時には、旅の日常

管理人:taろう/旅先で撮ったスナップにコメントを添えて、他にも気の向いた事を綴っていきます。

在りし日の「500系のぞみ」-02~東京駅での雄姿

2015-10-05 06:25:40 | 関東/日本
 500系車両を使用した、「のぞみ6号」で博多から東京まで走破した翌日、三重県の実家へ帰省のために赴いた東京駅にて、たまたま時間が一致したため、乗車する新幹線の時間が来るまで、500系の姿を間近に眺めていました。

 今日ではもう見ることのできない、500系の16両編成という「長い槍」のような姿を楽しんだ後、やはり既に引退している形式の電車に乗車し、帰省の途に就きました。

 <新幹線500系電車>
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 「500系のぞみ」で東京入りして所用を済ませた翌日の、日の出の光景。
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 東京で宿泊したホテルの部屋から、東の空を眺めています。

 この日は、平成21年(2009年)の大晦日。
 遠くのビル群?の上に姿を見せた、オレンジ色の大きな太陽。
 この記事のタイトルとは関係ありませんが、逆光となっているクレーンのシルエットと、飛翔してゆく飛行機の小さな機影が、朝日のグラデーションに浮かび上がった印象的な風景であったので、撮影してみました。



 東京駅の日本橋口。
 東京駅といえば、丸の内口と八重洲口とが頭に浮かびますが、この日は日本橋方面から歩いてきたこともあり、駅の北東側にある日本橋口へとやって来ました。

 日本橋口を利用したのは、この日が初めてでした。
 新幹線の乗り場には近いので、助かりました♪



 東海道新幹線のホームへ。
 前日、「のぞみ6号」が到着したホームには、その1つ前の電車が停車していました。
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 今日(平成27年/2015年)では、すっかり主力となって大活躍している、N700系の16両編成です。
 新幹線の車両は、1両25m。
 16両編成で400m…何度見ても、壮観です!



 先程のN700系が出発後、500系の「のぞみ6号」が、この日も定刻に到着しました。
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 撮影した側のホームに停車していた電車が出発後、やはり16両編成の500系を撮影してみました。
 N700系の16両編成との外観の違いは、一目瞭然ですね!
 直線と曲線とから与えられる、それぞれ異なる印象は、趣深いものでした。



 撮影した側のホームに、まだ電車(700系)が停車していた時に撮影した、2ショット。
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 先頭部の傾斜の長さが、両形式で大きく異なっています。
 右側の500系では、先頭車の客室内まで、その傾斜が続いています。
 左側の700系では、先頭部の形状を変えることで、その傾斜の長さを500系より短くすることができ、客室の居住性が向上しました。



 私には、この日で見納めとなった、営業運転されている500系の車体で表示されていた、「のぞみ 博多」の案内。

 前日にも撮影しましたが、念のためにと、撮影していました(^^;)



 前日に乗車した「のぞみ6号」が上り(博多→東京)で唯一の「500系のぞみ」なら、この「のぞみ29号」は下り(東京→博多)で唯一の「500系のぞみ」。

 「のぞみ29号」は、東京を12時30分に出発し、5時間14分後の17時44分に博多へ到着していました。



 戦闘機のコクピットを思わせる、500系のフロントウィンドウ。
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 スマートでスピード感をストレートに実感させるような精悍なマスクは、ドイツのデザイナーによってデザインされました。
 シンプルで硬派な、高速走行に徹した使命を純粋に表現したかのような、ストイックなまでの美しさに、このひもしばし魅了されていました。

 500系は、平成27年(2015年)9月現在、山陽新幹線(新大阪~博多)内の一部の「こだま」に運用されています。
 編成は8両と短くなりグリーン車も廃止(普通車指定席に転用)、最高速度も285km/hに落とされてしまいました(特徴的なパンタグラフ(Wikipedia画像)も通常のシングルアーム(Wikidedia画像)に換装)が、それでも現役でスタイリッシュな姿を披露してくれているのは、嬉しい限りです^^

 この「カッコいい」500系が、末永く山陽路を疾走してくれることを願わずにはいられません。


 『在りし日の「500系のぞみ」』 了
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 <付記>

 500系ではありませんが、この日の帰省のために、名古屋まで乗車した「ひかり513号」に充当されていた車両は、やはり既に引退した、300系でした。

 東海道新幹線において、「ひかり」よりも更に早い列車として、平成4年(1992年)に登場した「のぞみ」用の車両として、JR東海によって導入された300系。
 最高速度がそれまでの形式から50km/h引上げられた、270km/hとなり、東海道新幹線の高速化に大きく貢献した形式です。
 更に後継の形式である、上述のN700系の増備に伴い、平成24年(2012年)3月に、営業運転を終了しました。

 長らくお蔵入りしていた画像も見つかったことですし、私自身も過去に実際お世話になったこともあり、新幹線史上多大なる貢献を果たしたこの300系にも、500系と共に、大いなるリスペクトの意を込めて、記事の最後に付記しました。



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