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TKA施術後に起こるEXTENSION LAGの治療。
昔はセラバンドを使用したトレーニング。
今はEXTENSION LAGといえばセッティング?らしいけど、他にアプローチ方法は無いのかな?
EXTENSION LAGの原因としては、
①内側広筋の筋力低下
内側広筋の筋力低下があると、最終域まで伸展できない。
内側広筋は最終伸展域10~15°に作用する。また、screw-home movementは、膝関節伸展位で固定する働きがある。
②大腿四頭筋の筋力低下
最終10~15°膝伸展のためにはそれまでの動作より少なくとも50%以上強い筋力を要する為に伸展不全が生じるのである。伸展不全は大腿四頭筋の筋力低下の際にしばしば見られる。
③関節受容器よりのフイードバックの変化
膝関節術後の筋の機能不全としてのEXTENTION LAGについては、手術操作などが関節受容器よりのフイードバックに変化を与え、EXTENSION LAGや股屈曲位での膝完全伸展保持不能を生じるという説。
④神経生理学的な運動制御不均衡説
内側広筋の発火が患者で抑制されているのではなく、外側広筋の発火が健常群より速いために、膝伸筋群の発火順序が逆になり伸展機構の機能不全を招いている。つまり、伸展機能不全は神経生理学的な運動制御不均衡のためであるという説。
⑤反射抑制(関節原性筋萎縮)説
関節包や靱帯組織の機械刺激受容器の固有感覚が関与した反射抑制説
⑥痛みによって起こる不安による大腿四頭筋の収縮抑制説
痛みによる伸展制限もまた大腿四頭筋の関与が強調されている。痛みが活発な大腿四頭筋の収縮を抑制して、徐々に筋力低下、更に萎縮を起こすにという提言は修正され、明白にされてきている。痛みによって起こる不安が多分関節を動かす大腿四頭筋の収縮を躊躇させ、萎縮を起こす。
⑦筋線維異常(筋原線維の変性、サルコメアの短縮)説
以下の異常がEXTENTION LAGの大腿四頭筋に存在している可能性が高いとの考え方がある。
a.筋原線維の変性(廃用筋にはミオフィラメントの配列の乱れやZ帯の断裂等)による最大張力低下説。
b.筋の固定により伸展位でも短縮位でもサルコメアの短縮が起こり大腿四頭筋の活動性を低下させる。
⑧筋の並列弾性要素あるいは、筋腱移行部、膝蓋靱帯等結合織異常説
疾患群の筋収縮が最終伸展できないほど減少しているわけではなく、EXTENSION LAGの機序が、直接筋肉を損傷している場合を除けば、筋の収縮不全よりも、静止張力を発生させる筋の並列弾性要素あるいは、筋腱移行部や、膝蓋靱帯などの結合織との関連が深いのではないかと考えられる。
などの説があるけど…どれが本当なのだろうか?
まあ、①or②の説が一般的なんだけど。
担当症例が整形…完全に症例発表会死亡フラグたったし!
今回の地雷はどこに敷設されるのかな?