hyakunenseis◇ry ∞

リリカルに、コミカルに、フツーに、日常いろ色。

rrj・ハウステンボス記/LL p.p.s

2021-06-25 09:17:00 | rrj


ギヤマン...
それはダイアモンドを
意味する古の名であるとか。

やがて
ガラスに彫りこみを
施したものをギヤマン細工と呼び、

鉛などを調合して
輝きや透明度を増したものに至って...
クリスタルとも称するようになる. .+ °

ガラス製のダイアモンドやクリスタル

その名を冠する
ミュージアムとして、
実際に一見の価値はある所かと。

ハウステンボス
ギヤマンミュージアム、
ばいばい、ま・た・ね・°


 LL p.p.s 

自分で言うのも
可笑しな話しですが、
やっと出力完了へ漕ぎつけられ...

ほっとして安息が漏れました. .

このような
傾向の当ブログに
訪ねてくださいました方々へ...

ありがとうございます。

いつかいつか、
すべてまとめようと思っていた
観賞録を4年越しに果たせまして...

本望です. .


*-*-*-*-*




rrj・ハウステンボス記/ギヤマンMus20

2021-06-25 09:15:00 | rrj
ギヤマンMus...No20
ハウステンボス記はまだ少しつづきますが、
ミュージアムのガラス観賞◇ry...
これにてピリオド. .
*-*-*-*-*
どれくらいの時が経過していたでしょう、
きっと誰でも好きな世界に没入すれば...
時間を忘れる。

それは現を抜かすこと。
現を抜かしている間というのは、
心が別世界時間へワープしてるの...きっと. .
もともと、
工芸品や細工物などを
観るのが好きな癖も手伝い...
テンボスで過ごした時の多くが、
ここ、ギヤマンミュージアム最長となる。
おおまかに括るとガラスは砂からできる。
自然から恵まれた物質それを
人は手ずから頭から...

想像し細工し形を与えて創りだしてゆく、
かくも煌めく精美な芸術にまで高めて。
地球の物質と人間の技工...

結局のところ、
その結びつきの素晴らしさに
わたしは感動したいのかもしれない。

・・・いつまでも。
胴から裾にかけて
プリーツ型のカットが
ふわり広がっていくボトル・°
辺りに散った輝きを
ガラスの上へ集めたようよ、
キザキザとした厚く深い彫り...
カットグラスの骨頂でしょうか。
すべての幾何学的文様の基本の基、
そんな正統さを感じられた揃いの器・°
ステムにもキザキザ。
お足元に広がる放射状カットが、
ガラス玉ノップのなか丸まって映ってる・°
ラスター彩ともいうの。
表面に金属液を薄ぅく薄ぅく
コーティングして焼きあげますと、
メタルチック七色に光るという技ガラス。
(骨董市の写真より)
もとは陶芸の技を応用したのですね。
華麗です、ラスター彩キャンドルホルダー。
ツララのようなガラスプリズムに浮かぶ、
純ガラスにはないスペシャルな光沢を・・・
どうぞご覧くださいませ・°
・・・この色、艶、そう光沢。
こちらのプリズムは先っぽが矢のようよ
ホルダー部分
つなぎ目の鎖と飾りドロップそして、
2点ともに斜めより全体像。
金彩&色ガラス""の展示台へ。
金赤・銅赤それぞれに魅せられました・°
...その発色は金にしろ銅にしろ、
ガラスに出せるまで苦心を重ねたといいます。
宝石にも遜色ない赤ガラスの輝きを...
お目にかけてくださいませ・°
純粋に色とフォルムが際立つゴブレット
馬の親子が駈けるよ...グラヴュール彫り・°
金彩コンポートその1
物恐ろしげな妖しさ。
地獄に咲くという紅蓮華は、
もしかしたらこのような姿では...
それを観るのは想像上だけで充分なのです
蕊の中心部
コンポートその2
こちらは天上に咲く赤い花のよう、
蕊・花びら・お足元と...文様つまびらか。
二輪の花のごとき
コンポートを観ていたら、
曼珠沙華へとイメージが繋がるのでした・°
(2016年撮影)
" LL p.p.s "へマトメます。

rrj・ハウステンボス記/ギヤマンMus19

2021-06-19 17:22:00 | rrj
詰めに詰めて大詰めです・°

*-*-*-*-*

ひきつづき黄金の間へ. .・


読みやすくアップ・°


サンスーシの名は
フランス語で"憂いなし"を
意味する言葉なんですって、
訳すと " 無憂宮 " だそうなの。


どうでしょう. .。+ °

白い壁・大鏡・金の台座に飾られた
38点の赤く艶めくグラスたち、
なにもかもが輝かしくて...

空間まるごと宝石箱の中. .。+ °


では色ガラスの展示コーナー巡りへ. .・


カメオ風の人物画や花で
絵付けがほどこされている
ボヘミアングリーンの器たち...
緑ガラス&エナメル彩+金彩をどうぞ・°


緑といえば・・・

森や草原、
植物と結びつく
色イメージに乗って...

爽やかな葉の香りも呼ばれるよう・°

ライトの影響もあってか、
鮮やかさに翳り差して
緑色が深いわ。


伏し目で
思いごとをするような
横顔のポートレート...ふと...私も、

小曲グリーンスリーブスを思いだす

歌詞は思いごととは違っているけれど、
とりとめもない思いや考えを
旋律にしたようなのよ。


緑ガラスの表面を
まんべんなく覆う蔓草や、
エナメル彩で描かれたカメオ風絵付け。

・・・綺麗だな

心から
それしか思えなくなるほど、
余念なく完全無欠な仕上がりなのです。


カメオ模様その1・・・ナナメ格子縞。


その2・・・寄せ植えのお花。


摩りへった金縁も経年の証。


細みの花瓶に女の子のポートレート。


赤ずきん...童話の一場面?


カップの上下とも、
ひらきかけている花びらを
形にしたみたいなのでしょう・°


透きとほる緑が軽やかなお足元・°


ややピンボケながら正面より全体像。


つづきまして青ガラス. .。+ °


透明の地ガラスに、
コバルト調合の青ガラスを
被せたキリコのデカンタらしき。


木の花やらか草花やらか、
五辨の花と見うければ
梅よと思わさらる...

はらはら光る露の玉もよし

上の2点には、
江戸切子の和テイストを
感じずにはいられないのでした。


その壺の蓋部分・°


淡い青の香水瓶。
キャップのデザインが、
近世よりも現代のデザインぽいわ。


上の3点より青みが明るいゴブレット。


金属部品とフュージョンしたようよね。
このなかでは一風変わっていますし、
珍しく男性的なフォルム。


鳥が一羽、止まっていました・°


お足元は、
雪の結晶風ですけれど
地に根差しそうな逞しさ**

.  。  ・   .  。  ・   .  。  ・


一口に緑や青といっても、
ライトの照らし方や金属添加物の
調合量によって濃淡や透明度合いが
変わり色のグラデーションが楽しめました・°


ギヤマン◇ry...
我ながら長かったですが、
次のNo20でおひらきとなります・°

*-*-*-*-*

rrj・ハウステンボス記/ギヤマンMus18

2021-06-16 22:53:00 | rrj
二階は・・・

"のような"
というより、
まさしくそれ...宮殿...

ヨーロピアン調の華やかな宮殿なのでした。

バロック様式というようよ。
王侯貴人の住まいな再現だけあって、
ふらふら歩くだけでも気分は姫もどき. .・

世俗離れした空間です. .。+ °


天井の
シャンデリアと...
ガラス細工を照らすライト。


再びのボヘミアングラス

模様も色映えも
豊かなエナメル金彩の
コンポート・カップ・花瓶などなど...

もう みなまで 言いますまい・°


すでに三階で、
お目たっぷり技法の応用や
独特の文様を観てきたんですもの。

あとは・・・

この空間に
感覚を泳がせる
心地で眺めてゆくとしましょ...

絵画的なペイントがステキ・°


花文・おんなのこ・金彩とピンク

もれなくロマンチックテイスト芬々。
下段コンポートのフォルムがまた、
現実に有るやらか無いやらか...

しだれ花びらな風情して。


ここよりオパールグラス

オパルセントと同種かと。
ラリック作品のガラスとの違いは、
こちらは色被せしてあるところかな...

地ガラスの乳白と重なってクリーミーな彩り。


持ち手も線も太ましく
しっかりぽってり安定感...なんだろ?
蓋付きマグカップだとかジョッキそっくり・°


かわいらしさが詰まったコンポート・°


器の内側ちょっぴり覗きこむ。


なめらかな緑色の瓶・°


星か太陽の図案を
嵌めたような彫りが、
魔法円みたいよ水色ゴブレット。


&お足元も。

以上、
ふんわり柔和な質感の
オパールグラス4点でした・°


そうして此処は鏡の間・°


説明板アップ。
※なお、天井画を撮り忘れた模様・★.


全面150枚の鏡と・・・


ヴェネツィアングラスで囲まれた・・・


お城のなかの応接間。


年代物のシリンダーオルゴールも、


そこかしこに置かれてあって。


ガラスはもちろんのこと、
最上等尽くしの空間
なのでしょう。

工芸品の展示台も
一様に鏡張りされているため、
回りこんで観ることができない
背面まで映って見越せるのがいいですね・°

*-*-*-*-*

rrj・ハウステンボス記/ギヤマンMus.番外編

2021-06-13 13:48:00 | rrj
ここはギヤマンミュージアム

世界中から
集められたガラス工芸の粋を
観賞できて休息にもなる癒しの空間. .。+ °

二階の常設展示室へ行きますと・・・

ガラス工芸とは違う趣向の
アンティーク品が陳列
されておりました。
二階の常設展示から観る場合には、
ガラス本編へのイントロとして
よいかもしれないし...

三階から降りてきて観るならば、
たっぷりガラス工芸に浸った
目をリセットできて...

よいのではないでしょうか・°

他のアンティーク品にも紐付けて、
さらり登場させ観る機会を
提供してくれる間合いに...

ミュージアム側さんの、
観賞する人々へ向けられた
配慮と工夫を思わせられます。
年代物のスノードーム?

いいや違った、
landscapeと題された
からくり仕掛けのオルゴール。

ゼンマイを巻くと
風景が動きだし音楽が流れる...
こういった品をオートマタというそうなの。

Automata=からくりおもちゃ

瞬間が
クリスタライズされて
完成したひとつの小世界ね・°

1900年スイス製
こちらの品もオートマタ...そして籠の小世界。
右側にある鍵をキリキリ巻いたら、
二羽の鳥たちが囀るのかな。
ここからは、
ガラス展示台の合間に
置かれていた音響器アンティーク。
・・・うわあ!迫力!なんか迫力ある!

木製ホーンに吸いこまれてしまいそう、
これなるものが蓄音機なのだそう!
年代物を見たのは初めてで...

しげしげまぢまぢ
見入っちゃった。
1912年当時90ドルで発売、
日本円にしますと約一万円ほど。
アンティーク

値段だけでは測りがたい、
気持ちで感じとる貴重さも喜び...
プライスレスな価値をも含んでいるもの。

1912年エジソン社製《オペラ》
♪≡ 100年休まずにチクタクチクタク ≡♪

ぁぁ..."大きな古時計"だわ。
ただしこちらは振り子式でなく、
ディスクオルゴールが内蔵された大時計。
4時45分を回った時に止まるまで...

どこでどんな瞬間を
刻みつづけてきたのでしょうね、
今はギヤマンミュージアム内で休らう。

♪≡ 今は もう動かない その時計 ≡♪
1900年代の
オルゴールこと、
ミュージックボックス。
曲目の記されたソングシート・°
ベルとドラムの自動演奏隊 . ♪・
スイス製だ・°

私個人の印象だけれど、
オルゴールって水と空気の
きれいな土地で作られたものが...

上質な感じ。
自国だと
諏訪市が日本のスイスとか
アルプスと呼ばれていますでしょう、

やはりオルゴール産業が根付いていて

世界中から集めた音響器アンティークを
所有している専門ミュージアムも
あるそうだし、

いつか行ってみたいところ・°
こちらもスイス製・°

大聖堂の
ミニチュアかと思ったら、
この品もオルゴールなのでした。

1890年作「カテドラル」
正面部分。
ミラノの大聖堂をモデルにしたと
ネームプレート添えつけの
説明文にあり。

もうこれは
ドゥオモ大聖堂では
ないでしょうか...ミラノのシンボル 。
屋根上の
つっとがった針針しいのは、
尖塔というらしくなんとすべて聖人像。
さすが
聖なるオルゴールだけに、
クリスマス曲のみ収めてあるそうな。

ミラノのカテドラル

もしドゥオモならば、
実物は白い外観のゴシック様式で
建てられた教会ミニチュア版でした・°
大きなガラス壺の横を通り抜ければ・・・
さあ常設展示スペースよ・°