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おひとりさまの老後

2008年07月03日 | 活動
6月29日(日)男女共同参画週間のとりくみとして、上野千鶴子さんの講演がメセナひらかたで開催されました。
申し込みが始まって1時間半ほどで予定の人数となるぐらいの盛況振りでした。
本当に多くの人が集まっていて、いつになく満杯の会場となっていました。
上野千鶴子さんの講演前に、劇団シルバームーンの 喜劇「三途の川の渡しにて」がありました。
高齢になると「死」について考えることが多くなりますが、日本ではあまり「死」について語られることはありません。高齢社会をよくする会の例会でdeath education が必要であることも聴きましたが・・・わいわいがやがやと明るく楽しく死について語り合う研究会が出発点となり、その発表として劇を創られたそうです。
人は生まれたら必ず死にます。結婚しようがしまいが、子どもがいようがいまいが結局ひとりで・・・。
だから、生き方をしっかりかんがえようということで、
1:ワガママに生きよう!  
2:今、ここが一番大事!
3:住み慣れた土地と親しい仲間が宝物!
4:遊び仲間は世代や性別を超えて自由な交わりを!
5:最後は一人と早く覚悟を決めておく!       劇の最後に5つの提言をされました。
1~4は、「おひとりさまの老後」からのパクリだそうです。
楽しい劇でしたよ

で、上野千鶴子さんの講演は、「当事者主権」の話から、シングルでいる自分にとって、どんなところに老後住みたいか、という観点で話されました。
家族介護であったのが、介護保険制度によって「社会介護」になったことを喜び、しっかりとその制度が持続していくことを願っての話でした。
福祉に関しての話となってしまったかな、という風に感じましたが・・・
聴きに来られた方はどうだったのでしょうか。
「おひとりさまの老後」を私は読んでいなかったので、何ともいえませんが・・・
終了と同時に会場を出て、中之島公会堂へ向かったので、友人に本を代わりに買ってもらいました

我が家では朝日新聞を取っていますが、TV番組評論のコラムがあるのですが、
島崎今日子さんのコラムには、いつも「そのとおり!そうだよね!」とモヤモヤとしていたものが文章となって明らかにされるうれしさを味わっています。
そこで、以前に書いたラスとフレンズのことなんですが、性同一性障害のことは、「違うよな・・・」と思っていたこと、「DV加害者が自殺することは納得がいかない」など思っていたことが、島崎さんからも、性同一性障害に短絡的に結び付けている、加害者の自殺が結局「愛」という形に集約されたことなど指摘され、中途半端な描き方は偏見を助長するのではということが書かれていました。
そして、最後の様々な家族の形があるという終わり方は、私は「ヨシ!」と思っていたのですが、何とそれは北川悦吏子作「素顔のままで」というドラマの終わり方とまったく同じだ、ということが書かれていました。何だかガッカリです。

男女共同参画週間ですが・・・6月23日~29日だそうです。
介護保険制度になって、そこで女性が労働者となって安価な労働力となっている問題など、で結局女性労働の課題がそこにもあると思っているし、介護保険制度も民間が入ってきたことによって安価な労働力を求めていることの問題もあると思っているのですが・・・
上野千鶴子さんは、そこのところももちろんよ~くわかっておられる人なんだけれど・・・そういうお話も私は聴きたかったんですが、「おひとりさまの老後」だから仕方がないんですかね。

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