174. ♪エ～ アイスクリームはいかが？♪

 

全国ご当地アイスも色々ありますね。

旅に出ると全国各地で色んな食べ物に出会います。　ご当地アイスもそのひとつです。
　長崎で見かけた　この土地特有のおもしろアイスは「枇杷」「カステラ」「ざぼん」の三種類です。　

　「ざぼん」ってご存知ですか？　「ざぼん」は一般にはブンタンという名で呼ばれ、夏みかんの数倍の大きさに育つ柑橘類です。皮が5割以上を占める点が特徴です。

子供のころ、九州からのお土産に「ざぼん」の砂糖漬けをいただき、そのなんともいえない甘みと新鮮な味覚に愕き感動したものです。
ブンタンの名前についてはまさに偶然の産物といえます。　その昔、清国広東省の通商船船長「謝文旦」（しゃぶんたん、潮州語 ジアブンタン）の名前から取ったのだそうです。「謝文旦」の船が遭難して薩摩で助けられた礼として、朱欒（しゅらん）と白欒（はくらん）という珍しい柑橘類を残していきました。　これを植えて育て、広まったといわれています。
　第二次世界大戦前にはジャボンと呼ばれるのが一般的で、これはジアブンタン（謝文旦）の略と考えられます。　ジャボンから転じたザボンの名前については、ポルトガル語のzamboa（元の意味は「サイダー」）から転じたという説もあります。

ブンタンの樹は3mほどまでに育ち、その果実は品種により直径15cmから25cm、重さ500gから2kgまで様々な大きさに育ちます。　果実は皮の厚さが特徴で大きさの50％程度を占める程であり、果肉は果汁が少ないが独特の甘みと風味を持っています。
　果実の収穫は年末頃に行われることが多く、 採取したては酸味が強すぎるので、数ヶ月間貯蔵して酸味を減らした後に出荷されています。

ブンタンは自然交雑により色々な品種を生み出しており、グレープフルーツ・ナツミカン・ハッサクなどはブンタンの血を引いています。ブンタンそのものも品種が多く、西日本（特に高知・熊本・鹿児島）では色々なブンタンが栽培されているようです。
　話は長くなりましたが、清国広東省の通商船船長「謝文旦」が薩摩領海内で遭難しなければ、ブンタンの名も残らず、ひょっとするとグレープフルーツ・ナツミカン・ハッサクは生まれていなかったかも知れなかったのです。

　
　先日、知人のカプリさんから、全国おもしろアイスに追加するようにと、「岡山の白桃」「夏みかん」そして「わさび」の　ソフトクリーム試食されたとの便りがありました。

「わさび」のソフトクリームが　静岡でなく　長州・中国自動車道で売られていたとは！？　駿河の国で試食と撮影を予定していましたので、ちょっとしたサプライズです。
　　ザボンの歴史はフリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』より抜粋・加筆しました。

ここまでの旅で発見したご当地アイスで　話題になったトップ5は　次の5種類です。

1.）恐山の「合掌　霊場アイス」
　中味はストロベリーやよもぎのアイスみたいですが名前が凄い！。

2.）男鹿半島の「なまはげアイス」
中味はフルーツミックスみたいですが　
客寄せでしょうが　他の名前のほうが売れるのでは・・・？

3.）三陸の「さんまアイス」と「うにアイス」そして「牛タンアイス」
この名称でほんとに売れるんでしょうかねえ？

4.）九州菊池渓谷の「竹炭アイス」
よほど竹炭の効能を知らないと手が出ませんね。

5.）近江八幡の「八つ橋ソフト」　
ちょっとだけ　食べてみたいと思いませんか？


ほんとにまあ　何でもアイスクリームになるものですね。
機会があれば　旅先で　ご当地アイスをお試しください。