やあよのブログ

コツコツと詩を書いています。楽しく読んでいただければうれしいです。

海へ

2019-10-26 07:50:02 | ポエム
はじめて出会った冬 淡いピンクのコートを着て
キミが待ち合わせ場所に 立っていた

第一印象が大事なのよって キミは笑っていた
僕は児島のジーンズを履いて マヌケにも黙っていた

風のようなキミの歩く姿 隣にいるだけで 気持ちが軽くなった
最後につき合っていた彼女のことを 洗いざらい話して

海へ行こうよ キミがそう言って 冬の湘南へ行ったこと 覚えてる
渚の波が 僕のプライドを洗って キミだったら 愛せると
海へ行こうよ キミがそう言って 冬の湘南へ行ったこと 覚えてる?
キミへの歌が はじめて生まれた キミだったら 愛せると

あれから何年か経って 僕は 転勤が決まった
しばらく逢えないけど 覚えてる? 僕のこと

僕のこと…

渚の波が 僕のプライドを洗って キミだけに 口づけた

覚えてる 僕のこと…

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泣かないで

2019-10-25 07:25:40 | ポエム
今月のお小遣いで 普段使いのダイヤのプチネックレスを買った
目に見えるものしかない世界で お金で自分へのご褒美を買った

原動力とか上昇志向が大事って聞くけど 社会的上昇しかないのね
なにも持たずに知り合った若いころ あのころを振り向かず進んでいく

誰にも頼れない 大事な人との別れも 日常に忘れられていく
悲しまないで 誰にでも 今日があるから 泣かないで

誰にもわからない 大事な人との別れも 今日の日に忘れられていく
悲しまないで 誰にでも 明日があるから 泣かないで

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今朝の匂い

2019-10-24 06:25:16 | ポエム
今日は 本社勤務になってからの 初の出張
今朝は 彼女が ハロウィンのリースを 玄関に飾った

家の猫は 僕のことを いい人だと信じていて
食事欲しさに 夜明け前に 寝ている僕を 起こしに来た

11月になったら 彼女と旅行 ロサンゼルスへの旅
旅行が終わったら いよいよ忙しくなる そんな満足感

行ってきます 彼女が笑う いつものように さりげなく
行ってらっしゃい 僕は振り返り いつものように なにげなく
通りすがり 今朝は少し早い 夕べは彼女に 寝かしつけられた
いつもと違う 今朝の匂いは 少し早い 真冬の予感

行ってくるね…



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翳り行く恋心

2019-10-23 09:26:24 | ポエム
あれは たった1年前の冬 ふたりで 夢を見たね
凍える北風に吹かれて 抱き合った 街角の公園で
 
お互いの片想いが 触れ合うたびに すれ違うなにかを 感じてた
壊れそうな愛の形 口づけるたびに こぼれ落ちるなにかを 感じてた
 
もう あのころのふたりを 探せない
流れていく 時は はかなくも過ぎ去って
 
翳り行く恋心
泣いている 木枯らしの季節の前に 隠せない 鏡に映った顔が
翳り行く恋心
咲いている 四季咲きの庭の薔薇に 見失った 瞳に映った顔が
もう 逢えないの
 
もう 戻れないの もろくも 崩れ去る…

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放っておいて

2019-10-22 04:34:43 | ポエム
10月の真夜中の雨 目が覚めた 誰もいない部屋
音楽をかけて ひとりきり もう眠れない 朝が来るまで
 
なにに怯えてるの なにを恐れてるの
新しい朝になるまで 不安がよぎっても

このまま じっとしてても なにも 始まらない
このまま ずっと同じじゃ なにも 変わらない

素敵な恋なんて 最愛の人なんて
あなたに愛されても 解決しないことがある
これはわたしの人生 わたしだけの人生
素敵な愛なんて 最高の人生なんて
どんなに愛されても 解決しないことがある
それはわたしの未来 わたしだけの未来
ひとりにしてほしいの 今夜だけでも 放っておいて

あなたがいなくてもいいの 愛されなくても
なにを夢見ていたの なにも夢見ない 

なにもいらないから…!

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