いろはにぴあの(Ver.4)

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イタリア協奏曲全楽章 舞台初披露

2017-06-11 | ピアノ、音楽
 今日はあるところで、イタリア協奏曲全楽章を弾いてきた。
 きらきらした第1楽章への憧れから始まったこの曲への取り組み、弾いているうちに、段々欲が出てきて、やっぱり全楽章をやって曲全体をつかまなければ、という想いになっていた。その願望は恐らく、ソナタを弾くのなら全楽章を弾かないと、という願望と一緒だと思う。本格的に取り組んだら、第1楽章だけでも、難しいのに、だ。

 しかし身の程知らずと欲というものほど、強いものはないのかもしれない、いつの間にか、第2、第3楽章と譜読みしていて、どこかで弾こうと決めていた。そして練習会で初披露。最も自信のなかった第3楽章も、弾いているうちになじんできた。中間部のフーガの部分や、曲全体を流れているシンコペーションにぞくぞくしつつ。そしてなんだか弾けそうな気がしてきて、ステージともいえる場でどこまで弾けるだろうかと思いつつ。
 
 演奏順も、初体験の遅い順番、これはもうどんと構えるしかない、と思い、ひとまずどんと構え、椅子の距離と高さを調節した。そして第1楽章、昨年の秋には緊張のあまり指が震えて大変だったが、今回はそのようなこともなく、落ち着いて弾けたような気がする。とはいえ、やはり緊張のあとは出ており、思わぬところで指がすべって音を外したりもしていたのだけど。
 第2楽章は技術的には弾きやすいように思えるのだが、一音一音への集中力と音楽づくりが実は大変。今回も録音を聴いてもっとも課題の多い楽章のように感じた。即興的なイメージ、そして和声のつかみ、あああ、ヴィヴァルディを、聴きなおそう。
 第3楽章、技術的に最も不安だったので最も直前まで練習した。そして直前の練習で気づいたことも多々あり、この曲の奥深い魅力を実感し、その魅力が伝わるように弾きたいという思いになっていた。そして本番、うん、出だしは、なんとか弾けたかな、でも弾いていて我ながらいっぱいいっぱいな感じだった。中間部の難解であり心惹かれる部分もなんとか乗り切れ・・・と思ったら、時間制限にひっかかり途中で終了。こんなに時間、経っていたっけ、と思いつつも、今度の弾く場では磨きをかけたうえで本当に全部きちんと弾きとおそうという決意がますます強固なものとなった。


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