堂内は写真撮影が
許可されていませんので、
文章のみで印象と記憶を綴ってます。
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浦上天守堂
正式名はカトリック浦上教会。
このお堂の外構えの最たる特徴が、
聖鐘の吊るされている左右に並んだ双塔...
アンジェラスの音はここから響いた. .。+ °
東洋一と称えられた当時の天守堂が、
原爆により瓦解して...1945.10月の景。
改修工事を重ね、
今の赤レンガ造りへ
完全に再建されたのが1980年のことだそう。
参堂する前に、
意識して深呼吸したのは
坂道を登ってきたから...だけじゃない。
いざ、
天主堂を前にすると
無骨でいて逞しい構えに...
完全のみこまれた感。
雰囲気と
いうには軽すぎる、
気宇壮大さに自分のほうの気を...
しっかり引き締める一拍が必要だった。
(※かなしみのマリア像)
堂内に照明の類いは灯されていず、
小暗いなかにも充ちる光りは
ステンドグラスを透かす...
自然光だけ。
あらたかに
ひろがり亙る光りは青い、
色ガラス色よ...潜ったように水の中...深海の、
アース・ブルウだわ。
世と一線を画した俗の穢れなき
純然たる祈念空間は...
静謐。
(※使徒聖ヨハネ像)
こころ
穏やかになるのだと。
誰もが言い触れるこの場に及び、
どこかしら茫然としていたように思う...
われを忘れ祈りをすら忘れ
身につけた
衣服もないくらい、
裸に感じる...無想ごこち...そうだ、
誓いを。
黙して言わぬ
胸に浮かべた言葉よ、
どうか天に通じませ届きませ。
お堂を出て
聖域内を散策しますに、
さまざまな姿のマリア像が安置されており。
祈りや想いによって、
顕される御姿の違うこと...
聖女と一口に言えても一括りならず。
母なるマリア様
お優しいだけでは
とどまらないその胸の裡...
慈しみの裏にかなしみを懐かれて。
ここには、
原爆の脅威を無言で
伝えつづける被曝遺構が他にもある。
・・・受けとっていきましょう。
さきほどから
雨は降ったり止んだりと、
ふりやみ ふりやみ ふあふあ情緒...
泣き笑いの空なのだわ。
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