久雄ちゃんと私は同じ予備校(研学キャンパス~ケンキャン)に行っていたらしい。同じ大学に通うようになってそのことを彼から聞かされて初めて知ったわけである。当時、私は彼から「熊」と呼ばれていたそうだ。丁度、冬の季節に姉に買ってもらった黒いダッフルコートを着ていたのと、顔が無精ひげで真っ黒だったからだそうだ。
彼とは語科は違ったが、同じバドミントン部に入り、一番下手同士でダブルスのペアを組んだ。しかし、両者が一緒に練習に来ることはめったになく、ダブルスの練習を一緒にした記憶が全くない。かれも同じだと思う。まあ、人の事は言えないが、彼も相当運動神経がお粗末であった。本当に私とええ勝負やった。
2人とも無事大学を卒業し、私は大阪、彼は横浜が初赴任地だった。3年後、私が東京に飛ばされたときには、彼と連絡を取り、一緒に後楽園球場へ野球を見に行ったことが記憶にある。外野席からま近に見えた「淡口選手」が薄ら笑いをして、なにかへなへなしながらプレーをしていたのを思い出す。
さて、この久雄ちゃんとコンタクトをしようと思うのだが、今、彼がどこにいて何をしているのか全く分からない。
昔の勤務先に電話したが「個人情報」と言って、ろくに調べもしないで門前払いを食った。ならば、探偵さんよろしく、かれを探そうとおもう。
よっし! かなり猥雑じゃ!