横浜散歩と私の休日

やっぱ競馬が一番…w。あいかわらずハマで、人生を楽しんでいます。

名牝の底力

2017-06-15 21:23:54 | 競馬好きです
ベガは79年米産アンティックヴァリューが、国内で最初に繁殖活動をして誕生した産駒。
89年から種牡馬になったトニービンとのフレッシュカップルは、後にクラシック戦線を盛り上げる血統馬として、早くからスタンスを確立していたことになる。

年明けデビューのベガは、初戦2着の後、武豊騎手と共に93年春の牝馬二冠を4連勝で達成し、翌春の宝塚記念惨敗を機に、繁殖牝馬になった。
早いサイクルでどんどん産駒を生み出すこの血筋は、96年生まれのサンデーサイレンス産駒であるアドマイヤベガがダービー馬になったことを皮切りに、4頭の牡馬は皆重賞連対のステークスウイナーとなり、最終仔は3番目の仔が桜花賞を制するハープスターを送り出している。
クズ馬が少なく、枝葉はベガの姉が広げているものの、勢いの差は歴然。

パロクサイドとの違いは、血の入り方の差そのものに現れているが、ベガを経る経ないの影響は、エアグルーヴの比ではない。
ただ、ハイペリオンやナスルーラなど、いくら重ねても健康体が生まれてくる血を弾いてしまった血脈になっていったことで、自身のややひ弱なところが、逓減率と相まって、尻すぼみの原因を作ってしまった。

選定レースを経ないで代重ねをすることで、活力が急に回復するという、在来牝系の復元力にここは肖りたい。
ナスルーラやハイペリオンの影響をある程度受けたトニービンと似た配合の種牡馬の血が、スイッチを入れるきっかけを生む可能性はある。
ハープスターには双方の血が入っている場合が多いミスプロ系種牡馬をつけやすいから、クロスの少ない配合相手で、後に繋げていきたい。