hyakunenseis◇ry ∞

リリカルに、コミカルに、フツーに、日常いろ色。

焦心シルエット

2020-10-29 09:12:00 | anthologia
少年の日のN君へ捧ぐ-。

*-*-*-*-*

拗らせたままの
青ざめた思春期を
抱くは わたしの 野暮な純心。


- 本当の空の色はメノウ色なんだよ。


そう言ったのは
誰だったでしょう、
言葉だけが耳の奥でこだまする。


あぁ...そうだ、


朝靄に幽けし
美しい影の貴方、貴方でした。
焦げて塵にまみれた初めての恋を...


心の
器へ返しましょう。
涙しとしと零れたら...


冷たい燃え殻が、
灰神楽を
舞った。





*-*-*-*-*

〜 LL p.p.s 〜
( 詩:2013 )

初恋に
まつわる出来事は、
きっと誰しもが胸に残した淡い影。


・・・午前0時のcall。


驚いて、
言葉も出ずに
思わず切ってしまったあの日あの時...


少女の頃。


今では、
ほろにがい思い出。
君も私も別の人と幸せになりました...


それが答え、そして救い。


恋心を
ありがとう、
好きだった人...さようなら。

*-*-*-*-*

鬼でも福でも

2020-10-28 18:50:00 | anthologia

 ジャ ポニ ズム・ハ ロ ウ ィ ン = 2 月*・. ∴・°

*-*-*-*-*

こっくりこっくり 。。。



鼻風船でも

膨らませれば、

さすがたいした奥さんさ。



けれど、

漫画のようにはいかないよ。

吸いこむ空気は薄荷のように涼しくて...



寝息の、

すうぅぅ......

すっきり...すぅすぅすぅ...

鼻通りもよく うたた寝て いたら。



窓の外の

ごく近くより、

三味線の音色と

たくさんの手拍子が聞こえたの。

((  ?  ))


洒脱に

弾かる和のリズムに

合いの手うたれるハザマから。



花火を物見る大衆みたい、

わらい声が一斉に

どよめく。



((  賑やかしい 。。。))



破顔多笑の

時代がかった人々が、

なんだか脳裏に浮かんじゃう。



((  楽しそう 。。。))



「「 うわっはっはっはっ!!」」



((  野太いな 。。。))



ふとっちょで、

目ん玉きょろん

なオジジを想像しちゃう。



((  確かめたい 。。。))



しかしてしかし、

そういう時にこそ

力が抜けてて起きあがれぬの。


((  まぁぃいか  ))



まっ ° ま...とはいえ、

妙に明るい窓辺へ

惹きつけられて。



みると...

窓から射しこむ日光が、

洗いざらしのコットンみたい。

素朴に しらしらしらと 光ってる。

いつまで...

眺めていただろ。

音色も笑い声も消えて、

現実時間を忘れていたよ。


あれは、

もしかするってえと。



鬼の神と福の神。

合いの手の人々は...眷属?

一緒にお祭りしていたのかな。



仲がよろしいようで。

仲違う相性のほうが、



なにかの方便にちがいない

仲互う相性、

かも。



...なんだっていいけれどね。



鬼 も 内 、福 も 内 。

百鬼の夜行は通り一遍、

福神さんなら棚あげ祀ろ。



. ♪・  善い哉  ・♪ .

・♪ .  善い哉   . 





*-*-*-*-*


〜 LL p.p.s 〜

( 2013 / 如月星日 )


おひるね◇ryの復刻 ( .u 。u. )zZZ

季節は2月...節分お囃子だったのかも

しれませんね. .・


*-*-*-*-*


おぼろたんぽぽ

2020-10-26 19:32:00 | poetica
ほ ん わ か ま ぁ る い

お ぼ ろ た ん ぽ ぽ

綿 毛 の 月 ょ






photo & poetica...by noichi

*-*-*-*-*

〜 l l p.p.s 〜

2011年の詩心。

おぼろたんぽぽと
見立て感じていたのは、
月に...白たんぽぽに...夜の外灯に...

三つの聯想の重なり。

*-*-*-*-*

near death / LL p.p.s

2020-10-24 12:55:00 | days
〜 LL  p.p.s  〜

今年5月に見た臨死体験的な夢。

この夢より目覚めてから私は、
再び文章を綴る氣が力が...
湧いたのでした。

スッパリ サッパリ やめよう

と、
決めかけていたから。
文の綾を綴ること言の葉に触れること...

すべて。

その動機は
幾つもあったけれど、
この不思議な夢に "綴り" を促され...

言葉と想念の坩堝...blogへ還ってきた。

今生で
取り組んだことは
すべて見守られていて、
アーカイブされてるって本当かもね。

° 。すべては残されていくよ 。°

そのような
メッセージに感じられたら、
慈しみふかいエールにも受けとれた。

人も命も儚くて明日はどうなることでしょう。

無念を
残さないためにも、
今まで綴ってきた気持ちの軌跡を
辿りなおしマトメるところから始めてるの。

たまに
現在も混じりつつ、
時系列だいぶ順不同ではあるけれど...

こつこつ残してゆきまする。

ちなみに、
こちらにはセキララな思いも
Liveなフィーリングも p.p.s しよっかな。

こちらには...
というのはもうひとつ、
他にblogがあるからでして。

そちらの
◇ryとp.p.sは、
鏡合わせのようにリンクしあうやも...

しばらくの間。

*-*-*-*-*

near death

2020-10-23 19:36:00 | phantasia
夜の

眠りにかいま見た

ふしぎ夢語り 、、、その録。


*-*-*-*-*


わたしは

人生を卒業して今、

明るやかな光と空気に充ちた

アーケード街の歩廊をゆっくり進んでいた。



他には

誰もいないこの次元で

耳に聞こえる賑わしさはなけれども、

音なき音が ふんわり ただよふ ようなのは...


ぁぁ... そう... これは... 静けさ。


無音の

調べに包まれて、

私だけして 歩くよ ここは一人道、

現世から離れゆくまでの一本道だもの。


((  ...臍の緒の真逆みたいなんだわ ))


頭上に

架かるドームガラスへ

何かとなく目を向けたところ、

思いもかけぬ物が展示されていたのを見る。


それは写真


区切られた

ガラスの一枚一枚に、

これまで自分で撮影してきた

全写真が嵌めこんであったのだ。


((  言わば走馬灯オプションかしら  ))


写真を通して

想い起こされる

今生の さまざまな出来事...体験。

喜びも憂いも命のなかで燃えていたっけ。


一人に 一つの 一生よ


温かい涙が

心のほうへ降りわたり、

じんわり沁みてゆくよに万感...極む。

いつしか思い出それ以上の財産になってたね。


一人に 一つの 人生が


みずから

撮影した写真で

飾られ覆われたドームを

見つめながら歩むうちに気付く。



そうか...

この次元は、

"上なるものの計らいによって

贈られた仮初めの "  " なのだと。



それに

またもうひとつ、

未だ見ぬ撮りもせぬ風景が

数枚まぎれこんでいるじゃないか。



しかも、

行き覚えのない

その風景パネルだけは、

エンドレスで動きつづける映像なのだ。


((  ... ... ... ))


夢次元の

私たる彼女には

とうに過ぎた場所なのでしょう、

懐かしげに見上げつづけている...けれど。


)) ??? ((


三次元から

夢につながる

透明な意識体となり、

彼女の後ろに控えている半覚醒の私には...


未だ知らぬ場所。


やがて彼女は

目線を道なりに戻し、

確かな足取りで向かってゆく...

アーケードを抜けた先の彼方へ。


ぁぁ... そう、か... そうだったね。


この世に

生まれるときと似ている。

さだめし命の限りを全うしたら、

有限つらねた無限ひろがるコスモまで...


還るよ。


彼方では、

白くしろく真白く

光りひかる球が浮かんでる。

すぐそこ間近に感じられるけれど...本当は、


途方もなく遠いや。


それほどに、

巨きな光りの球なのでした。

さても真珠が宙に出でたがごとく。


...さぁ、いきます。


あの真珠の星へ。

見納めたガラスドームを

一歩また一歩と後にしてゆくたび...


もう、思うことは、なにもない。


いつかは

肉体の衣を脱ぎさりて、

生まれるように還りゆくのでしょう。


...やぁ、ただいま。




*-*-*-*-*