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水カステラ

2012-01-19 22:40:54 | その他
鈴カステラです、美味っ!


会社から帰宅したら、何とテーブルの上に懐かしい
鈴カステラが!  良いですねえ、こういうの。

年取ると硬いものが苦手になってきますから、柔らかい
のは有難いんでさ。ついつい口にポンポンと放り込んじゃう。

これでつい連想したのが「水カステラ」。落語の「禁酒番屋」
に出て来る。ナニ、実際にそんなものはありゃしません。

さるお屋敷で酒が原因の侍同士の諍いがあった。これはマズイ
ってんで屋敷の中で酒を飲んではいけないということになった。
つまり禁酒ってことだが、困ったのは酒好きの侍の近藤某。
更に困ったのは出入りの酒屋で、どうしようか、酒を届けられ
なくなっちゃった。と悩んでるところへ件の近藤が来て、
何とか屋敷の中に酒を持って参れ、金に糸目はつけぬ。と言う。

酒屋中で知恵を絞り、カステラを買って来て中身を抜いて五合
徳利を二本入れて屋敷に伺う。すると門番が持ち物の中身を
検めると言う。近藤様へのお届けもので、あの、カステラでござ
います。と言うと、門番は、何だ、進物か。あの酒飲みで有名な
近藤氏が甘いものなど頼むワケないと思ったわ。よし、通れ。

ところが、うっかり、どっこいしょ、と言ったところから、カステラ
ごときでそのような重そうな体はないぞ、と中身を検めると出て
来たのは、5合徳利が2本。何だ、これは。と問いただすと、
ンー、ミ、水カステラでございます。と答える。よし、役目上
中身を検める。控えておれ。で、ゴクリと飲ると、何だこれは。
酒ではないか。タワケモノ。水カステラなどと偽りおって。

結局門番に酒を取られて全部飲まれてしまうのですが、この
あとも酒屋が何とかして酒を持ち込もうとする話しが続きます。

小さんの十八番でしたねえ。あの酒を飲む仕草の絶妙なこと!
実に美味そうに飲むんですよ。小さん師匠は。

そんなわけで「水カステラ」なのでありますが、何とついでに
「テンシキ」も思い出しました。とんでもないものを思い出し
ちゃいました。誰もいないところだったらご遠慮なく、って
ところですが。ま、会社の連中に言っても知らないだろうなあ、
落語なんて聞かないからね。解らない連中に話してもちっとも
面白くないけど明日行ってからかって見るか。知ったがぶりを
するのがひとりいるから、テンシキ? えっと、あれはねエ。
こないだまであったけど、おつけの実にして喰っちゃった。

どう言う返事をするものやら。

ちっと落語づいてますね、このところ。

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