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曲がり屋に向かえ!

2010-08-31 15:13:43 | 相場の張り方
相場をする人が、よくよく心しなければならないのは、やる事なす事あたり続け
「神様」などと人から言われたときである。
言う側の人は決して悪気でない。言われた側も、まんざらでもない気持ちだ。
昔から、「当たり屋につくより曲がり屋に向かえ」といわれる。
大当たりが続いていても、そのように注目されだした辺りはもう、富士山でいう
八合目あたりである。

なぜ曲がるか。この事について色々な角度から解説することは出来るが、一言で言えば
これすべて「循環」である。要するに相場とは何ぞやといえば、「移ろい事」である。
移ろい事とは、移り変わっていく空虚さで、映ろう、空ろうの語もある。
雲居の桜移ろひせぬであって欲しいが、そうもいかないのが自然界だ。
短い当たる周期が過ぎると、長い長い冬のような曲がる周期が来る。これは絶対である。

その冬の時代を辛抱して春を待つというのが、相場の世界の八割、九割と見ておけば
よいだろう。従って曲がることは恥でもなんでもない。である以上は、曲がった時を
耐えられる資力と気力があるかどうかである。

相場師の寿命が長いか短いかは、冬の時代の処し方にある。
「花の色はうつりにけりな、いたずらに、わが身世にふるながめせしまに」





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