hyakunenseis◇ry ∞

リリカルに、コミカルに、フツーに、日常いろ色。

rail road journey・伴侶

2021-07-24 18:18:00 | rrj


平和公園を後にして、
次に向かいましたのは
この旅の本丸の二...浦上天守堂。

指きりげんまんどころじゃないわ

そこには、
少年時代の伴侶の
想いと誓いが待たされている...

約束の場所

成就するには
どうしても片割れとしての
私が要必要で入り用のワケあり。


その道すがら、
かつては長崎刑務所を
囲む壁だったという低い塀を見た。


ピカドン炸裂にも耐えぬいた土台は...


今や道沿いにつづく苔生した遺壁。


少し立ち止まり
見入っていると視線の先に、
老夫婦と思しき二人連れの方が...

やはり遺壁を前にして立っている。

おばあさまは盲目なのでしょう、
サングラスをかけ白杖を
ついてましたので...

遺壁よりも老夫婦の方をつい見てしまい。


塀の表面を、
その手で確かめたしかめ丁寧に
触れている...そうか手で...観ている...

手の感覚で観ているんだ

おじいさまの方は、
ずっと女性の腰元に手を当て
寄り添いながら支えているのです。

その情景から目が離せなくなった一瞬

かつては私も、
片目の視神経を患ったことで
お医者さんから失明すると告げられた身。

「 俺が乃一の目になる 」

そんな大変な時だった。
東京のお父さん的に慕っていた
人からの捨てる神あれば拾う神あり...

プロポーズ

しかし何が良かったのか症状が止まる

お医者さんたちは一様に首を捻っていた。
どういう生活スタイルで習慣で、
病院の薬以外に使ったものetc...

逆に質問されたものです

その後数年は、
目の奥の痛みに悩まされる
不安な日々を送りもしたけれど...今は昔。

伴侶の目と私の目

あわせて四つの目ん玉で、
漫才の掛けあいをするみたいに
コメディ風で楽しく元気に暮らせてる・°

そんな経緯があればこそ

印象深いシーンとして胸に迫った・・・
ここは平和公園にほど近い、
刑務所遺壁のある道の端。

これじゃあ
レールロードでなく、
アスファルトドーロでしょうとも...

いっか. .。+ °

この日みた
老夫婦の睦まじさが、
記憶に明るく残るから。

わたし達も連れ添いながら一緒に行こう. .・


通りいっぺん、
降る雨に洗われて浄らな空気。
公園の裏あたりを歩いているときだった...

アンジェラスの鐘が鳴りわたる

「  ...鳴ったね。」
「  ...鳴ったな。」

聴けた

それは旅を始める前夜に二人で、
祈りの音色を聴けたらねと
話していたものです。


浦上天守堂の鐘

それを聴けたところが、
なんら映えないありきたりな
裏通りのこの場この道なのでした。

忘れた頃のアンジェラス. .。+ °

そうタイミングよく
鳴る時間に居合わせられる
ものでもないさと思っていただけに、

時の必然うれしい偶然. .。+ °

これは、
きっとギフト。
おぼろな期待が叶い一等輝いた...この道. .。+ °


*-*-*-*-*