きみとのむミュスカデシュールリー

お酒はあんまり関係ありません あしからず

実体

2011-05-08 02:57:15 | おもった
私はその人の何を見てたんだろうなあ、と思った。
信頼していて、何より自分が一番知っていなければいけない相手のはずだったのに、よそからの情報にぐるぐると振り回されている。
違法なことをやっているわけじゃないけれど、盲目気味なのは少し怖かった。
きっと距離を置くことでうまく忘れることもできるんだろうけど、
これから一生つきあっていくのにそんな気持ちの悪い関係を築きたくない。
かといって価値観に立ち入れるとも思わない。
どうしてこんなに信頼できないのだろうな、と、自分の都合のいい面だけを見ていた自分に吐き気がした。
けれど、すべてが終わった後に信頼に責任をなすりつけるのは、なんとなくよくないな、とも思う。

いままでの優しさが、何かと引き換えになったものだったのでは、と思うと少し泣きそうになる。
自分と相手の間にむすばれたものではなく、
相手のルールが自分への優しさの理由だったのかもしれないと思うと怖い。
でもきっとそれだけじゃない、と理由もなく思える自分もいる。
自分が苦しいときに黙って見守ってくれていたのは感謝している、
私もどうなるか行く末まで見ることしか、きっと選択肢はないのだと思う。
それでもだめなときのために、養う力を蓄えておくことくらいしかできないな。