
舞鶴にて遅い夕食を摂った後、北海道は小樽行のフェリーが待つ埠頭へと向かい、乗船しました。
ほぼ1日を要する船旅なんて、私の人生で初体験!!
童心に返ったようにw、どきどきワクワクしながら、船上の人となりました♪
乗船してから出航までには、1時間程待つ必要がありましたが、あっという間に時間は経過し、小樽へ向けて、所要時間20時間45分の航海が始まりました。
<瓦(いらか)→舞鶴フェリーターミナル(舞鶴港 前島埠頭)>
<新日本海フェリー>

東舞鶴の居酒屋「瓦(いらか)」で遅い夕食を摂った後、腹ごなしも兼ねて(?)、小樽行のフェリーが発着する、舞鶴フェリーターミナル(舞鶴港 前島埠頭)へと歩いて向かいます。
瓦さんからは約2km強の距離、凡そ30分程掛かって辿り着きました。
初めての土地故、迷わないように多少大回りでしたが国道沿いを進んで、埠頭へ続く道路へ入りましたが、この最後の区間は海に突き出た、市街地とは隔離されたような格好の場所…当然人家も見当たらず、片側には小高い丘となった、とても寂しげな場所でした;
時折大型トレーラーが通り過ぎるだけの、昼間でも人通りは少ないと明らかに分かる場所。
当然、23時頃の深夜にここを通る人が増えるはずもなく、街灯も疎らな、正に「暗い夜道」…真っ暗な海も間近で、正直友人と一緒であったから心強かったものの、車利用でなければ、やはり時間帯から安全面も考えると、埠頭へはタクシー利用が賢明でしょうね。。。
ターミナルの建物の背後には、出航を待つこの日の小樽行のフェリー「はまなす」の巨体が!
ターミナルの建物との比較で、フェリーの大きさが分かります。

フェリーターミナルの埠頭へ到着したのは23時20分頃。
ターミナルのカウンターで乗船手続きをしていた頃には、既に乗船が開始されていました。
2階建てのターミナルの建物よりも高い、「はまなす」船内では4階に相当する高さで渡されたブリッジから、いよいよ「はまなす」へ乗船します!
「はまなす」の船首方向、これから進む行く手には、真っ暗な海が広がっています。

こちらは、船尾の方向。
船尾部分に、車両用のブリッジが、乗客用のそれよりも一段低い高さに設置されています。
ブリッジの更に後方、東舞鶴市街地の灯りも小さく見えています。
正に乗り込もうとしている「はまなす」は、流石に長距離航路に充てられるフェリーだけあって、「船」というより「ビル」のような、頼もしさを感じます^^

乗船してから、船内への入口まで少々デッキ部分を歩きます。
この丸窓が、船旅という情緒をグッと盛り上げてくれます!

同行の友人が確保してくれた、これから約20時間の間お世話になる客室。
何と、和室です~♪
畳3畳程のコンパクトな個室ながら、2人旅なら十分な広さ^^
調度類も旅館の和室そのもので、この画像だけ見たら、これがフェリーの客室とは思えませんよねw
そんな訳で、瞬時に寛ぎモードとなってしまいました(^o^)
因みに、この「はまなす」には、スイート、デラックス A、ステート B、ツーリスト S、ツーリスト A、のグレードがあり、この客室はステート B。
スイートとデラックス A には、客室毎に専用テラスも付いています!

上の画像正面の障子風の戸を開けると、初めてここが船上であるということが認識できます。
「オーシャンビュー」です!
窓の映り込みで、仕切り戸も襖風となっていることが分かります。
客室入口は洋室タイプの客室と同じ通常の「ドア」なので、入口を開けた時のギャップが面白かったです♪
客室入口と襖風仕切り戸との間は、履き物を脱ぐ玄関兼洗面台のスペースとなっています。

客室に荷物を置いてホッと一息入れていると、出航の時間が迫ってきました。
出航は0時30分、真夜中です。
客室を出て、船尾にあるカフェスペースにやってきました。
誰もいません…。
時間も時間なので、乗船後すぐに休む方が多いのかもしれませんが、それにしても、ここへ至る通路ですれ違う人影もほとんどありません;
この「はまなす」の定員は746名とのことでしたが、 この日の乗客はどう見ても20名いたかどうか…「乗務員の方が多いのではないか」と思えた位に、新日本海フェリーさんには気の毒な程閑散としていました(-_-;)
まぁ、3月中旬という、北海道旅行にはまだ「ド」を付けてもいいオフシーズンなので無理もありませんが、おかげで乗客の立場としては、フェリーの設備を半ば我が物のように独占できて、この上なくゆったりした船旅を楽しむことができました^^

船尾の部分に位置するオープンデッキから、出航の様子を眺めます。
「はまなす」はゆっくりと埠頭を離れ、舞鶴の街の灯も徐々に小さくなっていきます。
「はまなす」は、フェリーとしては高速で航行するため、乗降時以外の両舷デッキ部分への立入は禁止され、このオープンデッキは航行中に乗客が外へ出られる唯一のスペースとなっていました。
オープンデッキの更に後方は、ヘリポートとなっています。

正面左に、ターミナルの建物と乗船に利用したブリッジが見えています。
画像左端部に見えるオレンジ色の灯りは、海上自衛隊の基地のものでしょうか。

先程まで接岸していたフェリーターミナルの前島埠頭が完全に左後方へと遠ざかり、東舞鶴の夜景に見送られながら、「はまなす」は一路小樽を目指して、20時間15分の航海へと旅立ちました!

海上自衛隊の基地の灯りも横に眺めながら、まずは舞鶴湾内を航行します。
舞鶴は西舞鶴と東舞鶴という、生い立ちや閲してきた歴史の異なる2つの市街地を核とする京都府北部の都市で、東舞鶴は明治になって海軍の鎮守府の1つである、舞鶴鎮守府(初代の鎮守府司令長官は東郷平八郎)が設置されて軍都として発展、現在も海上自衛隊の基地が置かれています。
戦後は、大陸からの引揚者の降り立つ引揚港となったことでも知られていますね。

エントランスとツーリスト(A 及び S)の客室がある4階、レストラン、大浴場、カフェ、オープンデッキ等の諸施設やステート B の客室がある5階、デラックス A とスイートの客室がある6階とを結ぶ階段の部分は、吹き抜けのような構造となっていて、中々ゴージャスな雰囲気を醸し出しています♪
客室のグレードで、階層が見事に分かれていますね(^^;)

さて、翌日(いや、既に日付は変わっているか…)に備えて(とはいえ、ほぼ1日船旅ですが)、部屋へ戻って休むことにしましょう。
このように、客室の廊下部分はホテルのようです。
この並ぶ扉の1つを開け、乗船時に体験した内装のギャップ感を再び味わいつつ入室、「畳の上」で就寝しました。
ほぼ1日を要する船旅なんて、私の人生で初体験!!
童心に返ったようにw、どきどきワクワクしながら、船上の人となりました♪
乗船してから出航までには、1時間程待つ必要がありましたが、あっという間に時間は経過し、小樽へ向けて、所要時間20時間45分の航海が始まりました。
<瓦(いらか)→舞鶴フェリーターミナル(舞鶴港 前島埠頭)>
<新日本海フェリー>
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東舞鶴の居酒屋「瓦(いらか)」で遅い夕食を摂った後、腹ごなしも兼ねて(?)、小樽行のフェリーが発着する、舞鶴フェリーターミナル(舞鶴港 前島埠頭)へと歩いて向かいます。
瓦さんからは約2km強の距離、凡そ30分程掛かって辿り着きました。
初めての土地故、迷わないように多少大回りでしたが国道沿いを進んで、埠頭へ続く道路へ入りましたが、この最後の区間は海に突き出た、市街地とは隔離されたような格好の場所…当然人家も見当たらず、片側には小高い丘となった、とても寂しげな場所でした;
時折大型トレーラーが通り過ぎるだけの、昼間でも人通りは少ないと明らかに分かる場所。
当然、23時頃の深夜にここを通る人が増えるはずもなく、街灯も疎らな、正に「暗い夜道」…真っ暗な海も間近で、正直友人と一緒であったから心強かったものの、車利用でなければ、やはり時間帯から安全面も考えると、埠頭へはタクシー利用が賢明でしょうね。。。
ターミナルの建物の背後には、出航を待つこの日の小樽行のフェリー「はまなす」の巨体が!
ターミナルの建物との比較で、フェリーの大きさが分かります。

フェリーターミナルの埠頭へ到着したのは23時20分頃。
ターミナルのカウンターで乗船手続きをしていた頃には、既に乗船が開始されていました。
2階建てのターミナルの建物よりも高い、「はまなす」船内では4階に相当する高さで渡されたブリッジから、いよいよ「はまなす」へ乗船します!
「はまなす」の船首方向、これから進む行く手には、真っ暗な海が広がっています。

こちらは、船尾の方向。
船尾部分に、車両用のブリッジが、乗客用のそれよりも一段低い高さに設置されています。
ブリッジの更に後方、東舞鶴市街地の灯りも小さく見えています。
正に乗り込もうとしている「はまなす」は、流石に長距離航路に充てられるフェリーだけあって、「船」というより「ビル」のような、頼もしさを感じます^^

乗船してから、船内への入口まで少々デッキ部分を歩きます。
この丸窓が、船旅という情緒をグッと盛り上げてくれます!

同行の友人が確保してくれた、これから約20時間の間お世話になる客室。
何と、和室です~♪
畳3畳程のコンパクトな個室ながら、2人旅なら十分な広さ^^
調度類も旅館の和室そのもので、この画像だけ見たら、これがフェリーの客室とは思えませんよねw
そんな訳で、瞬時に寛ぎモードとなってしまいました(^o^)
因みに、この「はまなす」には、スイート、デラックス A、ステート B、ツーリスト S、ツーリスト A、のグレードがあり、この客室はステート B。
スイートとデラックス A には、客室毎に専用テラスも付いています!

上の画像正面の障子風の戸を開けると、初めてここが船上であるということが認識できます。
「オーシャンビュー」です!
窓の映り込みで、仕切り戸も襖風となっていることが分かります。
客室入口は洋室タイプの客室と同じ通常の「ドア」なので、入口を開けた時のギャップが面白かったです♪
客室入口と襖風仕切り戸との間は、履き物を脱ぐ玄関兼洗面台のスペースとなっています。

客室に荷物を置いてホッと一息入れていると、出航の時間が迫ってきました。
出航は0時30分、真夜中です。
客室を出て、船尾にあるカフェスペースにやってきました。
誰もいません…。
時間も時間なので、乗船後すぐに休む方が多いのかもしれませんが、それにしても、ここへ至る通路ですれ違う人影もほとんどありません;
この「はまなす」の定員は746名とのことでしたが、 この日の乗客はどう見ても20名いたかどうか…「乗務員の方が多いのではないか」と思えた位に、新日本海フェリーさんには気の毒な程閑散としていました(-_-;)
まぁ、3月中旬という、北海道旅行にはまだ「ド」を付けてもいいオフシーズンなので無理もありませんが、おかげで乗客の立場としては、フェリーの設備を半ば我が物のように独占できて、この上なくゆったりした船旅を楽しむことができました^^

船尾の部分に位置するオープンデッキから、出航の様子を眺めます。
「はまなす」はゆっくりと埠頭を離れ、舞鶴の街の灯も徐々に小さくなっていきます。
「はまなす」は、フェリーとしては高速で航行するため、乗降時以外の両舷デッキ部分への立入は禁止され、このオープンデッキは航行中に乗客が外へ出られる唯一のスペースとなっていました。
オープンデッキの更に後方は、ヘリポートとなっています。

正面左に、ターミナルの建物と乗船に利用したブリッジが見えています。
画像左端部に見えるオレンジ色の灯りは、海上自衛隊の基地のものでしょうか。

先程まで接岸していたフェリーターミナルの前島埠頭が完全に左後方へと遠ざかり、東舞鶴の夜景に見送られながら、「はまなす」は一路小樽を目指して、20時間15分の航海へと旅立ちました!

海上自衛隊の基地の灯りも横に眺めながら、まずは舞鶴湾内を航行します。
舞鶴は西舞鶴と東舞鶴という、生い立ちや閲してきた歴史の異なる2つの市街地を核とする京都府北部の都市で、東舞鶴は明治になって海軍の鎮守府の1つである、舞鶴鎮守府(初代の鎮守府司令長官は東郷平八郎)が設置されて軍都として発展、現在も海上自衛隊の基地が置かれています。
戦後は、大陸からの引揚者の降り立つ引揚港となったことでも知られていますね。

エントランスとツーリスト(A 及び S)の客室がある4階、レストラン、大浴場、カフェ、オープンデッキ等の諸施設やステート B の客室がある5階、デラックス A とスイートの客室がある6階とを結ぶ階段の部分は、吹き抜けのような構造となっていて、中々ゴージャスな雰囲気を醸し出しています♪
客室のグレードで、階層が見事に分かれていますね(^^;)

さて、翌日(いや、既に日付は変わっているか…)に備えて(とはいえ、ほぼ1日船旅ですが)、部屋へ戻って休むことにしましょう。
このように、客室の廊下部分はホテルのようです。
この並ぶ扉の1つを開け、乗船時に体験した内装のギャップ感を再び味わいつつ入室、「畳の上」で就寝しました。
大浴場でゆっくりして、お布団にねっころがってキャシューナッツ(ピーナッツより好きなため)を食べながら日本のテレビ番組を見れたら最高だなっと夢見てしまいます。
先日フランスからイギリスまで5時間半フェリーに乗りました。ベッド、机、お手洗いやシャワーもついて便利なのですが、窓がない部屋だったので閉じこめられた牢屋のような感じがしました。
窓は開きませんが、本当に海辺の旅館に泊まっている感じでした♪
もちろん船内には大浴場(with サウナ)が完備、TVもきちんと入るし、仰るとおり、畳の上でゴロゴロできて、極楽気分でした^^
英仏間、フェリーで5時間ですか…フェリーの設備の充実ぶりは、世界共通なのですね。
それでも、船での窓なし環境は、かなり過酷そうですが、色々寛げるスペースが沢山あるのが、船旅の大きな魅力ですよね!
2時間ぐらいの船旅のフェリーでは雑魚寝の和室があったけれど、考えてみれば、ベッドがいらないからコストは低いですよね(その分畳が高いのかも)。
20名のために人件費と燃料費をかけて運行したら絶対大赤字なはず。
フランスでもコルシカ島と本土を結ぶフェリー会社が倒産の危機にありますが、日本でもいくつかの路線は閉鎖せざるを得なくなる日も近いかもしれませんね。
今のうちに国内船の旅を楽しんでおいた方が良さそうです。
それも、旅館と見紛う(コンパクトですが)こだわりの内装の徹底ぶりには、驚きました!
まぁ、ここまで設備が充実できるのも、船内に滞在する時間の長い長距離フェリーなればこそですよね^^
私達が旅行した3月半ばは、北海道ではまだ春遠い冬の季節で閑散期、旅客は少なくて当然でしたが、この路線は、夜出発の夜到着というダイヤ設定からも推測できるように、どうやら貨物輸送でペイしているようなので、直ちに廃止ということにはならないと思います(^^;)
今頃(7月)では北海道も観光本番なシーズンなので、盛況を呈していると思います♪
島にとっては、船会社の存続は重大問題ですよね;
訪れたい候補地の1つでもあるコルシカ島のフェリー存続を願わずにはいられません。