のぶまさのヒザシマツヤマ(申松山)備忘録

日差しあふれるわが街、東松山を
日を串刺ししてる字「申」をあて
申松山でヒザシマツヤマと褒めたたえています

『PLAN75』を観てきました

2022年06月29日 11時48分25秒 | 映画/TV/ネット

半沢直樹1stシーズンの伊勢島ホテル・羽根常務のお姿を見たときにビックリしました。
そして今回は、車虎次郎の妹・サクラ役で長年ツルッツルのおでこを見せていた
羽根常務の実のお姉さんの映画を観てきました(^_-)-☆
ただ上映館が少なく辟易しました。(それについては6月27日に既報

<出展:『PLAN75』公式サイトより>
サクラさん(このブログでは、倍賞さんをサクラさんと書いています。)も
姉妹そろって良い歳を取られましたたね。

映画は、75歳以上の人が死を希望したら国の支援のもとで
安らかな最期を迎えられるという国の制度『PLAN75』に関係する人たちのお話。
市役所の申請窓口に努める青年
申込者のサポートをするコールセンターの女性
申込者のご遺体の持ち物整理をする女性
そして、申込者の男性と女性

残念ながら時の総理大臣のお姿は見れませんでした。

内容は、(ネタバレになるので下線部を白い字で書きます。マウスでなぞると見えます。)
申込者の女性役がサクラさん。
ホテルの客室清掃員として同年代の女性たちと働いていましたが、
ある事故(清掃中に仲間が倒れる)がキッカケで高齢者全員が解雇されてしまいます。
仲間と再就職先を探しても高齢を理由に見つかりません。
やがて仲間の一人と連絡が取れなくなり、行って見ると・・・孤独死
さらに自分も生活に困窮し、ついにプランに申し込む・・・
でも最後の最後、施設のベットで死へ誘うガスが流れるマスクをはずし逃げ出します


ラストシーンは、夕日に染まる街を見下ろしながらサクラさんの口ずさむ『リンゴの木の下で』でした。
映画批評によるとそれは仲間とカラオケで歌っていた歌だったそうです(*_*;
楽しかった頃を想ってか、仲間を想ってか
でも、なにもかも無くなり、それから先サクラさんはどうするのでしょう・・・

老化はあらゆる生物に課せられた宿命。
手塚先生の『火の鳥』や1stシーズンが終わった『パンドラの果実』でも
永遠の命・不老不死がテーマでしたが、自分だけが不老不死になっても周りは次々に変わっていき浦島太郎です。
鎌倉殿の13人』で頼朝さんが悟ったように、
人の命は定められたもの。あらがってどうする。
甘んじて受けよう。受け入れて好きに生きる。

が良いと思います。
私と同じ時を生き・出会い・別れた人たちは、私の記憶になんらかの影響を残しています。
それでいいんじゃないでしょうか。

私も、既に年金生活、人との交流範囲は極端に狭くなりました。
まだまだ気持ちは若いと思っても、自転車で転んだり体力は衰えています(T_T)
梅ちゃんとの共同作業でこの世に残した2人の子供は成人し自分の道を歩んでいます。
わが家に残ったのは、梅ちゃんと私の二人。
これから人生のゴールにむかって二人で歩いていかねばなりません。
でも、いずれどちらか一人がゴールします。
もし万が一、私がビリになったなら、そこから先のゴールの見えない道は
サクラさんが見ていた景色と同じなのだろうか。
『リンゴの木の下で』を口ずさめるようにしておかないと・・・(^_-)-☆

することが無くなってもなお、
ゴールが何年先かわからない道を社会から保護されて歩かなければならないなら、
立ち止まって自分の指でつま先にゴールを書いてもいいのかなぁ。
国の支援で安らかな最期を迎えられる制度があるなら、私は申し込むだろうな。
痛くなさそうだし・・・

映画で描かれた『プラン75』は、(ネタバレなので、下線部白い字で書きます。マウスでなぞると見えます。)
申込者には自由に使える10万円が支給される
終末施設への移動の日までは、コールセンターがケアする
途中で申し込みを止めてもよい
施設への移動の日が来たら、鍵をかけずに家を退去する、住んでいた家は国が始末する
施設では、鼻から投与されるガスで、ゆっくり眠るように逝く
火葬・埋葬は同時期の入所者と共同で行う

でした。

超高齢化社会の問題解決策として考えられた国の施策として描かれ、
映画の途中では、続いて『PLAN65が検討中』とも流れていました。
たまたま今は、参議院選挙中。
こんな施策を政権公約にする政党がいずれ出てくるのだろうか・・・

この映画、溢れる血しぶきもゾンビもでないので、(穏やかな死体はでました)
梅ちゃんの好みに合わないと思い、ひとりで移動に辟易しながら観ましたが、
梅ちゃんはどう思うんだろう・・・寝ちゃうかな(^_-)-☆

ちなみに開演前のロビーでは(私も含め)高齢の方が多く待っていました。

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