蛇屋さん

今は珍しくなった蛇屋さん。写真は下のほうにあります。


かつてはあちこちにありました。


昔はどこにでもありましたが、最近は見なくなりましたねえ。
漢方薬や強精剤を扱う専門店で、マムシの粉とか酒に漬けた
ハブとか売っている店です。ガラス張りの中に生きた蛇が何匹
かいてとぐろを巻いている姿が見られたものです。

もちろん蛇料理なんかもしていて、その場で料理してくれる店も
かつてはありました。今でもどこかにあるかもね。

浅草は、雷門から仁丹塔の方へ向かい信号を渡り左側に福ちゃん
という蛇屋さんがありました。

ゲテモノと言ったら失礼かも知れません。蛇は立派なタンパク源
ですから、その手の好きな人には人気があったのかも知れません。
ここにもショーウインドウの中に生きた蛇がいました。

福ちゃんも辞めちゃって久しいです。
そう言えば仁丹塔だって無くなって２５年くらい経つでしょう。
浅草サンバカーニバルが今年で３０回目だから、サンバカーニバル
がスタートした頃は仁丹塔も福ちゃんもあったことになる。
サンバには当初から関わっているのでよく覚えている。

もっとも「新世界」なんてもっと古い。知ってるひとも少ないかな、
室内遊技場というか、浅草らしくて面白い遊び場だった。

確か高橋か森下にも蛇屋さんがあったような気がするけど、
御徒町には今でも蛇屋さんがある。最も本当の商売は漢方薬を
売っていたりするれっきとした薬剤師さんが多いんです。生きた蛇
のいるショーウインドーは、まあアドバルーンみたいなものです。

昔はどこにでもあったから珍しいものでもなかったけど、最近見かけ
なくなったモノのうちのひとつになりました。学生時代は横浜まで
通ってたので、伊勢崎町にも蛇屋さんがあったと思う。市電が走って
いた時代のことだ・・・妙蓮寺に大きな池のあった頃だ。

ピーピー鳴らすラオ屋なんて全くみない。以前は雷門のところにいた
んだけどね。定斎屋にいたってはもう完全に映画の世界の中じゃないと
見られないね。金属の環があたる独特な大きな音がするからさ、遠く
にいてもすぐ分かったものだけど・・・

ついでに新橋の烏森神社のあたり、まだ焼き鳥屋さんがずらりと
並んでいる頃に、新内を引く爺さんが三味線抱えて流していたのだけど
神社の周りが整備されてからは、すっかり見ないよ、どしたかねえ。

上野の韓国料理を食べにいったついでに立ち寄って蛇を覗いて来ました。



シマヘビかな。なんか東南アジアっぽい。