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松辰・開運大法則

2010-12-03 14:55:44 | 相場の張り方
相場世界で運のついた相場師や、運の欠けた相場師の姿を見ていると
まさしく運とはなんぞやと思うことばかり。
運は天にあり。これは中国古代の思想である。運が天にあるのならば、
天の意志に叶う事を研究しなければならない。
少なくとも天の意志に逆らった考え方や行為、生活をしてはいけない。
勿論、世の中には勢い盛んにして、天に逆らうようなことをしていても
咎めがないように見えることもある。しかし人間界には
「人、天に勝ち、天、定まって人に勝つ」という厳然とした法則がある。

明治年間の大相場師で百戦百勝とうたわれた松辰こと松村辰次郎氏は
明治40年、新宿の広大な大名屋敷跡を買って「新宿将軍」と称され今の
お金で一千億円相当を儲け、贅のかぎりを尽くした。
しかし新宿将軍もひとたび運のつきが離れると、見る見るうちに
暗夜行路の地獄落ちで、晩年は不運であった。
この経験を記したのが「松辰・開運大法則」の遺稿である。

公益を害する相場は成功しないというのが芯である。
社会に迷惑を及ぼすような相場は、いかに盛運・幸運の持ち主でも
いずれ幸運から見放される。ただそれが判っていても松辰は落ちてしまった。

「開運大法則」は没落してから書いたものである。
人間、大儲けしている時には、モノを書いて後の人に残そうという気には
ならない。大損してから、しみじみ書くものである。

いつの世もバブルは発生して弾ける。循環といえば循環か。



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