コピーはオリジナルを超えられない、とよく言われるが、これはつまり、クオリティの話をしている。しかし、プロダクトには、クオンティティの側面もあって、こういった視点からであれば、コピーがオリジナルを超えるというケースも、あり得るだろう。つまり、オリジナルと全く同じものを、オリジナルに勝るペース(つまりは、低コストだ)で生産するのである。詭弁かな? 野村さんは、そうは思わないけれど。
どんな話をしていても、とりあえず「倍返し」というフレーズを挟んでおけば、何となく、その場では笑いが取れる……、といった雰囲気。心当たり、ありませんか?
ためらいなく他人の悪口を言う人は多い。「自分はこうしてもらいたいのに、相手がその通りに動いてくれない」と嘆いたりする。はっきり言って、甘えである。相手に甘えているのである。相手が自分のために何かをしてくれるのが、当然だと考えているのだ。要求を伝えてもいないのに、相手が動いてくれるわけがないだろう。長い付き合いがあるなら、まあ、少しくらいは期待してもいいかもしれないが、基本的には、以心伝心なんて、幻想である。
飲み放題付きのコースをお店に頼んだとき、料理が多すぎると、参加者から文句が出る。しかし、少なすぎても、文句が出る。じゃあどうしろって言うんだ、と思ってしまうけれど、ひとたび飲み会の幹事を引き受けたなら、そのような理不尽と戦わなければならない。