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六曜

2005-03-29 12:53:36 | その他
 毎日そんなに気にしてはいないけど、いざ結婚式だとか葬式だとかになると気になるのが大安とか友引とか仏滅とかいうのがありますね。これらは六曜といって江戸のはるか大昔から暦の上で使われていたもので、今風にいえば、日曜から土曜までの曜日みたいなものです。

昔は今ほど大安や仏滅を気にしなかったそうで、歴史上一番気にしているのは現代人の我々だそうです。字ずらからいっても、仏が滅びる、で仏滅なんて気にするなというほうが無理ってもんです。で、この六曜には順番があります。先勝、友引、先負、仏滅、大安、赤口という順序です。読み方も様々で、友引、仏滅、大安以外は読み方は定まっていません。先勝をセンショウ、サキガチとか、先負をセンブとかサキマケとか読みます。読み方はともかく、この六曜はもともと旧暦の上で使われていたもので、それが現在のカレンダーにも踏襲されて表記されていることが多く、会社のカレンダーなんかにも時折見うけられますね。

この六曜はそれぞれ各月の初めの日、つまりついたち(1日)からスタートします。その内訳は、先勝が1月と7月の1日、友引が2月と8月の1日、先負が3月と9月の1日といった具合であらかじめ決められています。で、この順番で順繰りに動きます。従って6日経つとまた元へ戻るのですが、ここで注意しなければならないのは六曜は旧暦をベースにしていることです。現代のカレンダーは太陽暦ですのでここに六曜を重ねるとズレが生じます。

分かりやすい例をとれば、野球の先発投手です。AからFまでの6人の投手がいたとします。この6人の順番は不動です。で、Aは1月と6月の1日に先発が決定だとします。でも1月から2月になるときには、2月1日の先発は既にBに割り当てられていますから、仮に1月の最終日がBで終わったとしても次の日、つまり2月1日はBの登板日ですので、またBからスタートということになってしまいます。お分かりでしょうか? 従って現代のカレンダー上に六曜を割り当てて行くと、旧暦とのズレがあり順序通りには行きません。例えば、3月9日は大安です。翌10日は順番から行けば赤口ですが、友引になっています。これは10日が旧暦では2月の1日にあたりこの日は当然友引になります。従って今見ているカレンダーでは順番通りにならず、赤口の代わりに友引が来るということになるので、ちょっと不思議な感じがするのですが、割り当ての仕組みが判ってしまえばどうってことはありません。

旧暦を使用していた江戸時代のひとたちは、だから何月何日はどの六曜になるということが、すぐに理解できたのですね。因みに1日のことをついたちと呼ぶのは、この日に、月発つ、から転じてついたちとなったと言われています。大昔は月が暦の基準でしたからねえ。

では今日はこのへんで。
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