時には、旅の日常

管理人:taろう/旅先で撮ったスナップにコメントを添えて、他にも気の向いた事を綴っていきます。

2015 バスク・バルセロナ紀行-14~朝焼けに映える古城ホテル

2016-04-18 20:40:11 | スペイン
 アルテアガの古城ホテルに滞在して迎えた翌朝、ホテルを囲む城壁の上を一周し、自分の部屋専用の屋上へ出て、清々しい空気に満ちた好天の陽気を満喫しました。

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 城壁の上を歩みながら、屋上に佇みながら、それが築かれた13世紀の古に思いを馳せていました。

 おそらくその頃から、それ程変化はないのであろう周囲ののどかな景観へ、静かに溶け込んでいるかのような古城が、この日も朝の光に鮮やかに照らし出されます。
 その印象的な光景に、時の経過を忘れ、しばらくの間見入っていました。


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 平成28年(2016年)4月14日から熊本県や大分県を中心として断続的に発生した大きな地震で、犠牲となられた方々へ、お悔やみ申し上げます。
 また、被災された方々へ、お見舞い申し上げます。

 ほぼ1年前に、JR豊肥本線を経由して熊本から大分へと赴く特急に乗車し、雄大な阿蘇の眺めに魅せられました。
 その豊肥本線も、大規模な山崩れに直撃されて(崩落した阿蘇大橋のすぐ近く)大きな被害を受けたり、列車が脱線する等、復旧には相当の期間を要することが見込まれています。

 被害の情報に接する度、素晴らしい思い出の記憶をもたらしてくれた地が被った、その甚大な悲劇に胸が痛みますが、同時に、必ずや以前にも増して魅力的に復興することを信じています!
 この度の地震に遭われた方々が、一日も早く穏やかな日々を取り戻されますことを、心より願っています。
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 古城ホテル、「カスティージョ・デ・アルテアガ(Castillo de Arteaga)」での快適な滞在を愉しんだ翌朝、城壁の上を歩いてみます。

 前日もここを歩いたことを前々回の記事に書きましたが、面白かったので、今度は歩きながら、動画撮影してみました。

 城壁の四隅にある見張り台(現在は客室となっています)を通って、城館の周囲を一回りする順路は、ちょっとした気晴らしにも打ってつけです♪
 城館へと続く通路にも繋がっていて、城館と見張り台の部屋との連絡通路にもなっているようです。



 古城ホテルにて迎えた朝は、既に眩しい陽光に照らされながらもなお、微睡みの中にあるような、心地良い空気に包まれていました。

 スペインでも北部に位置し、地中海ではなくビスケー湾(バスク語:Bizkaiko golkoa スペイン語:Golfo de Vizcaya)に面するバスク州(バスク語:Euskadi スペイン語:País Vasco)は雨も多くて冬は寒いと聞きましたが、こうしてカラッと晴れ上がると暖かな陽気が快適に感じられ、イベリア半島の気候の素晴らしさを、改めて実感しますね。



 派手な装飾もなく、質実でいながら、再建者の思いが宿っているのか、どこか気品を感じさせる雰囲気を纏った、今はホテル本館となっている城館。

 チェックイン時に案内されたサロンや、バスクの美食を愉しんだダイニングルームも、この城館の中にあります。



 ホテルのエントランス。

 正面に見える城壁に設けられた門から、左の城館へと上がる階段を上がると、ホテルの入口となります。
 城壁内の中庭も、暖かな季節には、素敵なテラス席となりそうですね♪

 城壁の門の外には、広い庭と駐車場のスペースとなっています。



 南側から、城館を見上げてみました。
 (画像クリックで、別ウィンドウが開きます)

 南国ムードを振りまく大きな木の影が、ちょうど城館の壁面に映り、面白いアクセントとなっています^^

 私は上っていませんが、この城館の塔にも螺旋階段があって、屋上まで上がれるそうです。
 素晴らしい風景を眺めることができそうですね。



 爽やかな朝の光に映える、古城ホテル。
 城壁の門をくぐり、その外へ出て、朝の姿を眺めます。
 (画像クリックで、別ウィンドウが開きます)

 赤みを帯びつつ、夕陽とは異なり、これから始まる一日への喜びと希望を予感させるような輝きを感じさせる光線は、古城ホテルに、ライトアップされた夜の姿とはまた違った幻想的な魅力を与えて、見る者を虜にします。
 晩秋の朝独特の情感深さに、魅せられました!



 城壁の門の上部に飾られていた、紋章。

 鍋?籠?を彷彿とさせる意匠が、紋章に施されていました。
 かつての城の主に縁のある意匠なのでしょうね。

 こうした、紋章に施されたデザインをしげしげと眺めてみるのもまた、楽しいですね。



 部屋へ戻り、今度は部屋の上にある、専用の屋上へと出てみることに。
 細い手摺をシッカリと握ってw華奢な鉄製の螺旋階段を上がり、屋上へと出る扉を開けると、すぐ先が屋上となります。

 螺旋階段、踏板も薄い鉄板なので、下に見える部屋の眺めがスケスケです;
 手前の踏板の右側に見えている鳥頭状の突起が各段の内側に付いていて、一応の転落防止策なのでしょうか?



 部屋専用の屋上から眺めた、古城ホテルのある、ガウテギス-アルテアガ(バスク語(公式名称):Gautegiz-Arteaga スペイン語:Gautéguiz de Arteaga)の家並みが見える方向(東)の眺め。
 手前の木立と背後の山とに挟まれた場所に建つ家々は、まだ夢半ばの微睡みの中にあるようでした。
 (画像クリックで、別ウィンドウが開きます)

 海(ビスケー湾)に結構近い土地という意識でいたせいか、思いの外山に囲まれている地形であったことが分かり、少々驚きました。



 私が宿泊した部屋の屋上は、オーソドックスな仕様で、デッキチェアが設えられてありました。

 城壁四隅の見張り台を改装した部屋の屋上は、部屋毎に仕様が異なるようで、屋上がプールとなっている部屋もあるとのこと。
 ちょっと、体験してみたいですねw



 屋上には、部屋の明かり取りのための、天窓が設けられています。

 デッキチェアの他に、テーブルセットも置かれて、専用テラス席にもなります。
 ここで、朝食などルームサービスとかできるのでしょうか…できるのであれば、これもまた素敵な朝食をいただけそうですね(聞いておけばよかった…)。



 部屋の屋上から眺める城館も、手前の木の茂みと共に、魅力的なアングルの眺めで、つい見とれてしまいます。

 城館には、よく見ると、ガーゴイルのような装飾が突き出ていますね。
 城館に用いられている石材のブロック模様も、不思議と目を引きます。



 ひとしきり、素晴らしい眺めと朝の空気とを満喫した後、部屋へと戻ることに。

 扉の向こうは、あの、転落しそうな螺旋階段…なるべく下を見ないように、一段一段確認するように踏みしめながら、部屋へと下りていきました(^^;)
 手摺を固く握りしめていたのは、言うまでもありませんw



 バスルームにて、朝シャワー。
 前日、部屋へ案内された時に、「壁から噴き出すシャワーがある」と説明された、壁シャワーw
 (画像クリックで、別ウィンドウが開きます)

 蛇口は、少し離れた所にありました。
 蛇口をひねると、ものすごい勢いと量で、湯水が噴出!

 バスタブの縁や底へバチバチと盛大に飛び散り、中途半端なガラス仕切りを難なくオーバー、トイレ近くの床までが水浸しに;;
 立つ場所も微妙で、バスタブにいるとまともに浴びることができず、そもそも勢いが強くて、打たせ湯のような(まともに浴びると痛いw)シャワーです。
 雰囲気を盛り上げる趣向としか言いようがない、謎目的なシャワーでしたが、楽しませてくれて面白かったですw
 こういう、アトラクティブ?なスペインのセンス、大好きです!!
 因みに、ハンドシャワーも、ちゃんとありますよ(^-^)b

 シャワータイムもきっちりと楽しんでから、朝食へと赴きます。

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