丼季報亭「8万時間の休息」

旅の記録や季節の便りそれに日々の思いを軽いトーンで綴ってみました。

425.母ちゃんの、姉ちゃんの・・・朝の連ドラ

2012-01-28 23:34:57 | テレビ番組

 母ちゃんの、姉ちゃんのファッション で 「カーネーション」 

 NHK朝の連ドラ 視聴率(番組平均世帯視聴率最高20.6%)も好調のようですねえ、「おひさま」(同世帯視聴率22.6%)に続き好調なのは何よりです。


画像




 今回のお話は 服飾デザイナー「コシノ三姉妹」(コシノヒロコ・ジュンコ・ミチコ)の母小篠綾子さん(1913生-2006.没)がモデル。 20歳での起業は経営者としても非凡でその才覚は秀逸。 加えてデザイナーとしてもその先見性は抜群。

画像



 そして母親としてもその頑張る姿が共感を呼ぶ魅力的なオバサン?です。
 やはり 朝はこんな元気をもらえるドラマでスタートするのがいいですねえ。


画像



 コシノ三姉妹の母小篠綾子さんは、1913年大阪・岸和田の呉服商の長女として生まれました。生涯食べ物に不自由しないで、糸偏で暮らしていけるようにと「糸」と「麦」から綾子と名付けられたそうです。

 幼い頃からお転婆ぶりを発揮していた綾子は16才の時に、近所のパッチ屋にあるミシンに惹かれ、パッチ屋に弟子入りしてミシンを踏み始めました。呉服屋の娘がパッチ屋でミシン踏むかと、父は大激怒したが綾子は退くことはなかっただとか。  このあたりは朝のドラマでもそのままです。


画像

 糸子の晩年を演じる夏木まりさん

画像

 晩年の コシノアヤコさん

 綾子は1934年、20才の時にミシン1台を購入して「コシノ洋裁店」を開業しました。

 昼間は仕事を探して町中をご用聞きに歩き廻り、縫うモノがあれば何でも引き受け、夜を徹してミシンを踏んで縫い上げました。 やがて綾子は父の勧める男性を婿養子に迎え、37年長女ヒロコが、39年には次女ジュンコが誕生しました。

画像



画像



 二度の出産ともお産の日まで仕事を続けていたと云う無茶苦茶な仕事人間であり女傑だったようです。子供が産まれてもミシンの音が止まることは無かったが、三女のミチコを身ごもっているとき、父が亡くなり夫も戦死して小篠家は女家族だけになってしまいました。

 まさに戦争未亡人となった日本女性の「子育て奮戦記」ですが、この家に育った三姉妹もそれぞれ非凡さを発揮していきます。 連ドラでも来週からは成長した三姉妹の個性的な活躍が見られそうですね。

画像

 

画像


  
 現実の世界でもコシノ三姉妹は揃ってファション界に身をおき、それぞれが自らのブランドを持ち、三者三様の個性で独自の地位を築き、世界的なファション・デザイナーとして脚光を浴びています。

画像

コシノヒロコ女史

長女ヒロコは東京の文化服装学園を出て、長女として店を継ぐべく戻った後、やがて自分の店を大阪・心斎橋に持ち独立。高級感溢れる優雅なデザインは、プレタポルテ全盛の波に乗り注目を集めます。

 リッチでエレガントな高級夫人服のトップ・ブランドとして、国内250店舗、海外にも数多くの支店を持つ一大ブランドを築き上げ パリ、ローマなど世界の舞台で活躍する日本人デザイナーの草分け的存在でもあるのだそうです。


画像



 次女ジュンコは持ち前の競争心を発揮して、姉と同じ文化服装学園を卒業後、東京・青山に店を構え華々しくデビュー。時代の波に乗った奇抜で大胆なデザインで、トップデザイナーに登りつめていきます。78年にパリコレに初参加して以来、東京、パリにて年2回のコレクションを発表。

 沖縄サミットでは各国首脳のオリジナル・ウェアーのデザインを手がけ、巨人軍のブルゾンや全日本男子バレーボール、読売ベルディなどのスポーツ・ユニホームからオペラ「魔笛」のコスチュームまでデザインしているようです。

画像



 末妹ミチコはテニスで日本一になったこともあるが、姉たちの後を追いデザイナーを目指してロンドンに出発。感性に優れた血筋は間もなく花開き、ミチコの発表したカジュアルでポップなストリート・ファションは若者達の人気を博していきます。

 今ではロンドンを拠点にして若者達のファション・トレンドの発信源となっているのだそうです。 お三方ともにお見事の一語です。

画像



  親の才覚とその生き様が わが子に与える影響の お手本みたいな家族のモデルです。 思わず感情移入し 頑張れ糸子と言いそうで。

 やはり 朝の連ドラは 文句なしにこんな元気の出る前向きのストーリーが いいですねえ。
 
 

画像


 

 そこへいくと 日曜夜の NHK大河ドラマは 最近画面が暗くて 見づらい作品が多く 作風を少し疑問に思っていたら そう感じたのは私だけでもないようですね。 数年前の大河ドラマ「龍馬」のときもそう感じたのですがリアリティ?を追求するあまり娯楽作品の域を超えた表現やカメラワークになっていて 視聴者は見辛くて 少々不満です。

画像



 8日に始まったNHK大河ドラマ「平清盛」について、日宋貿易の拠点として清盛ゆかりの地である兵庫県の井戸敏三知事は10日の記者会見で、「鮮やかさがなく、薄汚れた画面ではチャンネルを回す気にはならないというのが第一印象。観光にも影響が出る」と感想を述べています。(読売新聞)

  井戸兵庫知事、大河ドラマに苦言 「画面汚い」とコメント - 平清盛の築いた福原京が現在の神戸市兵庫区にあったことから、ドラマの放送に合わせて県や市が観光客誘致を進めている最中なのに・・・

 ついで 知事は23日の記者会見でも、「特に瀬戸内海に船が浮かんでいる場面で、真っ青な海の色が出てこないようでは瀬戸内海と言えるのか、という話になりかねない。瀬戸内海の自然をきちっと映し出してほしい」と新たな注文を出したほどです。井戸知事の「清盛」に関する発言は3度目 これも異例ですよねえ。(毎日新聞)

画像



  皆さん お考えは同じようですね。 老婆心ながら超娯楽大作なのだからそれなりに 少しは韓流ドラマを参考にされてはいかがでしょうね。 最近の彼らの作品は画面が鮮やかで見やすい画面が多いですよ。
 
  今日もお立ち寄りいただき 有難うございました。

ほかにもブログを公開しています。
◆4Travel. 「Donkyさんの旅のブログ」」(2013年6月投稿開始)は
URL:http://4travel.jp/traveler/donky2013/


 注)ブログ記事のうち「コシノファミリー」については番組公式HPなどから抜粋・加筆したものです。また使用した書籍写真は「アマゾン」通販広告などから引用しました。 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 424.謹賀新年 2012年は? | トップ | 426.「三丁目の夕日‘64」 を... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

テレビ番組」カテゴリの最新記事