萩原鳥太郎の日記

グランドペンションZOROのフロントマスター萩原鳥太郎の日記です。

一般に連休最終日は狙い目です

2012年04月30日 10時22分25秒 | 宿選びと宿利用のアドバイス
【宿選びと宿利用のアドバイス-9】

宿泊する側から見ると繁忙期の一部に見える連休最終日、例えば今年2012年の5月6日。「次の日は仕事だしな~。そのくせゴールデンウィーク料金で高いんだろうな」とお考えの方が結構多いようです。実際には平日料金のところが多数派ですし、しかも道路や宿も人出は少なくゆとりある状況が予想されます(向かってくる反対車線の激しい渋滞は目にする事でしょう)。

連休最終日の難点は「宿のスタッフに疲れた表情の人が多い」こと位でしょうか。食材の在庫も連休中に回転が進んで、新鮮なものが使われている可能性が高まっています。お休みのご都合さえうまく着けば、連休最終日はとても狙い目だと思います。

ネット上の空室数と実際の空室数

2012年04月30日 09時43分39秒 | 宿選びと宿利用のアドバイス
【宿選びと宿利用のアドバイス-8】

ゴールデンウィークの空室を直前にお探しの方々もいらっしゃるでしょう。インターネット上で空室数が0と表示されていても、必ずしも実際に「空室が無い」とは限りません。今日はその辺の事情を少々お話します。

旅館やホテルは旅行会社・予約サイト・直接販売など様々なルートで宿泊のご予約を受け付けています。旅行会社や予約サイトも複数にわたる場合が殆んどでしょう。ですから旅行会社Aを通じて販売に出していた分が売り切れたとしても、旅行会社Bや予約サイトCではまだまだ空室が残っている可能性は充分にあります。「お目当ての文房具が自宅近くの文具屋さんでは売り切れだったけど、会社近くのデパートで買う事が出来た」と言うのと雰囲気としては近いでしょう。

在庫管理一元化システムと言うものも世には存在しますが、全ての宿泊施設がそれを使っている訳でもありません。どのルートに何部屋出すか、予約担当者が日々調整を行っているお宿も結構あります。お目当ての宿が決まっている時に一番手っ取り早いのは、直接電話してしまうことです。「○○旅行会社でならご予約出来ますよ」とか「△△予約サイトにはまだ2部屋販売に出してますよ」とか「ご免なさい。その日は完全に在庫0です」とか「このまま直接お電話でなら隠し在庫が1部屋あります」とか色々と助言して貰える場合が多いです。

源泉は熱い方が安心

2012年01月02日 20時30分29秒 | 宿選びと宿利用のアドバイス
【宿選びと宿利用のアドバイス-7】

東伊豆町の熱川エリアは、伊豆半島の中でも最も湯温と湯量に恵まれた土地柄です。温度が100℃なんて言う源泉がザラにあります。今日は「湯温が高い事のメリット」をお話します。あつ湯好き・ぬる湯好きとはちょっと違った話です。

源泉掛け流し方式は循環濾過方式よりも衛生面で優れているのは割に良く知られていますが、その掛け流し温泉の温度が高ければ高いほど、細菌の繁殖には不利な条件となります。

温度が低い状態から加温する場合にはせいぜい40℃前後まででしょうが、それだと例えばレジオネラ菌は死んでくれません。

つい数時間前まで100℃だったものが冷めたばかりとなれば、安全性は最も高いと言えます。これが湯温が高いことの最大のメリットです。温泉宿のパンフレットなどで「加温が無い」を麗々しく謳っているのを見たらその理由はこれです。


*写真は熱川駅前の温泉櫓です。
*サムネイル画像をクリックすると大きく表示されます。
*写真右側が切れる場合にはバーをスライドして下さい。

ルームキーの紛失

2011年09月24日 08時51分30秒 | 宿選びと宿利用のアドバイス
【宿選びと宿利用のアドバイス-6】

宿泊施設でルームキーを見失った時、「宿の人に言ってスペアキーを貰えばいいや。スペアキーの作成代なんて請求されても¥1,000くらいで済むだろうし…」程度の感覚の人って結構多いように思います。実際そのようにしてその場は収まってしまう場合も多いでしょう。

ところが警察の方と懇談している時に聞いた話です。宿がスペアキーを渡すと元々の鍵は無くなったままになります。後日その部屋で盗難事件とか、極端な例で言えば殺人事件があったとします。その場合「宿の人以外にこの部屋の合鍵を持っている可能性がある人はいますか?」という展開になっていく可能性があるそうなんです。

また別の機会に同業者から聞いた話です。ある真面目な宿が防犯上の徹底を図るため、全室の鍵と錠前を交換してその費用を紛失したお客様に請求したんだそうです。真偽の程や結果は判りませんが無用な出費は誰しも避けたい所ですし、まして殺人犯の容疑を受けないためにもルームキーはしっかり管理するようお薦めします。


大型屋外 vs 小型屋内

2009年09月22日 18時07分13秒 | 宿選びと宿利用のアドバイス
【宿選びと宿利用のアドバイス-5】

カテゴリーは「宿選びと宿利用のアドバイス」ですが、今日は観光施設の選択についてです。当館は「ペットと泊まる」温泉宿ですから、ペット同伴OKを謳う観光スポットを考えます。

近年急速に増えた「ペット同伴OK」ですが、当然そこには温度差があります。当館をご利用頂いた方々の声を総合すると、やはり屋外型の大型観光スポットは掛け値なしに歓迎してくれる所が多いようです。

とは言え天候が思わしくない時には、○○美術館とか○○ミュージアムと言った屋内型の施設も当然検討対象になります。こちらは施設によっての差が大きいようで「同伴OKと書いてあったのに、行って見たら嫌な顔をされた。」と言う話も結構あります。

事前に「今日ワンちゃんと遊びに行きたいんですが・・・」と電話を掛ければ、その時の電話口での対応で大体の歓迎度を把握できるように思います。



2月と3月は特に注意

2009年09月18日 09時56分19秒 | 宿選びと宿利用のアドバイス
【宿選びと宿利用のアドバイス-4】

前回に引き続きお電話でのご予約に関する事例です。宿泊日の言い間違い・聞き間違いを防ぐために、曜日を添えて復唱するというテクニックはかなり有効です。これにより勘違い等による事故をかなりの割合で防ぐ事が出来ます。

但し2月と3月は閏年を除き日付と曜日が一致してしまうので、普段の月以上に用心が必要です。2月は28日までですから、1週間の日数である7で割り切れてしまうためです。萩原鳥太郎もこの仕事を始める前ですが、1度失敗した事があります。その時は顔面蒼白になりました。

19・20は1泊か2泊か?

2009年09月18日 09時56分07秒 | 宿選びと宿利用のアドバイス
【宿選びと宿利用のアドバイス-3】

お電話でのご予約の際に、例えば19日のご宿泊を「じゅうくにじゅうをよやくします」と仰る方がいます。 19日にご到着・20日にお発ちになる訳ですから間違いではありません。

ところがお宿の担当者は「じゅうくにじゅう」と聞くと「2泊だな」と思う場合が多く、これが後々トラブルに発展したという話をしばしば耳にします。19日にご到着だったら、ガラスの靴を履いたシンデレラでもない限り午前零時までにお発ちという事は考え難いからです。

お宿の担当者が1泊か2泊か確認すべきなのは勿論なのですが、ご予約なさるお客様も「じゅうくをよやくします」または「じゅうくにじゅうのいっぱくをよやくします」と伝える方が無難かと思います。

真心のおもてなし?

2009年09月15日 22時00分25秒 | 宿選びと宿利用のアドバイス
【宿選びと宿利用のアドバイス-2】

前回に引き続き宿選びの際のチェックポイントです。パンフレット等で「真心のおもてなし」を強調し過ぎているお宿は要注意だと思います。もちろん誠意ある対応を心掛ける事自体は悪い事ではなく、寧ろ一番大切にするべき重要なポイントです。

でもご自身がお宿を経営していると想像して見て下さい。例えば立派な建物を新築したとか、腕の良い板前を雇ったとか、素晴らしい立地の場所に移転したとか何某か具体的に自慢したいものがあれば、それを真っ先に謳い文句にしたいとは思いませんか。

何も誇れるものが無い時の最後の隠れ場所が「真心のおもてなし」という事もあり得ます。具体的なセールスポイントが併記されていれば良いのですが、それが無ければちょっとした用心が必要だと思います。

昼景 vs 夜景

2009年09月14日 06時24分58秒 | 宿選びと宿利用のアドバイス
【宿選びと宿利用のアドバイス-1】

旅行会社の窓口やインターネットで宿選びを開始したとします。パンフレットや予約サイト上に使われているメインの写真に、昼景を使っている宿と夜景を使っている宿があります。写真の雰囲気としては夜景に軍配が上がるのですが、萩原鳥太郎としては昼景を使っている宿の方がお薦めです。

新築や改装を行ったばかりの頃には昼景を使っていた宿も、時の経過とともに建物は痛んできます。そうすると粗を隠すためなのか、夜景の写真を使う事が多くなるようです。もちろん全てがそうだと言うつもりはありません。また実際に宿で過ごす時間のメインは夜ですから、その辺りを意識して意図的に夜景を使っているお宿もあるでしょう。

ただ既に閉館してしまったお宿が最後の頃に使っていた写真が、大抵の場合夜景なのも事実です。あくまでも私見ですが、他の条件が同じなら、昼景を使っているお宿を選ぶのが無難なように思います。