サロベツの広大な原野越しに、遥かな利尻を望む、雄大な眺めを楽しんだ次は、利尻眺望のハイライトともいえる、海岸から海上に浮かぶ利尻富士の夕景を求めて、サロベツ海岸へ向け、レンタカーの相棒を走らせました。
<<北を目指す旅-27>
サロベツ原野越しの眺望を楽しんだ宮の台展望台から、サロベツ海岸までは、約20kmの道程。
もっと短い距離で、海岸へ到達するものと思っていましたが、意外な実際の距離に、北海道の広さを改めて実感。
海岸到着時には、雲が多めながら、その雲をも幻想的に纏った、利尻富士の素晴らしい風景が、待っていてくれました!
まだ日没までには少し早い時間でしたが、明暗のコントラストが印象的な夕刻の風景に、時間の経過を忘れて、ただ感動するままに、眺め続けていました。
<利尻山>
<サロベツ原野>
サロベツ海岸へ向けて、サロベツ原野の中を貫く道路を、ひた走ります!
何処までも一直線に延びていく、行く手を眺めながらの運転…地元の方々には当たり前の眺めでしょうが、やはり北海道ドライブの醍醐味ですねw
右手には、利尻富士の姿が、時折見えたり木立に隠れたり…気分も逸ります♪
湿原となっている荒涼たる大地を、一直線に貫く道路と、遥かに見渡す利尻富士…サロベツでなければ見ることのできない、絶景です。
サロベツ原野は、6,000年の時を経て、枯れた植物が堆積した泥炭地を湿原植物が覆っている、釧路湿原や尾瀬ヶ原等と共に、日本でも指折りの規模を誇る湿原です。
海岸近くのこちらとは打って変わって、海抜4,000mを超える高山地帯の真っただ中でしたが、15年前に訪れた南米チリ北部のアンデス山中の風景をなぜか思い出し、相通ずる雄大な雰囲気を感じました。
枯草が生い茂る原野の向こうには、牧草地が広がり、更にその背後に聳え立つ利尻山。
(この画像より、画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
この場所からでも、充分に迫力を感じることのできる、景色です!
頂上に、雲が掛かっていますね…。
レンタカーの相棒と利尻とを、一緒に撮影(相棒は鼻先だけですが(^^;)
何処までも一直線に延びていくような道路が、素敵なアクセントとなってくれました♪
追い越しやすれ違いの車も、ほとんど皆無であった、この孤独感…風景の情感深さを、より引き立たせていました。
魅力的な風景に足を止められて、中々先へ進まない道中でしたがw、ノンビリと海岸のある西へと車を進めて、遂に海岸へと到達。
海岸の名前にもまた、一帯の地名にもなっている、「サロベツ」を冠しているのですね。
「サロベツ」とは、アイヌ語の「サル・オ・ペツ(葦原を流れる川)」が由来となっているとのこと。
サロベツ原野は、利尻礼文サロベツ国立公園のエリアにも、指定されています。
砂地の上をビッシリと覆うクマザサ…湿原の乾燥化のバロメーターともなっている、クマザサの繁殖は、この辺りでもサロベツ湿原の乾燥が進んでいるという証なのでしょうか。
ともあれ、クマザサに覆われた砂丘越しに見る利尻の姿も、とても味わいのある眺めでした!
波洗う浜辺へと出て、海を眺め遣り…一人でしたが、言葉を失いました。
それ程に、美しく、幻想的な風景が、厳粛に広がっていました!
これから荒れ模様となることを予め告げるかのような(実際、この日の夜以降の天気予報は下り坂で荒れる、となっていました)雲の多い空の僅かな隙間から照らす、暮色を帯びた西日のトワイライトから、心に染み入るような印象を与えられました。
利尻の峻厳たる山体だけが、奇跡的に雲の厚いヴェールに覆われてしまうことを、免れているかのようです。
打ち寄せる荒波に洗われるたび、鏡のような輝きを放つ砂浜がトワイライトの色彩に染められる様は、衝撃的なまでの美しさでした。
利尻山を擁する利尻島の、標高の低い海面近くも、雲に覆われているのでしょうか。
その低い部分だけが、帯状にヴェールを纏っているかのような景色からも、神秘的な雰囲気を感じさせられます。
パノラマ撮影、奇跡の1枚w
目の前の海と空の広さ、波に洗われた部分がクッキリと分かる波打ち際、濃淡を自在に変えて浮かぶ雲、トワイライトの輝き、そしてこれらの自然の演出を当然のように受け止めて自ずと絶景の中心に聳える利尻富士…その広さと美しさとを同時に収めることのできたアングルで、上首尾な映り具合となったこの画像、撮影直後からコンデジ本体でも、見惚れどおしでしたw
正直なところ、本当に息を呑む程の美しさと聞いた、快晴の空が真っ赤に染まった夕景を期待していたのですが、荒涼感漂う寂寞とした夕暮れの、実に情感深い風景に接することができたのは、この旅での素晴らしい収穫でした。
自在に雰囲気を変えて空に漂う雲が演出し続ける、2つとない瞬間の絶景の見応えを、この場所でただ一人独占している幸せを噛みしめながら、感動に浸り続けます。
モノトーンの世界を淡く染めるセピアの光彩に浮かび上がった、砂浜や海面の模様にも、視線は釘付けとなりました。
ただでさえ情感深さが印象的な夕景…昼と夜との境目での、明暗の深いコントラストが、益々眺める者を、惹き付けて止みません。
風と波の音だけが支配する世界で、海に浮かぶだけで何も語らないのに、圧倒的な存在感で屹立する秀麗な利尻の姿に、不覚ながら涙まで滲んでしまいました(^^;)
西に傾いた陽光の源(=太陽)、薄い雲のフィルターを通して穏やかな色彩へと色を変え、利尻山の頂上附近を照らす光。
同じ光源なのに、色調がクッキリと変わっている不思議な光景の、すっかり虜となっていました!
太陽がすぐ後ろにあると、雲のコントラストも一層際立ちますね。
眩いセピア調に煌めく海原が、素晴らしい風景です。
西の太陽が、この日最後の光芒を放ち始めました。
海面ギリギリに長く引く、優美な裾野を誇る利尻を、眺め続けます。
海も一層、その輝きを反射して、利尻へと至る光の道を、浮かび上がらせています。
この道を渡れるものなら、そのまま海上を利尻へと、行ってしまいたい思いに駆られました。
波打ち際から少し離れて、草に覆われた砂丘から、海に浮かぶ利尻の雄姿を、望みます。
僅かですが、視線が高くなって、風景の印象も微妙に変わりますが、魅力的な眺めであるという事実は、変わりません。
この場所から利尻島の海岸まで、直線で大体20km位でしょうか。
強風吹き荒ぶ、荒海によって隔てられた、北海道と利尻島。
いつの日か、この海を渡り、利尻や礼文へも訪れてみたいです。
憑かれたように眺めた、サロベツの海に浮かぶ利尻の、雲多き奇跡の風景。
眺め続けているうちに、利尻山の山体にもとうとう、雲が掛かり始めてきました。
気が済むまで、もう少し、この絶景を愉しみます。
<北を目指す旅-29>>
<<北を目指す旅-27>
サロベツ原野越しの眺望を楽しんだ宮の台展望台から、サロベツ海岸までは、約20kmの道程。
もっと短い距離で、海岸へ到達するものと思っていましたが、意外な実際の距離に、北海道の広さを改めて実感。
海岸到着時には、雲が多めながら、その雲をも幻想的に纏った、利尻富士の素晴らしい風景が、待っていてくれました!
まだ日没までには少し早い時間でしたが、明暗のコントラストが印象的な夕刻の風景に、時間の経過を忘れて、ただ感動するままに、眺め続けていました。
<利尻山>
<サロベツ原野>
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サロベツ海岸へ向けて、サロベツ原野の中を貫く道路を、ひた走ります!
何処までも一直線に延びていく、行く手を眺めながらの運転…地元の方々には当たり前の眺めでしょうが、やはり北海道ドライブの醍醐味ですねw
右手には、利尻富士の姿が、時折見えたり木立に隠れたり…気分も逸ります♪
湿原となっている荒涼たる大地を、一直線に貫く道路と、遥かに見渡す利尻富士…サロベツでなければ見ることのできない、絶景です。
サロベツ原野は、6,000年の時を経て、枯れた植物が堆積した泥炭地を湿原植物が覆っている、釧路湿原や尾瀬ヶ原等と共に、日本でも指折りの規模を誇る湿原です。
海岸近くのこちらとは打って変わって、海抜4,000mを超える高山地帯の真っただ中でしたが、15年前に訪れた南米チリ北部のアンデス山中の風景をなぜか思い出し、相通ずる雄大な雰囲気を感じました。
枯草が生い茂る原野の向こうには、牧草地が広がり、更にその背後に聳え立つ利尻山。
(この画像より、画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
この場所からでも、充分に迫力を感じることのできる、景色です!
頂上に、雲が掛かっていますね…。
レンタカーの相棒と利尻とを、一緒に撮影(相棒は鼻先だけですが(^^;)
何処までも一直線に延びていくような道路が、素敵なアクセントとなってくれました♪
追い越しやすれ違いの車も、ほとんど皆無であった、この孤独感…風景の情感深さを、より引き立たせていました。
魅力的な風景に足を止められて、中々先へ進まない道中でしたがw、ノンビリと海岸のある西へと車を進めて、遂に海岸へと到達。
海岸の名前にもまた、一帯の地名にもなっている、「サロベツ」を冠しているのですね。
「サロベツ」とは、アイヌ語の「サル・オ・ペツ(葦原を流れる川)」が由来となっているとのこと。
サロベツ原野は、利尻礼文サロベツ国立公園のエリアにも、指定されています。
砂地の上をビッシリと覆うクマザサ…湿原の乾燥化のバロメーターともなっている、クマザサの繁殖は、この辺りでもサロベツ湿原の乾燥が進んでいるという証なのでしょうか。
ともあれ、クマザサに覆われた砂丘越しに見る利尻の姿も、とても味わいのある眺めでした!
波洗う浜辺へと出て、海を眺め遣り…一人でしたが、言葉を失いました。
それ程に、美しく、幻想的な風景が、厳粛に広がっていました!
これから荒れ模様となることを予め告げるかのような(実際、この日の夜以降の天気予報は下り坂で荒れる、となっていました)雲の多い空の僅かな隙間から照らす、暮色を帯びた西日のトワイライトから、心に染み入るような印象を与えられました。
利尻の峻厳たる山体だけが、奇跡的に雲の厚いヴェールに覆われてしまうことを、免れているかのようです。
打ち寄せる荒波に洗われるたび、鏡のような輝きを放つ砂浜がトワイライトの色彩に染められる様は、衝撃的なまでの美しさでした。
利尻山を擁する利尻島の、標高の低い海面近くも、雲に覆われているのでしょうか。
その低い部分だけが、帯状にヴェールを纏っているかのような景色からも、神秘的な雰囲気を感じさせられます。
パノラマ撮影、奇跡の1枚w
目の前の海と空の広さ、波に洗われた部分がクッキリと分かる波打ち際、濃淡を自在に変えて浮かぶ雲、トワイライトの輝き、そしてこれらの自然の演出を当然のように受け止めて自ずと絶景の中心に聳える利尻富士…その広さと美しさとを同時に収めることのできたアングルで、上首尾な映り具合となったこの画像、撮影直後からコンデジ本体でも、見惚れどおしでしたw
正直なところ、本当に息を呑む程の美しさと聞いた、快晴の空が真っ赤に染まった夕景を期待していたのですが、荒涼感漂う寂寞とした夕暮れの、実に情感深い風景に接することができたのは、この旅での素晴らしい収穫でした。
自在に雰囲気を変えて空に漂う雲が演出し続ける、2つとない瞬間の絶景の見応えを、この場所でただ一人独占している幸せを噛みしめながら、感動に浸り続けます。
モノトーンの世界を淡く染めるセピアの光彩に浮かび上がった、砂浜や海面の模様にも、視線は釘付けとなりました。
ただでさえ情感深さが印象的な夕景…昼と夜との境目での、明暗の深いコントラストが、益々眺める者を、惹き付けて止みません。
風と波の音だけが支配する世界で、海に浮かぶだけで何も語らないのに、圧倒的な存在感で屹立する秀麗な利尻の姿に、不覚ながら涙まで滲んでしまいました(^^;)
西に傾いた陽光の源(=太陽)、薄い雲のフィルターを通して穏やかな色彩へと色を変え、利尻山の頂上附近を照らす光。
同じ光源なのに、色調がクッキリと変わっている不思議な光景の、すっかり虜となっていました!
太陽がすぐ後ろにあると、雲のコントラストも一層際立ちますね。
眩いセピア調に煌めく海原が、素晴らしい風景です。
西の太陽が、この日最後の光芒を放ち始めました。
海面ギリギリに長く引く、優美な裾野を誇る利尻を、眺め続けます。
海も一層、その輝きを反射して、利尻へと至る光の道を、浮かび上がらせています。
この道を渡れるものなら、そのまま海上を利尻へと、行ってしまいたい思いに駆られました。
波打ち際から少し離れて、草に覆われた砂丘から、海に浮かぶ利尻の雄姿を、望みます。
僅かですが、視線が高くなって、風景の印象も微妙に変わりますが、魅力的な眺めであるという事実は、変わりません。
この場所から利尻島の海岸まで、直線で大体20km位でしょうか。
強風吹き荒ぶ、荒海によって隔てられた、北海道と利尻島。
いつの日か、この海を渡り、利尻や礼文へも訪れてみたいです。
憑かれたように眺めた、サロベツの海に浮かぶ利尻の、雲多き奇跡の風景。
眺め続けているうちに、利尻山の山体にもとうとう、雲が掛かり始めてきました。
気が済むまで、もう少し、この絶景を愉しみます。
<北を目指す旅-29>>
青空の下ではこんな神々しい利尻富士の姿を見ることはできなかったはず。
雲に助演男優(仏語では雲は男性名詞なので…)賞を贈りたいぐらい。
これだけ真っ直ぐで、対向車も殆どいない道なら運転席からの撮影もそれほど危険ではなさそうですね。
初めは、朱に染まった快晴の夕暮れを期待していましたが、濃淡の様々な雲による、モノトーンの変化のあるコントラストが、快晴時とはまた別の、幻想的で不思議な雰囲気を演出していました。
私も、この風景の立役者は雲だと思うので、タヌ子さんに続いて1票^^
まだ花の季節にも早くて、人の気配が限りなく希薄なサロベツ原野、車中からに加えて、気ままに停車して、雄大な絶景を堪能しました。