時には、旅の日常

管理人:taろう/旅先で撮ったスナップにコメントを添えて、他にも気の向いた事を綴っていきます。

京の甘味で一服の涼

2018-07-29 13:51:44 | 京都
 連日酷暑の続く、京都の夏…外出の折、涼やかな水菓子をいただいて、ひと時の涼をとりました。

 毎年のこととはいえ、今年(平成30年/2018年)の夏は、予想最高気温が連日37℃超え、実際の最高気温も39度に迫る日が続く等、7月の頭頃から、例年にも増して蒸し暑く感じる京都です;;

 見た目にも涼し気な水菓子の繊細な味わいは、夏の京都のキツい暑気を、雅に和らげてくれました。
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 京都の街中に店を構える、「大極殿本舗 六角店 栖園(せいえん)」。

 木の格子が目を引く、京都らしい町屋をお店にしています。
 この建物は、明治の頃の建築だそう。



 こちらでは、喫茶とお菓子の販売とをしていて、販売は9時から、喫茶は10時からの営業。

 10時15分頃にはお店に就いたのですが、喫茶は既に5~6組程の順番待ち状態でした。
 タイミング的には、開店直後に前席が埋まった状態でしょうか;

 この日はこの後、急ぎの用事もなく、せっかくここまで来たのだからと、しばし待つことに(私としては、珍しいw)。



 京都の古い建物らしく、結構奥の深い敷地のようです。

 大極殿本舗さんの創業は、明治18年(1885年)。
 店名にもなっている和菓子は食べたこともありましたが、甘味処も開いているとは、初耳でした。



 店内で涼んだりお菓子を見て回ったり等して30分程待った後、席へ通されました。

 予め決めていた注文をして、冷たいお茶でのどを潤します。
 暑い時期は、コップの水滴を見るだけでも、涼やかな気分になりますね。



 注文したのは、琥珀流しとミニわらび餅。
 (画像クリックで、別ウィンドウが開きます)

 「琥珀流し」は、このお店の名物で、寒天の水菓子です。
 月替わりで掛かっている蜜が変わり、7月はペパーミント。
 
 1杯のサイダーも付いていて、爽やかさを演出しています。

 伝票を背後に置きっ放しで撮影していたことには、帰宅後画像をチェックしていた時に、初めて気付きました(爆)



 寒天の淡い透明感と、エメラルドを思わせるペパーミントのジュレの透き通るような美しさが混じり合って、不思議な涼やかさを醸し出している、7月の琥珀流し。
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 真夏の京都の酷い蒸し暑さを、まず見た目からひんやり和らげてくれるようです。
 ペパーミントのグリーンが、器の底まで映り込んでいる様子も、涼やかに幻想的^^

 風味も京都らしく、仄かに滲む抑え目な甘味を、舌の上でしっとりと感じる風情を味わう感じ。
 口の中で蕩けるような、寒天には珍しい繊細な食感もまた、絶品でした。

 サイダーは甘くなく、柑橘?のようなフレーバーをほんのりと感じて、ペパーミントの琥珀流しにピッタリな組み合わせでした。



 お品書きでは、「ミニ」となっていましたが、とても腹持ちの良かったわらび餅w
 この後大阪へも行ってあちこち歩きまわったのですが、この日は結局、昼食抜きで全然平気でした!
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 琥珀流しとの食べ合わせも、素晴らしきマッチング!
 交互に食べ合わせていくと、琥珀流しの爽快感と、わらび餅の円やかな風味とが互いに引き立て合って、一層美味しく感じられました♪



 わらび餅には黒蜜が付いていたので、黒蜜も掛けていただきます。
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 黒蜜の濃厚な甘さも、暑気払いには効きそうな気分になりますねw
 濃厚ながら、後を引くしつこさもなく、やはりサッパリとした美味しさで、わらび餅はみるみる内に、胃袋へと吸い込まれていきました(^^;)



 繊細な風味と食感の、すっかり虜となった、琥珀流し。
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 いつの間にか暑気を払えたような、やんわりと涼を感じさせてくれる、素敵な水菓子でした。
 瑞々しい味わいは、月替わりで楽しめるので、また月が替わったら、今回とは別の美味しい発見があるかもしれませんね。

 8月の自家製蜜は、「冷やしあめ」とのことで、私の大好物(^-、^)
 という訳で、こちらの「大極殿本舗 六角店 栖園」さんへは、来月も伺っているかもしれませんw

翌月再訪+α
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 お店で販売していた、季節限定の寒天菓子「レース羹」を、自分用の土産に購入。
 輪切りのレモンをレースに見立てた、風雅な夏の水菓子は、6月~9月の限定販売です。

 寒天の中に、レモンが浮かんでいるような見た目も楽しみながら、涼やかな気分でいただけそう♪



 早速、いただいてみることに。
 切り分けてみると、レモンの切り口が一層シャープに際立ち、清涼感がひと際引き立つように、感じられました。
 (画像クリックで、別ウィンドウが開きます)

 蕩けるような食感が魅力の「琥珀流し」に対して、「レース羹」は固めた寒天の美味しさをダイレクトに味わうことができます。
 寒天の控え目な甘味や、レモンの苦みや甘酸っぱさから醸し出される、さっぱりとした風味を、美味しくいただきました。



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2 コメント

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Unknown (タヌ子)
2018-08-03 07:11:56
大極殿、素敵なお店ですね。
知りませんでした。
京都のご実家に滞在中の友人が、連日FBに気温をアップしてますが、まさに『猛暑』ですね。
こちらでは30℃で暑い暑いと大騒ぎですが、京都から来たら『ああ、涼しい!』って思うかもしれませんね。
琥珀流し、涼感溢れるお菓子ですね。
みつまめに入っているしっかりした食感の寒天はちょっと苦手ですが、琥珀流しは柔らかそうですね。
レース羹、日本ならではの繊細なお菓子ですね。
フランスには涼感が得られるお菓子はないのですが、年々気温が上昇しているので、そのうちゼリー系のお菓子も登場するかもしれません。
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タヌ子さん。 (taろう)
2018-08-03 23:36:40
大極殿本舗の甘味処、私も初耳でした。
流石に京都の老舗のお菓子屋さんだけに、京都の雰囲気も味わえるお店です^^
7月から酷暑の続く京都、今年は夕立が全くといっていい程、ありません;
この週末も快晴の予報で、土日とも予想最高気温は39℃です(爆)
厳しい蒸し暑さの中で、しっとりと喉を優しく潤してくれる寒天等の水菓子は、日本の風土に良く合っていると実感しました。
フルフルした、柔らかな食感の寒天の喉越しが絶品であった、涼やかな琥珀流しでした^^
レース羹は、琥珀流しよりは固めの寒天ですが、マイルドに仕立てたレモンの風味が、素晴らしいお味です!
フランス人が考案した水菓子が登場したら、きっと評判になるでしょうね♪
その時には、是非味わってみたいです(^-,^)
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