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新語・流行語大賞 「インスタ映え」「忖度(そんたく)」

2017-12-01 19:07:05 | 日記
新語・流行語大賞 「インスタ映え」「忖度(そんたく)」
New word · buzzword grand prize "Instant bamboo shoot" 「忖 degrees (そ ん た く)」

ことし話題になった言葉に贈られる「新語・流行語大賞」が1日、発表され、年間大賞にはスマートフォンなどで写真を見栄えよく撮影する「インスタ映え」と、国有地の払い下げなどをきっかけにさまざまな場面で使われた「忖度(そんたく)」が選ばれました。

「新語・流行語大賞」は、1年の間に話題になった出来事や発言、流行などの中から世相を表現した言葉を選ぶ賞で、ことしは30の言葉がノミネートされました。

この中のトップテンが1日、東京都内で発表され、このうち年間大賞には、SNSのインスタグラムに投稿するためスマートフォンなどで写真を見栄えよく撮影する「インスタ映え」と、他人の気持ちを推し量るという意味で、国有地の払い下げなどをきっかけにさまざまな場面で使われた「忖度(そんたく)」が選ばれました。

このほかのトップテンは、地球の人口の半分が男性であることを表現した、お笑い芸人、ブルゾンちえみさんの決めぜりふ「35億」、北朝鮮のミサイル発射など緊急時に情報を伝える「Jアラート」、睡眠不足の蓄積が認知症などの発症リスクになる「睡眠負債」、独特のキャラクターで知られ、ことし6月に引退した将棋棋士の加藤一二三九段の愛称「ひふみん」、うそやでっち上げをニュース記事のように仕立ててインターネット上に流す「フェイクニュース」、月末の金曜日に早めの退社を促すキャンペーン「プレミアムフライデー」、不適切な言動などが相次いだ自民党の若手議員を指す「魔の2回生」、トランプ大統領の「アメリカ・ファースト」や東京都の小池知事の「都民ファースト」など、最優先するものを示す「○○ファースト」が選ばれました。

また、これとは別に、陸上男子100メートルで日本選手で初めて10秒の壁を破った桐生祥秀選手の記録、「9.98」と、将棋の藤井聡太四段が打ち立てた前人未踏の「29連勝」が選考委員特別賞に選ばれました。
インスタ映え 「とてもうれしい」
年間大賞に選ばれた「インスタ映え」の受賞者として登壇したファッション誌の読者モデル、中村麻美さんは「私たちはただただ撮ってインスタに投稿していただけですが、購買意欲が低いとされている20代の私たちでも、時代に名を刻めるムーブメントを起こしていることは、とてもうれしいです」と喜びを語りました。
忖度(そんたく) 「日本文化を表す言葉」
年間大賞に選ばれた「忖度(そんたく)」の受賞者として登壇した、お菓子の「忖度まんじゅう」を企画・販売している会社の稲本ミノル社長は「忖度という言葉は日本文化を表す本当にすてきな言葉だと思います。これからも忖度という言葉を大事に使っていきたいと思います。ユーモアをもって、忖度まんじゅうで笑顔を届けたいと思います」と話していました。
睡眠負債 流行ではなく定着を
トップテンに選ばれた「睡眠負債」の表彰では、この分野の研究を続けている早稲田大学の枝川義邦教授が登壇し、「『睡眠負債』は、世界中の睡眠の研究者、関係者が日々の努力を積み重ねた中でできた言葉です。健康に関する言葉なので、いっときの流行ではなく、定着していってほしいと思います」と話しました。
フェイクニュース 惑わされないよう
トップテンに選ばれた「フェイクニュース」の受賞者で、学生とともにフェイクニュースの研究を続けている明治大学の清原聖子准教授は「フェイクニュースという言葉はアメリカでは去年の大統領選の頃に話題になりましたが、学生がフェイクニュースに惑わされないようにしようと思って一緒に調査を始めました。学生と行っている調査、研究が評価され、受賞者に選ばれたたことはとてもうれしいです」と話していました。
プレミアムフライデー 定着するよう頑張る
トップテンに選ばれた「プレミアムフライデー」の表彰では、経団連の石塚邦雄副会長が登壇し、「プレミアムフライデーは個人消費をなんとか盛り上げたいと始めたキャンペーンですが、言葉として定着しなかったというのが今回の受賞理由だった。この受賞をバネにさらに努力してプレミアムフライデーを定着させるよう頑張っていきたい」と話していました。
小池知事 今後も都民ファースト
東京都の小池知事は記者団に対し、ことし話題になった言葉に贈られる「新語・流行語大賞」のトップテンに最優先するものを示す「○○ファースト」が選ばれたことについて、「女性活躍もよく言われ、『レディーファースト』という言葉もある。何をポイントにするか、プライオリティー=優先順位を明確にする意味で入ったのだろう。私はこれからも『都民ファースト』で都政に臨んでいく」と述べました。
桐生選手「この記録に満足せず」
「9.98」で選考委員特別賞を受賞した桐生祥秀選手は「とてもうれしい反面、身が引き締まる思いです。この記録に満足せず、ここからが世界へのスタートだという気持ちで、『速さ』と『強さ』を兼ね備えた選手を目指し、さらに練習に励んでいきます」などとするコメントを出しました。
藤井四段「一局一局の積み重ね」
「29連勝」で同じく選考委員特別賞を受賞した将棋の藤井聡太四段は「一局一局の積み重ねが『29』という数字に達したことは望外の結果で、自分自身とても驚いたというのが率直な感想です。来年は平成30年。30連勝を目指す!と言いたいところですが、まずは一歩一歩確実に強くなっていくため、日々精進していく思いです」などとコメントしています。

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