自分のバンド以外の仕事ってのは、他のバンドマスターから電話などで仕事を依頼される事から始まる。要は、何処かでそのバンマスが自分の演奏なり噂なりを聞いて、一度試してみるか・・となり、そこで気に入ってもらえるとレギュラーとしての座を獲得できるわけである。音楽的な魅力や信頼度が無ければお声は掛からない。
幸せな事に、いくつかのバンドでレギュラーを務めさせて頂き、いつまでも忘れないで居てくれる方から、久しぶりに仕事を頂く事も多々有る。こういうのが無いと、自分の音楽的な魅力や信頼度が低いのでは・・と極端に不安になるもんである。だから、サイドメンとしての仕事は非常に大切にしているつもりだ。ただ、やはり器用な方ではないので、やり慣れていない曲を初見同然でやって完璧だと思えたことなど無いし、演奏後にバンマスの期待に応えられたかどうかが非常に心配なモンである。また、色んなジャンルのバンドを渡り歩くために、自分の得意分野ではない物に挑戦する事も多く、どうすれば良いのか途方にくれたまま終わる事だって有る。ま、それが大変勉強になっているのだけど。
暫らくNEW4がお休み(単にブッキングの都合上)になり、他人様のバンドで演奏する事が暫らく続くのだけど、緊張感を楽しむというよりは、やはり必死なのである。(笑) 昨夜のGH9はいわゆるジャズのセッションなんだけど、その夜のバンマス、小山太郎(ds)という人は思いもかけない曲やアイディアを持ってくるので、いつも当日、慌てふためく事になる。とても気楽なセッションとはいかない。でも、お客さんはそれがどうやら楽しい様子。確かに、大学のジャズ研がやるような曲を今更聴きたい人は少ないと思う。ま、僕自身はそれをどう料理するかに挑戦するのが好きだけど。。昨夜は『ジャイアント・ステップス』を7拍子でやろうという話になったけど、それは流石に勘弁して・・とお願いすると(笑)、結局、超高速テンポですることになった。他にも色々難しい曲を演奏した。比較的難曲とされる『ステイブル・メイツ』などはメモリーしていた事もあって非常に簡単に感じられた。(笑) さぞかし、メチャメチャなライブになってるんだろうな・・と思っていたら、客席からはどの曲が終わった後も大きな拍手が。う~ん、まぁ、お客さんがあぁおっしゃっても、録音したものを自宅でゆっくり聞いてみないと、何ともねぇ・・。で、家に帰ってプレーバックを聞いてみると、コレが意外といい。(笑) ステージ上では、やはり神経が研ぎ澄まされているので、ちょっとしたミスってのがいつまでも脳裏に残っていたり、あれをやりたい、これをやりたいってのに全て追いつかない自分が明らかに居て、それにもガッカリしていたりする。そういうのとは別の次元でお客さんは楽しんでいるわけで、俺がテンパッてようがどうでもいい話なのである。プロの現場に長く居ると、他人様のCDを聞いててもどうしても「きっとこういうフレーズがやりたかったんだろうな」とか余計な現場意識が入る。あぁ、やだやだ。音楽は普通に楽しみたい。
お盆休みにもかかわらず、比較的たくさんのお客さんに恵まれ、僕を気に入ってくれたご夫婦が居て、NEW4のCDを1st、2ndの2枚を購入頂いたりしたのだが、非常にありがたいことである。僕としては、やはり完璧な演奏が出来なかった自分に不甲斐無いので、「申し訳ない」という気持ちがどうしても有るのだけど、なるべくそう考えるのはよそう。「非常に楽しませていただきました。」というお客様の声に「ありがとうございます!」と答えるものの、<実はアノ曲の2コーラス目のアノ音は完全にディスコードです。間違いました。スイマセン。>などと勝手に脳内で一人反省会するのはなるべく辞めよう。完璧な演奏をしても、仲のいいお客さんに「この前の方が良かった」といわれる事だって有るんだから。(笑)
さて、明日(というか、本日の夜)は荻窪ルースターで、仲田美穂(p)コラソン・ラティーノ。CDリリース間近のラテン・ジャズ・グループ。実はまだラテンのグルーヴに乗り切れてない自分に不満なんだけど、メンバーやラテン業界の方々からジャズ屋にしたらリズムが良いとの有り難い評価を受けている。これも嬉しい事だけど、もっと勉強しなくては・・と思っている。このバンドでもお気楽な気持ちは微塵も無い。明日も必死です。。
幸せな事に、いくつかのバンドでレギュラーを務めさせて頂き、いつまでも忘れないで居てくれる方から、久しぶりに仕事を頂く事も多々有る。こういうのが無いと、自分の音楽的な魅力や信頼度が低いのでは・・と極端に不安になるもんである。だから、サイドメンとしての仕事は非常に大切にしているつもりだ。ただ、やはり器用な方ではないので、やり慣れていない曲を初見同然でやって完璧だと思えたことなど無いし、演奏後にバンマスの期待に応えられたかどうかが非常に心配なモンである。また、色んなジャンルのバンドを渡り歩くために、自分の得意分野ではない物に挑戦する事も多く、どうすれば良いのか途方にくれたまま終わる事だって有る。ま、それが大変勉強になっているのだけど。
暫らくNEW4がお休み(単にブッキングの都合上)になり、他人様のバンドで演奏する事が暫らく続くのだけど、緊張感を楽しむというよりは、やはり必死なのである。(笑) 昨夜のGH9はいわゆるジャズのセッションなんだけど、その夜のバンマス、小山太郎(ds)という人は思いもかけない曲やアイディアを持ってくるので、いつも当日、慌てふためく事になる。とても気楽なセッションとはいかない。でも、お客さんはそれがどうやら楽しい様子。確かに、大学のジャズ研がやるような曲を今更聴きたい人は少ないと思う。ま、僕自身はそれをどう料理するかに挑戦するのが好きだけど。。昨夜は『ジャイアント・ステップス』を7拍子でやろうという話になったけど、それは流石に勘弁して・・とお願いすると(笑)、結局、超高速テンポですることになった。他にも色々難しい曲を演奏した。比較的難曲とされる『ステイブル・メイツ』などはメモリーしていた事もあって非常に簡単に感じられた。(笑) さぞかし、メチャメチャなライブになってるんだろうな・・と思っていたら、客席からはどの曲が終わった後も大きな拍手が。う~ん、まぁ、お客さんがあぁおっしゃっても、録音したものを自宅でゆっくり聞いてみないと、何ともねぇ・・。で、家に帰ってプレーバックを聞いてみると、コレが意外といい。(笑) ステージ上では、やはり神経が研ぎ澄まされているので、ちょっとしたミスってのがいつまでも脳裏に残っていたり、あれをやりたい、これをやりたいってのに全て追いつかない自分が明らかに居て、それにもガッカリしていたりする。そういうのとは別の次元でお客さんは楽しんでいるわけで、俺がテンパッてようがどうでもいい話なのである。プロの現場に長く居ると、他人様のCDを聞いててもどうしても「きっとこういうフレーズがやりたかったんだろうな」とか余計な現場意識が入る。あぁ、やだやだ。音楽は普通に楽しみたい。
お盆休みにもかかわらず、比較的たくさんのお客さんに恵まれ、僕を気に入ってくれたご夫婦が居て、NEW4のCDを1st、2ndの2枚を購入頂いたりしたのだが、非常にありがたいことである。僕としては、やはり完璧な演奏が出来なかった自分に不甲斐無いので、「申し訳ない」という気持ちがどうしても有るのだけど、なるべくそう考えるのはよそう。「非常に楽しませていただきました。」というお客様の声に「ありがとうございます!」と答えるものの、<実はアノ曲の2コーラス目のアノ音は完全にディスコードです。間違いました。スイマセン。>などと勝手に脳内で一人反省会するのはなるべく辞めよう。完璧な演奏をしても、仲のいいお客さんに「この前の方が良かった」といわれる事だって有るんだから。(笑)
さて、明日(というか、本日の夜)は荻窪ルースターで、仲田美穂(p)コラソン・ラティーノ。CDリリース間近のラテン・ジャズ・グループ。実はまだラテンのグルーヴに乗り切れてない自分に不満なんだけど、メンバーやラテン業界の方々からジャズ屋にしたらリズムが良いとの有り難い評価を受けている。これも嬉しい事だけど、もっと勉強しなくては・・と思っている。このバンドでもお気楽な気持ちは微塵も無い。明日も必死です。。
全然違う段階ですが、私もまったく同じことを思います。ライブ直後は、あそこのあれがどーのこーのと自分の中でひっかかっていて、「よかったですよお」とおっしゃるお客さんの前でも(アア自分のライブはたいしたことないなあ)というのが顔に出てしまいます。
ところがあとで聴いてみると、そうでも無い。(共演者に助けられて、というのもありますが。笑)
だから、もっとお客さんの前で堂々としてればよかった、とか。
でも、お店や共演者から、社交辞令でなく
ほんっとに本心から「いやーよかったですよ。今度ぜひいお願いします。いつあいてますか。」とその場で言われるようになりたい、、、です、、、(正直)
でも、折角の日記公開なので見栄張ってもつまらないなんて思ったりして。。海外の有名アーティストだって、緊張したり凹んだりしているわけで、アノ演奏がミスだったんだ!って驚くことだってあります。そんなドキュメンタリーを自分から発信できればと。ま、普段の僕を知ってる人なら、真実を聞いてイメージダウンなんて思わないだろうし。(笑)
まぁ、簡単にまとめますと、お客さんやメンバーが言う「今日の演奏、良かった!」を素直に受け止めましょう・・ってことですね。(笑)
プロでやってると社交辞令の後は確実に仕事が減ってるので後でそうだったんだと分かるんですけどね。ハハハ・・
演奏に関して言うと、この文章そのものがジャズのジャズたる所以であると思います。例えば1曲の中でも一旦破綻して(笑)その後もり返して来たりすると、むしろ聞いてる方も燃えたりしますね。
オーディエンスは自分が出来ない事をプレイヤーに投影して疑似カタルシスを経験しているのですよ。
そんなわけで、管楽器がまるきしダメな僕も、近い内に疑似カタルシスを経験しに行きます(笑)。
今、高校時代の楽器がまだ出来なかった頃、飲めない酒を無理やり飲みながらライブハウスに通ってた頃を思い出してます。難しい事は分からなかったけど「すげぇーなぁ」「カッコいい!」という熱い思い一つで通ってたの覚えています。あの思いを大切にしたい。
dreddyさん、そうおっしゃらず、素敵なベースをドンドン聞かせてくださいね!