時には、旅の日常

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秋の青森・津軽&函館巡り-12~立待岬・函館山からの絶景

2015-12-15 08:00:38 | 北海道/日本
 函館朝市での朝食を終えてホテルへと戻り、タクシーを借り切って、立待岬と函館山へと向かいます。

 <<秋の青森・津軽&函館巡り-11>

 意外と観光スポットが広い範囲に点在している函館の街。
 それらのスポットを、迅速かつ効率良く巡るのに、タクシーを借り切ったのは、最適な選択でした。

 昼過ぎまでの限られた時間内に、函館山とその麓の元町地区を巡ろうと考えて、まずは、立待岬と函館山という、函館を代表する絶景スポットへと赴きました。

 <立待岬>
 <函館山>


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 函館朝市での朝食を終えて、この日まず向かったのは、函館市内の南端近くに位置する、立待岬(たちまちみさき)。

 対岸には、函館市街が海岸沿いに続いていく風景が広がります。
 立待岬の後に訪れることにしている、函館山からの有名な眺めとはまた異なる、素敵な印象を与えてくれました♪



 その、立待岬から眺めた函館市街の方向を、パノラマ撮影。
 (画像クリックで、別ウィンドウが開きます)

 明るい日差しに映える、紺碧の海がとても印象的な眺めでした。
 函館市街から東へ続く、北海道南部にあたる渡島半島(おしまはんとう)南東端である亀田半島の先端へと連なる山並みまでも、見渡すことができます!
 上空の雲の浮かび方もまた、遠近感や風景の広がりを引き立たせてくれる、絶妙な姿で、思わず魅入られずにはいられない光景でした。



 北側を望んだ函館市街とは逆の、南側の眺め。

 眩しい逆光に燦めく海面は、津軽海峡のものです。
 その海面越しに、津軽海峡を挟んだ対岸である、本州の下北半島を、うっすらと確認することができました。

 地図を見てみると、マグロで有名な大間の辺りが、北海道側へ最も近い位置にあるようです。



 立待岬から、函館山の方向を望んで。
 函館市街の側とは逆の、津軽海峡に面した側です。

 函館市街が広がっている砂州で渡島半島へと繋がる反対側とは対照的に、断崖が津軽海峡へと落ち込んでいる、険しくもダイナミックな美しさが素敵な眺めでした。



 立待岬の風景をひとしきり楽しんだ後、次の目的地である、函館山へと赴きます。

 山頂へと至る途中の山腹に一瞬開けた、函館市街をより間近に眺めることのできる地点で一旦停止。
 手に届きそうな至近での、函館市街のパノラマを楽しみます。

 市街地全体の俯瞰は山頂からの眺めに及びませんが、望遠効果のように、市街地の細かな眺めを精緻に望むことのできる迫力に満ちた展望です。

 この場所もまた展望スポットとして有名なようで、他の多くの車両もここで止まって、風景を楽しんでいるようでした。



 函館山頂へ到着。
 見晴らしのきく山頂には、アンテナ類が林立していました。

 今日でこそ、函館を代表する観光スポットの一つとして、国内外から大挙して観光客が押し寄せる函館山ですが、戦前は天然の要衝の地として要塞化されていて、民間人の立ち入りは禁止されていました。



 函館山は、あの伊能忠敬が、北海道入りして初めての測量を行った地であるとのこと。
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 日本中の海岸を行脚した伊能忠敬が、ここ函館山にも、文字どおり彼自身の足で足跡を残していたとは知らず、このプレートの前で、彼の偉業への感慨を新たにしていました。



 函館山頂には、このように、函館市街を一望することのできる展望台が設えられています。
 山頂と麓とを結んでいる、ロープウェイの索条(ロープ)も見えていますね。

 午前の早い時間帯でも既に、大勢の観光客がこの展望台を訪れていました。



 その展望台から眺めた、函館市街の絶景。
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 かつては島であった函館山。
 その函館山と渡島半島との間に形成された砂州上に、函館の街が広がっている様子を一望の下にする光景は、テレビや書籍等で数え切れない程目にしてきていますが、こうして実際にこの目で眺めてみると、多くの人が魅了される理由が感覚で理解できてしまう個性的な美しさに、たちまち目を奪われてしまいました。



 この、優美なスケールを誇る美しいパノラマを、そのモードで撮影しない手はありません!ということで、パノラマ撮影。
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 両脇を紺碧の海に挟まれて、扇のように広がる素晴らしい地形のパノラマ。
 その扇の要の位置を占める函館市街。
 この自然と人の手になる造形の妙を、心ゆくまで堪能しました。

 見飽きることなく、いつまでも眺め続けていたい風景でした。



 これもまた函館のランドマーク的存在である、五稜郭の辺りを、ズームアップ。
 (画像クリックで、別ウィンドウが開きます)

 白亜の五稜郭タワーが、五稜郭の傍らに建っています。
 五稜郭タワーの背後に広がる緑地が、五稜郭です。
 一直線に伸びる道路が、北海道の都市らしいですね。

 五稜郭エリアは、函館の新たな中心市街地として発展著しいとのこと。
 五稜郭タワー周辺に林立しているビルの多さからも、その事実がうかがえます。



 函館山頂からは、函館市街から西へと続く、渡島半島南西端である松前半島側の眺めもまた、望むことができます。

 多くの人が記念撮影に興じている背後には、函館湾の穏やかな海面が広がっていました。

 その函館湾越しの対岸の海岸沿いを、前日に私が新青森から函館まで乗車した特急も走っている、JR津軽海峡線が通っています。



 対岸へ、よく目を凝らしてみると、この日から約半年後の平成28年(2016年)3月に開業する北海道新幹線の真新しい高架の姿を、見渡すことができました!
 海岸線から少し入った高台を、横一直線に貫くように、その高架は築かれていました。

 開業は半年後ですが、新幹線のレールも既に、この北の大地から青函トンネルそして東北新幹線を経て東京まで繋がっているのだという感慨に耽りながら、この高架を見つめていました。



 北海道新幹線の高架が、横一直線にどこまでも連なっている様子が、北海道の新たな時代の幕開けを予感させるような景色です。

 北海道新幹線のレールはこの後、函館へは入らず、函館とは反対方向へと大きくカーブを切り、札幌方面へと進路を向けます。

 平成27年から16年後の平成43年(2031年)春を目標に札幌までの延伸が予定されて建設も既に着工している北海道新幹線、平成28年3月には新青森から新函館北斗までの区間が先行開業します。
 函館の最寄駅となる新函館北斗は、函館から約17km強程離れた北斗市内に位置して、函館とはリレー列車で、新函館からは所要時間最短17分で結ばれることとなっています。

 新幹線の直接乗り入れは叶わなかった函館ですが、その開業によって大きな影響を受けることは間違いありません。
 その影響を函館にとって良い方向に傾けるよう、函館の奮起を願い期待しながら、この雄大な風景をしばらくの間、眺め続けていました。

 <秋の青森・津軽&函館巡り-13>>



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2 コメント

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Unknown (タヌ子)
2015-12-17 02:44:17
立待岬、日本の地名はロマンチックですね。
函館山が島だったことは知りませんでした。
確かにこれだけ見晴らしが良ければ、敵の襲来はすぐに分かりますよね。
函館山からの夜景は有名ですが、昼間の景色も見応えありますね。
2031年となると、日本はもう新しい時代に入っているかもしませんね。
その頃はどんな日本になっているのか、ちょっと想像がつきませんが、16年後も日本人の良さが失われていないことを祈るばかり。
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タヌ子さん。 (taろう)
2015-12-17 22:25:03
ロマンチックな地名の岬が、また函館にあるということで、より魅力が増しているのだろうと思います。
島から陸に繋がり、その部分に函館の街がある…この事実からも、函館というのは、とてもドラマチックで、人を惹き付ける魅力があると、改めて実感しました。
要塞勤務となった兵隊さんも、この眺めを独占できる喜びを満喫したのかもしれませんね。
函館山からの昼の眺めは、函館の街の隅々までがよく見えるので、土地勘を掴むのにももってこいです♪
街の背後にゆったりと広がる山並みの景色が、北海道らしい雄大な広がりを感じさせてくれるのが、昼の眺めの一番の見所だと思います。
札幌まで新幹線が乗り入れる頃の日本、一体どんな国になっているか、私も見当が付きませんが、全国を新幹線が網羅して、美味しいものを気軽に探し巡ることができるようになれば嬉しいなぁ、等と妄想していますw
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