あめつちの詩

「あめつち」に響く歌声の持ち主「にいや」こと「新屋まり」が奮闘の日々を綴る。

お寺で歌う

2022-12-01 | ライブレポ

白木町の妙国寺さんにて

二日に渡り法要があった。

2日目の法要後、新屋まりの歌と

講談師のコラボでオファーを頂いた。

親鸞聖人のご誕生850年と

立教開宗800年の法要だそう。

親鸞聖人のオリジナル曲を持つ

「シンガーにいや」です。

早々に選曲をしていたけれど

アルバム「生かされて」から

歌って欲しいとの要望。

直前に「TOUZEN」を入れていないと

気づく。

仏教が大陸から東へと日本を目指す

「仏教東漸(とうぜん)」の意味。

4日前になってふとそのことに気づいた。

慌てて歌詞を覚えなおした。

それと同時に、

百もの楽譜にひっそりと埋もれていた

オリジナルの歌詞が目に留まった。

「白拍子」として10年前書いた。

アルバム「安らけく平らけく」に

挿入しようとしていた。

その頃、中国新聞紙で連載されていた

五木寛之先生の「親鸞」に引用された

「梁塵秘抄」と「平家物語・祇王の段」に

曲をつけて白拍子として

そちらの方をアルバムに入れた。

なので出て来た歌詞は

日の目を見たことがない。

昔から伝わっている「いろは祝詞」を

作曲したことがある。

「いろはにほへと ちりぬるを・・」

は親鸞聖人が敬愛された

聖徳太子の作ではなかったか?

試しにこのメロで歌ってみたら

ぴったりはまった。

歌詞に「阿弥陀如来」とあることだし

妙国寺さんで披露すると決めた。

白拍子は平安期に大流行した。

音曲(歌)と舞いが融合したもので

男装で女子が歌ったのだそう。

白拍子と検索すれば同じ装束を

している。

短い歌詞ながらどうしたことか頭に

入らないので苦労した。

当日になっても覚えていない

という有様。

舞いはユーチューブでみつけた

浦安の舞いみたいな振り付で。

簡単な振り付けながら

素人ゆえにどうしたものかと

出番ぎりぎりまで悪銭苦闘。

後は勢いと勇気だけです。

「厚かましさ」も加味する。

法要の後で講談師が登壇された。

旭堂南雲(きょくどう なぐも)氏。

講談師に弟子として入門されたそうだ。

この日は大阪のお寺から来られた。

狭いもので母校広島新庄の同窓生だった。

部活をたずねたら軽音楽。

私の後輩だわ(笑)

滔々と言葉が出てくる。

全部覚えるのだそう。

短い歌詞と超イージーな振り付けで

何時間も悪戦苦闘した自分が

かなり恥ずかしい。

「天女が舞いおりた」と評され

いつになく好評だった。

頑張った甲斐があった。

妙国寺さんにはお世話になっている。

これまで何度も歌わせて頂いた

こともあり、

雰囲気を変えてみたかった。

「チャレンジしました」と

ご住職に言うと、

「ホント、チャレンジしたね~!」

とのことだった(笑)

妙国寺さんとのそもそもの縁は

音響でお手伝いしてもらっている

「洋琴庵」大崎氏の紹介。

本業はピアノの調律。

ご住職とは30年来のお付き合い

だそう。

今回は初めてインカムと

ワイヤレスマイクで舞ってみた。

昨今、ダンスしながら歌うのは

当たり前になっているが

実況中継に使うようなインカムが

エンタメ業界に登場したことも大きい。

そのぶん大崎さんの準備は

大変だったと思うがおかげ様だ。

終えて打ち上げ。

天ぷらののった、それはそは美味しい

茶そばを頂いた。

ところでやっぱり雨だった。

ずっと晴れ続きなのにね。

搬出の時は大雨だった。

私は雨女としての定評があるが

たいてい本番が終わると雨が上がる。

実はご住職が雨男だそう。

搬出時に機材が濡れてしまったのは

ご住職のせいということにしとこう。

 


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