英語の綴りだと「y」で終わる単語をカタカナ表記にする場合、長音にするか、「イ（あるいはィ）」にするかで、非常に迷う。たとえば、野村さんの場合、displayは、「ディスプレイ」だ。「ディスプレー」だと、何だか間の抜けた響きに思えるし。でも、playは「プレー」だな。「今のは良いプレーでしたね」だと、サッカーのゴールシーンなどが思い浮かぶが、「今のは良いプレイでしたね」だと、ちょっといやらしいムードが漂っている感じがする（気のせい？）。ただ、replayは「リプレイ」だなあ……。どうしてだろう？
趣味は人間観察です、と自慢げに語る人がたまにいるけれど、本当に、ただの「観察」にとどまっているだけ、というケースがほとんどだ。その程度で、果たして趣味といえるのかな、と野村さんは思ってしまう。せいぜい、他人の口癖や動きなどをオーバーに真似して、ささやかな笑いを取れるくらいだろう。相手のよくする表情や行動のパターンから、どんな心理状態なのか、心の奥底では何を望んでいるのか、本人ですら意識していないレベルの事柄まで見抜けるようになったら、趣味といっても良いかもしれない。でも、そのレベルまでいくと、「人間観察」ではなく、「人間分析」になってしまうかな。それに、趣味というより、もう、特技かも。
自分の好き嫌いを抜きにして、芸術品の良し悪しを判断することは、おそらく、不可能だろう。これは素晴らしい、と思ったものが、他の人には酷評されている、といった事態は、ざらにある。要するに、芸術品の評価というのは、個人の思い込みにすぎないわけだ。
やる気が出なくても、やれるかどうか。いわゆる「できる人」と「できない人」の違いは、おそらく、そこにある。そもそも、やる気なんて目に見えないし、そんなものを言い訳に使っている人が信用を得られるとは、到底思えない。