子供は一人じゃ作れない!非協力的な夫と私の妊活奮闘記

不妊治療に非協力的な夫クマ吉とすったもんだの末に妊娠。不妊治療の様子、高齢出産、育児の様子を綴っています。

2度目の胚移植②

2018-12-05 | 私と夫の妊活日記

「更衣室〇番のロッカーで着替え、〇番のベッドでお待ちください」

スマホで通知が来たのでいよいよ更衣室に入り準備をします。ナプキンつきショーツ以外の荷物をすべてロッカーにいれ、衛生キャップを被ります。今日はスカートなので着替えの必要もなし。ただ下着はここで脱いでおきます。

更衣室の全身鏡にうつるこのキャップを被った姿のクマ子といったら・・・。前髪もすべてキャップにいれるので、おでこの狭さと一重の細めがクローズアップされて・・・。平安時代ならさぞかし美人だったでしょうに。

 

更衣室からベッドルームは中の扉でつながっていて、とにかく清潔できれい。各ベッドに間仕切りカーテンがついているので、プライバシーはしっかり確保されているので、なんとなく安心なんですよね。指定された番号のベッドに座っていると看護師さんが呼びにきてくれます。

 

名前を伝えると「さあ、いきましょう」と看護師さんが手術室まで案内してくれます。

ああ、いよいよ・・・。ここからは看護師さんも先生も胚培養士さんもドラマの手術シーンで見るような恰好をしているので、心臓が高鳴ります。

 

手術室にはいると看護師さん、担当の先生、胚培養士さん、全員に名前の確認をされます。徹底されているんですよ、本人確認が。これが面倒だと思う人もいるかも思いますが、クマ子はこれぐらいしてもらえる方が良いと思います。もし他人の卵を移植されるなんてことがあっては絶対いけませんから。

誰かが本人確認したからもういいだろう、という安直な考えでなくて一人一人が責任を持って患者の氏名を確認する―さすがです。

 

施術台に乗ると台が上がり、フラットになります。天井には内診室同様モニターが付いていて、移植の様子を見ることができるようになっているんです。

 

先生がまずエコーで子宮内を確認して、問題がなければ移植スタート。前回は全員女性看護師だったのですが、今回一番傍にいてくださるのは男性看護師!!おまたを見られるなんてなんかこっぱずかしい・・・。

 

「ではクマ子さん、少しお腹を押しますね」

クマ子が一人で勝手に照れていると、男性看護師さんがお腹をそっとおします。おしっこを我慢し続けたクマ子の膀胱は破裂寸前。押されるともう漏れちゃう・・・・!!早く終わってくれ~!!

気をそらそうとモニターを見るとクマ子の子宮に管が通っています。そして、先ほどコーディネーターさんが説明してくれた、クマ子の卵が2つ、、。

「クマ子さんの胚を移植します」

胚培養士さんの声がスピーカー越しに聞こえます。いよいよだ・・・。

 

クマ子の右隣には男性看護師さん、左側には女性看護師さんが座って一緒にモニターを見つめます。そしてここでも説明してくれるんですよ。

「クマ子さん、あそこみていてください。今から卵2個がはいっていきますから。今、通っています、見えますか?」

 

はい。

はい見えます。

 

なんて神秘的な瞬間なんだろう。肉眼で見えないような、こんな小さな細胞が、いずれは人の命となり、人となるなんて・・・。

 

前回もそうですが、今回もやはり涙がでそうになります。あまりにも生命が尊くて。

 

あなた達はどちらか私を母親に選んでくれるのかしら。

私はいつでも大歓迎。

いつだってあなたの誕生を心待ちにしているの。

私の子宮の居心地はどう?

ずっと冷やさないように、夏も冬もずっと温めていた子宮なの。

どうか、安心してここにいてね。

どうか、私をお母さんにしてね。

 

どうか、どうかお願い。

 

 

 


2度目の胚移植①

2018-12-05 | 私と夫の妊活日記

胚移植の日がやってきました。この日は14:00にクリニックにはいり、施術を受けます。採卵の時は持ち物がたくさんありましたが、移植は夜用ナプキンをつけたショーツと治療費20万円のみ。

採卵の日ほどの緊張はありませんが、「どうか着床してくれますように」とずーっと心で祈っている自分がいます。1度目はだめだったけど、2度目は神様、どうか・・・。

 

受付で診察券を出すとまず今日の支払い方法は現金かカードか聞かれます。クマ子はいつも現金派。通常診療後は現金にしろカードにしろ自動精算機で清算なのですが、なぜか胚移植の時だけ治療費20万を現金で持参すると、受付でデポジットとして渡すように言われます。盗難防止目的かな??

 

受付で更衣室やベッドでの説明をうけたあとはスマホで呼び出されるまで待合室でリラックス。パソコンがあるのでクマ子はいつも遠慮なくネットを見させていただいています。

 

さて、さっそくお呼び出しメールが。胚移植の日は移植の前にコーディネーターさんから今日移植する卵の状態について詳しい説明があります。よばれた部屋に入るとコーディネーターさんが待機していて、パソコンの画面にはクマ子の融解したであろう卵3つの画像が。

 

浅田レディースクリニックさんでは卵の状態を細胞の分割数とフラグメンテーション(細胞の破片)の多さで示します。例えば細胞が4分割してフラグメンテーションがほぼないならその卵は4A。細胞が6分割でフラグメンテーションが多いなら6Dという感じ。

こちらのクリニックでは6分割でフラグメンテーションが少ないものが移植に適していると考えられています。がどんなにグレード低くても妊娠する時もあるし、最高のグレードでも妊娠しなかったりするそう。妊娠ってまさに神秘です。

 

「クマ子さんの今回の卵は4B、5C、4Cですね。育つスピードはちょっとゆっくりさんですが、スピードが遅いからどうだ、ということではありません。今回もこの卵のうち2つを移植、1つをそのまま培養していきますね」

 

浅田レディースクリニックさんは本当に説明が丁寧でわかりやすい。個室できっちりマンツーマンで説明してくださるので、安心して聞けますし、質問したらきちんと返してくださいます。

 

「では、14:50ごろから移植がスタートするので、それまでお小水をためておいてくださいね」

 

そう、胚移植ではおしっこを膀胱にできるだけ貯めておく必要があります。膀胱に尿がたまることで子宮を圧迫し、子宮の位置がまっすぐになるそうなんです。そうすると移植する際に管が通りやすいんだとか。

 

コーディネーターさんの説明が終わるころにはもうクマ子はトイレに行きたくてもぞもぞしてましたが、移植が終わるまでの我慢我慢・・・

あとは再び待合室で呼び出されることを待ちます。

ああ、トイレに行きたい・・・

トイレの誘惑と戦かっていると14:50にお呼び出しメールが。いよいよ移植です。