「砂漠でサーモン・フィッシング」を見て来ました。

オマケのエコバック

有楽町のマリオンで見ましたが空いていました。

はっきり言ってイマイチの内容でした。ちょっと盛り上がりに
欠けている印象ですが、まあ内容が内容だからホンワカした
映画ってところかな。

イエメンの砂漠に鮭を放流して釣りが出来るようにする、なんて
突飛な話を持ち込まれても、誰だって実現可能とは思わない。
どう考えても無茶苦茶なことをやろうと言うわけですから、
見る側の興味としては、どういう風にして成功させるのか？　
につきてしまいます。

イエメンの大富豪の個人的な依頼が、だんだん国家ベースの
プロジェクトになっていく狙いは面白かったのですが、そこから
先がサラッとしすぎてしまい、やっと盛り上がったら最後の
シーンだったという印象です。

そもそも原作と相当違います。原作者の方は原作は原作、映画は
映画でと割り切っていて、映画化されたこと自体でハッピー
だったようですが、原作を期待していくとちょっと違いますので
ご注意を。

釣りのシーンがもう少し出てきても良かったかなと思います。
エージェントの不動産会社のハリエットの、戦地でずっと行方
不明だった恋人がラストシーンで突然現れるのも何だか無理な
脚色だった気もします。無理矢理登場させた感が否めません。
何しに出て来たの　？　って役回りで何だか可哀相。

コメディーともいえず、さりとて恋愛映画でもなく夢のような
計画の実現に向かうストーリーとしてはもうひと味足らないと
いうところ。ユアン・マクレガーをはじめとして良い役者さん
が出ていたのでちょっと勿体無い。

同じ場所で上演されていた００７の「スカイフォール」のほうが
混んでいました。まあね、一般的にはフィッシングのライセンス
より殺しのライセンスの方が興味を引かれるもんね。