奈良県遠征のドタバタ～その２

奈良県桜井市のゲストハウスは

こじんまりして居心地がよかった。

古い街道筋のような場所にあった。

ゲストハウスってホテルと違い

浴衣もパジャマもない。

うっかりしていた。

昼間のセーターとパンツで寝た。

正式参拝に寝間着で参列する

ところだった（爆）

上下黒の服を借りられるのは

ラッキーだ。

良く眠れた。

はっと目覚めた。

スマホの目覚ましは

時間を過ぎていた。

奇跡的に目が覚めて良かった！

サイレントモードにしたまま

だったようだ。

朝食が豪華でおいしかった。

テーブルは一人旅らしい女性2人と

一緒だった。

やや若い女性はやりたいことが

たくさんあって人生の時間が

足りないと笑った。

もう一人の女性に広島から来た

というと「私、宮城なんです」と

トーンがちょっと上がって、

「西の人はあまり好きじゃ

ないんですよね」と言われた。

若い女性はその雰囲気を感じたか

「母は福島です」と言った。

敵意は私だけに向けられていた。

嫌われるには理由がある。

私が平家を歌っているのは

偶然ではないと思う。

東北の人から見れば源平の

祖である桓武天皇は侵略者だ。

侵略した方は覚えていないが

された方は何百年も潜在意識に

残っている。

彼女のＤＮＡが私を許せない

のだろうと思った。

平安期に桓武天皇が東北へ

派兵した。

東北の地を巡って10年もの歳月、

酷いことをした。

初めて東北を訪れた直後

酷いアレルギーになったり、

平泉手前の古戦場では

足を取られてズボンが破れて

ひざを擦りむいた。

何か変だと思ったので

霊的なアプロ－チができる人に

聞いてみた。

「東に行った？」とすぐに聞かれた。

あなたを許さないと言っているよ

と言われたのだった（爆）

誰にですか？土地ですか？

と聞くと「土地」とのことだった。

そのエリアに生きた人、

もしかして現在をも含めた

大勢の人の思いだ。

２回目の東北行きの時は

多賀城跡に赴いて土地の

許しを得た。

そんなことがあったので

察しがついた。

指導者として知られる

アテルイの碑を清水寺に

訪ねたことがあると言ってみたが

女性の表情は険しくなるばかり。

先だっての地震で宮城は

長く停電したそうだ。

場の雰囲気を変えようとして

「どうされていたんですか？」

と聞くと「やってみれば良い」

と言い捨てられた（爆）

バタバタしていたので

この１５分の出来事を

改めて思いだしたのは翌日。

重たい気持ちだったがこれは

私じゃなくて彼女の問題だ

と思う事にした。

「秒で嫌われた」と妹に言うと

私と同じ意見なのだった。

時間通り、宿の外でＩさんを

待っていたら待ち合わせ場所を

私が間違えていた。

ラインを読むとき思いこみで

読んでいるもので

後から見たら明らかにはっきり

私のミスなのだった。

正式参拝は泣けるほど嬉しかった。

不安材料がたくさんあった

舞台も無事に終えた。

箸墓古墳に行き不思議な

感情を味わった直後、

新大阪までの乗り換えで

大都会を垣間見た。

さっきまでとは異次元に居る

自分なのだった。

午後３時にお昼ごはん。

新大阪でおでんとノンアルで

おなかを満たして

長蛇の列に並んでお土産を

買った。

無事に帰って一息ついたところで

お土産は？と思った。

袋ごと行方不明なのだった。

全く覚えていない。

新幹線に忘れそうだったので

コートと帽子を袋に入れた。

コートと帽子はちゃんと

持って帰ったのに。

もしかして新幹線の座席に

置いてたのかも。

要冷蔵のケーキと

冷凍明石焼き総額3700円也。

あ～残念だ。

更には借りたシールドを

無くした。

タブレットとアンプを繋ぐやつ。

キーボード持参の方に名刺を

頂いていたので聞いたが

紛れていないとのこと。

買って返すしかない。

ネット検索したら21000円！！

ちょ～不機嫌に陥る。

Ｏさんに

「借りたのはこれでしょうか？」

と画像を送った。

「こちらです」と返って来た画像には

740円とついていた。

「ナナヒャク・・？」

あの、ナナヒャクいくらですかぁ？

と聞きなおしたよね。

「はい、そんなもんです」とのこと。

奈良で見つかっても

送り返してもらうより安い。

丸３日不機嫌だったが急に

ご機嫌になった。

通販で２本買った。

機材はＩさんが送って

下さったが一口が別の場所に

行ったので夕方配達する

と連絡があった。

実に色々あるなと思った。

届いた機材ににはやはり

紅白のシールドは入って

いなかった。

ま、買えたから解決した。

で、９日となりました。

美又温泉寄席にＹoneで

オファーをもらった。

同じく音響機材のセットを

持参すべく奈良から届いた

荷物をほどいた。

ら、スピーカースタンドの

袋から紅白のシ－ルドが

出て来た（爆）

とにかく前後に亘り

アップダウン激しい奈良遠征

なのだった。

たった一泊とは思えない。

濃い体験をさせてもらった。