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遥かなる釣りへの想いー11

2011-04-01 09:30:43 | 釣り

左半分がフライ、右がルアーロッド。EとSでは色が違う。

手持ちのフィリップソンロッドを前回取り上げたので当時この
竿を扱っていた輸入元のスミスのカタログもついでに取り上げ
てみよう。 見たことのないひとのほうが多いだろうから。

これは白黒のカタログのほう。

へドンやオリジナルのバスルアーで有名な輸入元ブランドといえば
スミスだろう。ルアーのみならず今やスミスはスーパーストライク
などの独自のブランドロッドのラインアップを誇っている。

だがそのスミスだってかつては輸入モノばかり扱っていた時期も
あったのだ。手元にある古いカタログを見ると、日本製のモノは
ほとんど載っていない。

イーグルクロウのロッドにフック、スピナーにパラバンのスプーン、
ゴールデンアイで代表されるグデブロッドのルアーが主で、かろう
じてトローリング用のカグラなどがスミスのオリジナルとして
「日本の小さな漁村」で作られたとして掲載されているだけだ。

後はレージーアイク、バークのバックショット、マーチンのフライ
リールやプラノとアムコのタックルボックスなどがメイン商品だ。

バスピリンとは懐かしい。今や知らないひとのほうが多い。

このスミスのカタログはA4より小さく白黒刷りだ。もう一冊ある
スミスのカタログはどうかというと、大きさは白黒版と同じだが
カラー刷りでやはりA4より小さいが中身はやや充実している。

カラー版にはスミスのオリジナルフライロッドのマックボーンが
登場しているところを見ると、カラー版の方が新しいと思われるが
いつのことだかもう覚えていない。

どちらも年度が印刷されていないが70年代の前半だろう。

では肝心のロッドはどうかというと、どちらのカタログにも当時の
主力だったフィリップソンのロッドが掲載されているが、スピニング
とフライロッドのみでベイトロッドは紹介されていない。

昔から持っている僕のフィリップソンはスワンプフォックスの6ftの
SS60ULで白黒版のカタログに紹介されている。5.6ftと6ftに
6.6ftの3種類だ。当時で25,000円している。

上級のエポキサイトレジスタードのスピニングロッドは価格が

45,000円になっていて結構高価だ。こちらも長さは3種類となって

いる。スワンプフォックスはSSでエポキサイトはESと略されている。

後のスミスのFO60のカラーはこのESの色に良く似せていた。
販売直後のものはガイドの仕上げが荒かったがすぐ改善された。


いかにも昔のスペック表記。

スワンプフォックスとエポキサイトはこの白黒版のカタログには
スペックのみ掲載されている、カラー版のほうには写真でスワンプ
フォックスとエポキサイトの2本が掲載されているが、スペックでは
エポキサイトのみしか載っていない。見出しの4本がそれ。


僕の知るところでは、スミスがフィリップソンを輸入して販売して
いたのはそんなに長い期間ではないが、例えスピニングロッドとは
いえ、スワンプフォックスとエポキサイトの両タイプを販売していた
ので、この期間内で購入したひとも少なからずいるはずだ。かく言う
僕もそのひとりだが。当時買ったひとはもはや初老の域になる筈だ。

後になってフィリップソンロッドが入手困難になり高嶺の花になる
とはこの時にはついぞ夢にも思わなかった。

もっともスミスも現在のようなメジャーな会社になるとはこれまた
夢にも思わなかったけど。

初期の頃のスミスのカタログ、当時を知るひとも少なくなってきた
以上これも貴重な資料になってしまった。当時のカタログを紹介して
いるサイトもあまり見かけない。ここまで古いと興味も湧かないかな。

でも昔を知りたいひとには面白いかも知れない。もはや古過ぎだが、
珍しいのでちょっと取り上げて見た。スミスにもこういう時代が
あったということだ。

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