西弘次 『子どもにツケをまわさない!』自由を求める一市民として再出発

ミーゼス・ハイエクに連なる古典的自由主義の社会を目指して活動をしています。

ファンドレイジング講座の報告 その1

2007年09月08日 | Weblog
先日の日記でご案内していた
『寄付の文化を創る連続講座』~NPOの資金調達方法と信用力の強化~
第一回・寄付が集まるNPOとは?
講師:鵜尾雅隆 ファンドレイジング道場主宰・JICA勤務

という内容の 『ファンドレイジング講座』に参加してきました。


JICA職員の講師なので、実は期待していなかったのですが、
なかなかどうして!
非常に良く考えられていて、その上実践している!
また、県内のNPO関係者ばかり約35名もの参加者。
予想外の事でビックリの連続でした。

講師は現在JICA職員で、ファンドレイジング道場を主宰。
アメリカの大学院でNPOマネジメント修士号取得、
そしてアメリカのファンドレイジング訓練機関では高い評価を受けている
The Fundraising SchoolでCertificateを取得してきました。
また資金仲介NPO『Community Shares』でも勤務し、
ファンドレイザーとしても活躍した方です。
日本人ではほとんど居ない、かなり貴重な経験を持った方でした。


さて、内容ですが、説明をしだすと大変なので、
掻い摘んで2回に分けてご紹介します。



1・ファンドレイジングの目的
 (1)社会を変革する手段であり、単にお金を集める手段ではない。
 (2)組織が社会と対話し、成長するためのきっかけ。



2・ファンドレイジングサイクルの7つのステップ
(1)寄付の目的・ニーズの明確化
 自分たちの団体の活動をしっかり棚卸しをする。
 外部からの目線で、団体の何が魅力的かをしっかり分析する。
 理事・支援者・スタッフ間でメッセージを共有化する。
という3つのポイントを押さえた上で、

 何故、寄付が必要なのか?
 何を実現するためなのか?夢は何か?
 どういう解決策で実現するのか?
 自分たちは何者(ミッション)なのか?
 自分たちが『持っているもの』は何なのか?
を明確にする。


(2)理事・ボランティア・支援者の巻き込みが重要

(3)既存・潜在的寄付者の分析

ドナーレンジチャートを活用して、
既存寄付者の金額や人数構成などを分析する。
それによって、具体的な寄付の集め方が見えてくる。

(例)ある国際NGOの年末募金

寄付金額        人数     小計
大口(5万円以上)    5人    40万円
中口(1~5万円未満) 20人    35万円
小口(1万円未満)   50人    25万円


(4)ファンドレイジング方法の選択
どうやって各カテゴリーにアプローチするかを考える。


寄付者    企画段階  個別事前   DM・チラシ イベント 
        での関与  報告・感謝 

大口・理事    ◎     ◎       ○     ○

正・賛助会員   ○             ◎     ◎
中口寄付   (一部中核層)

賛助会員・小口                ◎     ◎

外部関心者                 ○(一部)  ◎        


(5)コミュニケーション内容・方法の決定

(6)ファンドレイジングの実施

(7)寄付者・支援者への感謝・報告が(1)に繋がってくる
 一度寄付を貰ったら、年に7回感謝すること。
 (1)寄付直後(メール・手紙)
 (2)会報などへの掲載
 (3)暑中見舞い・年賀状など
 (4)事業報告
 (5)次の寄付のお願いのとき

つづく
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