司馬遼太郎の作品をすべて文庫本で読むことは予てからの私の課題である。
今までかなりの作品を読破したつもりだが何度読んでも面白いものは何度も読むことにしている。彼の作品を私などが云々などもってのほかだが、彼の最高作は「項羽と劉邦」だと勝手に決めつけている。その次がこの「歳月」。
先週の高知行きの最大の目的は彼の捕縛の地を訪れる事だった。甲浦は高校一年生の夏休みに「ぼろさん」と旅行した思い出の場所である。天保山から関西汽船にのって甲浦に着いたときは、ほっとしたものだ。台風接近の為、海は大荒れ、ローリングにピッチングの連続で船酔いどころの話ではなかった。甲浦から高知へはバスに乗った。海岸線を走るバスの車窓から我々が乗っていた客船が荒海の中を黙々と前進しているのが遥か遠くに見えた。遠くから船体を見ると、あの揺れは感じられず、関西汽船は堂々と海を快走しているように見えた。ああ、途中下車しないでそのまま船に乗っていたほうが良かったかも…。と思えた。
明治維新を作り上げた大久保利通や西郷隆盛。伊藤博文などとは比べ物にならぬほどの人物と江藤新平は評価されている。
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