだけど、確かヴィヴィオたちはかなり成績良かったんですよね。コロナちゃんに至っては前回の試験メイン科目オール満点だったし。
試験が終わったら学校全体で行われる「学院祭」があるとのこと。なるほど、当面はイクスを中心としてみんなとの楽しいお祭りを描いていくのかな。
今回は新章の物語への導入という感じでしたけど、これからイクス絡みでお話がどう展開されていくかが楽しみになる1話だったなぁと思います。この分だとインターミドル編の続きが描かれることは仮にあるとしても当分先になるのかな。ともあれイクスの体が完全に目覚めるのはいつになるのか、そしてその時どうなっていくのか楽しみですね~。
次回は8/26発売号で掲載予定。
なのにイクスがクラウスのこと”存じ上げてる”っておかしくありません?
ただイクスは「眠ってる間もヴィヴィオ達が話しかけたことやお見舞いに来てたときのことを覚えてる」とのことなので、セインやシャンテが600年前のクラウスやオリヴィエの時代のことをイクスに話していて、イクスはクラウスのことを知っていたのではないかと個人的には解釈しました。